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旅立ちの日、冒険者登録

今日はいよいよ正式な冒険者登録の日、

ランクライドでは15歳で成人扱いになり他のギルドなどでも正式な登録ができるようになる。


正式な登録にはその職業で見習い期間を3年経験し、

尚且つ成人でなければならない。


朝ベッドから起きて窓から外を確認する、

良く晴れている、

朝食を食べる為に1階のリビングに降りていく、

両親と顔を合わせる、

二人共俺が成人になった誕生日を祝ってくれた。


「成人おめでとうアルト、以前言っていた通りに今日冒険者登録して、出発するのだろう?」


父親のアルバは感慨深げに声をかけてきた、


「はい父さん、まず最初は此処から東の町のイーライに行こうと思っています」


「此処はいつまでもあなたの家なんだから、いつ帰ってきてもいいのよ」


母親のトーアは少し涙ぐんでいる、


「母さん、たまには帰ってきます」


俺は母親が作った朝食を食べ終えて、

自室に戻って準備しようと椅子から立ち上がった時、

両親からさらに声をかけられた、


「これは成人の誕生日祝だ受け取れ」


「母さん達が昔使っていたアイテムボックスよ」


それは見た目普通の銀の腕輪であった、


「父さんの所有権は解除して有るからこの腕輪にアルトの血をたらす事ですぐ所有者登録出来るぞ、」


「父さん、母さん、ありがとう」


俺は感謝を込めて礼を言った、

自室に戻り装備を整える、

この日の為に新調した身の丈程も有るグレートソードに身体を隠せる程の大盾、

180センチ程まで成長した身を守る為の黒革の鎧に靴と冒険者用の服、

腕輪型のアイテムボックスに必要な道具を収納して最後に藍色のマントを羽織り俺は玄関へ、

両親が見送るなか、


「行ってきます」


と挨拶をして家を後にした。


冒険者ギルドに入り冒険者登録の窓口へ、

今日の受付は以前見習い登録の時に居た緑髪の人だった、


「冒険者登録でよろしかったですか?」


「はい」


「ではこちらの各項目にご記入をお願いします」


俺は用紙に丁寧に表向きのステータスを記入していく、


称号『ビギナーダンジョン』攻略者

レベル29

HP193

MP152

力204

魔力154

防御力202

対魔力134

速力184

運118

クラス

剣兵レベル15

武道家レベル15

水術師レベル15

地術師レベル15

ビーストマスターレベル6


記入が終わり受付さんに提出する、


「5つもクラス持ってる割にはレベルが高いようですね?」


「ずっとソロだったので」


微妙な空気がながれた、どうせ友達いねーよ俺にはシルフがいるもんね、


「ではこちらのカードを持ちあちらの鑑定室までどうぞ」


受付さんの指示に従い個室に入る、

今日の鑑定係りは偶然にも見習い登録の時に鑑定してくれたクリスだった。


「カードをお預かりします、そちらに座りこの水晶に触れて下さい」


相手も少し俺の顔を見て驚いてから指示をだした、

俺は対面に座り水晶に手を置く……バレないよな?

しばらくしてクリスはカードを操作して


「終わりましたのでこちらのカードを持って再度受付までお願いします」


と言い俺は部屋を後にした……少し汗をかいたぜ、

受付に戻りカードを提出受付さんは


「少々お待ち下さい」


と告げて机でカードを操作、


「ではこちらのカードに血を少々お願いします」


と針を渡されたので親指に刺してカードに血をつける、

カードは薄く発光して綺麗に血の跡は消えた、


「以上で冒険者登録を終わります、あちらで冒険者講習をやっていますので必ず講習を受けて下さい」


「ありがとうございました」


俺は挨拶を交わしてから冒険者講習の教室に入り、

適当な椅子に座り講師が来るのをまつ。


講習の内容は冒険者ランクや依頼の失敗時の違約金、

冒険者の義務などについてのおさらいと正式な冒険者になった事による責任を持つことを喚起する内容である。


冒険者ランクはソロとパーティーの二種に別れ高い方から、

S・A・B・C・D・Eの6段階、

依頼のランクも同じく6段階のソロ・パーティーで別れ、

それとは別にランクFの冒険者なら誰でも受けられる依頼が存在する。


依頼の失敗時には違約金が課せられる事になり、

払えない場合冒険者ランクの降格処分や強制労働となる、

またモンスターの襲撃による緊急時に町の防衛義務や町中の正当防衛以外での武力行使の禁止などなど、


講習も終わり、

町を一旦南門からでて何時もシルフと待ち合わせをしている場所へ、


「シルフ、昨日も言ったが今日から俺は旅にでる、まずは東の町イーライに行くつもりだ、お前はこの森に残ってもいいんだぞ」


「ワン、ワン」


シルフは俺に付いてくるらしい、


「旅先ではなにがあるかわからないし、食事もままならない可能性もあるぞ」


「クゥーン、ワン、ワウン」


俺がいないとアルトは一人ぼっちだからな…か、

「ありがとう」


こうしてシルフの意志を確認した俺は、

町の外周を回り東の街道へ出てシルフと一緒に一路イーライへ、


「俺達の冒険はこれからだ!」



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