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旅の準備だ、デートじゃ無い。

あの後ルナールと翌日の待ち合わせをしてから別れて宿に帰えった。


今日は旅の準備である、

ルナールと噴水のある公園で待ち合わせしてから、

旅の準備を手伝うのだ。


「すまない、待たせたようだな」


近くのベンチに座ってルナールを待って居たのだが、

近付いてくる彼女の姿を見て綺麗だと見とれそうになった、

普段とは違う長い蒼銀の髪をポニーテールにして、

白のTシャツに黒のジーンズと、

左手には銀色の腕輪型魔道具のアイテムボックス、

背中にはマドラスバックを背負って現れた彼女は凄く様になっていた。


「ああ、そんなに待ってない、じゃあまず食料を買いに行くぞ」


俺は旅のたわいもない話とアドバイス等を彼女にしながら食料を購入、

続いて有ると便利な魔道具等購入している時ふと、

ルナールはアイテムボックスを持っているのでどこで入手したか聞いてみた、


「俺は親からアイテムボックスを貰ったんだが、ルナールはどうやって手に入れたんだ?」


「ああ、何でもレンダイの『ライトダンジョン』の30階層で出るモンスターの魔石からのみ作れるらしくてな、

最近はそこまで潜れるパーティーが居ないらしくて、かなり希少な魔道具なんだ、

私には唯一仲のいいエルフのメイドが居てな、私が冒険者になった時に餞別としてプレゼントしてくれたんだ」


「へぇ〜そうなんだ」


エルフのメイドさんねぇ、


「もしかして、元Cランクの冒険者?」


「よくわかったな!そうなんだ、元ソロCランクでパーティーはBランクだったそうだ、彼女の冒険譚を小さい頃から私は楽しみにして育ったんだ」


「なるほどな、貴族の生活はルナールには余程息苦しかったんだな」


「ああ、小さな頃から勉強・作法・武術・魔術・など自分で言うのもなんだが、私はかなり優秀だった、容姿にも恵まれていたしな」


彼女は本当に優秀だったんだろう、

以前鑑定でみたステータスはレベルの割に各ステータスが高く、

秀才のスキルを持っていた、


「だが、段々と親の言うとおりに生きるのが怖くなったんだ、自分が自分として生きる意味が無いんじゃないかとな」


その気持ちは分かる、

前世の話だが俺は周りに流されて生きてきた、

何となく親の言うとおりに生きて、

お金がないから中卒でいいやと勉強を頑張らずにバイトをして、

フリーター何ていえば格好よく聞こえるが、

バイト先には都合よく使われる日々、

そんな俺の代わりなんて幾らでもいるような日々は確かに自分として生きていない生活だった、


「だから私は冒険者に成ろうと思ったんだ、自分として生きる意味……なんて大したものじゃないが、親の言うとおりに生きるのは違うと思ったんだ、まあその所為で家は色々有ったが……後悔はしていない」


キッパリとそう言った彼女は確かに後悔せず進んで行くんだろう、

きっと彼女なら自分として生きる意味を見付けられる筈だ、

俺は根拠もなくそう思った。


その後冒険者の服を複数買い込み、

ルナールのマントを購入して全ての準備を整えてから夕食にする為に何時もの居酒屋へ、


「此処で夕食にするのか?」


「ああ、これも旅の準備に必要な事だ」


ルナールを伴ってカウンターに座る、

店主に注文をして夕飯を食べつつ、

別料金で冒険者ギルドに無い情報を仕入れる、


「なるほど」


と頷きながら応えている、

ルナールはどうやら情報を仕入れる場所は冒険者ギルドだけだったらしい、

元貴族だから仕方ないとはいえ今後一人で活動するなら冒険者ギルド以外の情報収集は必要な事である、

どうしても冒険者ギルドの情報は冒険者ギルドに都合よく流す事も有るので確認の意味と、

冒険者に関係のない情報も集められる、

ある程度情報を仕入れて居酒屋を後にして、

彼女を宿まで送って別れ際


「今日はありがとう、それと明日からよろしく」


「ああ、また明日」


と挨拶をして宿に入る彼女を見送ってから自分の宿に戻った。



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