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エピローグ

魔王を倒した勇者様は当然俺の方にもよってきた、


「黒騎士、助かったぜ、魔王に勝てたのはお前のおかげだ」


「違うさ、俺だけじゃない、町を守った騎士団と冒険者ギルド、勇者とその仲間達、回復アイテムを用意した町の人達、どれがかけても、勝てなかった」


「ああ、その通りだ……やっと俺の旅も終わる」


「じゃあな、勇者よ」


「ちょ待ちなさいよ!」


聖女様が声を発しているが、

無視してスキル・気配遮断を発動して俺は森に消えた、

勇者達と一緒に帰ったら英雄として祭り上げられる、

そんな事は当然御免である、

今回実力も完全に披露してしまったのだ、

逃げるが勝ちである。


シルフは後で町の方で合流する手筈である、

シルフだけなら王様の救出とアイテムの運搬だけである、

王様の救出は凄い事だがテイムモンスター、

しかも俺ではなく黒騎士が救出した事を勇者パーティーが見ている、

手柄は当然黒騎士であり俺では無い、

後は俺と黒騎士が別人と証明出来ればいいのだ。


モンスターの襲撃が終わり3日、

俺はギルドに呼び出されて、

ギルドの取り調べ室で質問を受けていた、


「俺に何のご用ですか?」


「えーあなたが魔王討伐時に勇者パーティーを手助けした、黒騎士では有りませんか?」


緑髪の受付さんも大変だな、

事後処理で色々大変だろうに、


「えー違いますよ」


「ですが、シルバーウルフを連れた黒騎士はあなたぐらいしか居ませんよ?」


「シルフはあの当時自由に遊撃させていたんです、あいつは頭がいいですから」


「しらばっくれるのですか?」


「本当に違いますよ」


「分かりました、ではあなたの鎧を出して下さい」


「わかりましたよ」


俺はアイテムボックスから綺麗な鎧と武器を取り出した、


「どうです?俺も当時はモンスターと戦ってましたからたまたま似た装備というだけだったと思うんですが」


「失礼しました、確かに勇者の証言とは少し鎧が違いますね」


「いえ、では俺はこれで失礼します」


俺は挨拶をして受付で金一封を受け取り、

帰宅した。


ふぅー、

どうやらバレなかったようだ、

勇者様の見た鎧は魔王との戦闘で罅われていた、

尚且つ鎧にはめ込んだ魔石は『ライトダンジョン』で手に入れた光魔石である、

だが普段俺が装備している鎧は火魔石をはめ込んでいる、

これにより四肢に走る魔力光の色が違うのだ、

更に俺は表向きクラス・錬金術師を取得していない、

キチンと魔石を加工しなければならないのに、

どこにも依頼していないのがその内調査でわかるだろう、

鎧の修理も同じで実際は今でも全然治ってないんだが、

表面だけは綺麗に錬金で補修して見た目は問題がないようにした。


俺は以前から準備していた旅の用意をして、

書き置きを残して港町イーライに旅立った、

因みに書き置きには


「旅にでます、探さないで下さい。」


と書いておきました。




シルフに乗り港町イーライに1日でたどり着き、

船の予約をして宿に泊まる。


武器と防具はある程度の物を新調した、

黒騎士装備はアイテムボックスの中である、

長く愛用したから愛着が有り、

下取りなどには出せなかったのだ。


船の予約は埋まってたのだが店主に頼んで乗客を探して貰い、

金貨20枚で譲ってくれる人を探して貰った。


翌朝、俺とシルフは船に乗り港町イーライを見渡す、

この船の行き先は別の大陸である、

船上で俺は様々な事を思いだしていた、

ダンジョン攻略、

竜討伐、

各地の依頼に観光した場所や名所、

そして様々な人達との出会い、

新しい大陸でもきっと色々な出会いや、戦いが待っているはずだ、


「シルフ、テルアビブ大陸でも宜しくな」


「ワン、ワン、ワウー」


ははっ、仕方ないなアルトはー、


そうだな全く持って仕方がない、

俺の夢はこのファンタジーの世界中を見て回る事なんだから、

期待を胸に俺はシルフと陽がくれるまで海を眺めていた。

私などの稚拙な作品をご愛読ありがとう御座いました。

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