再攻略『ゴーストダンジョン』
メーティスで活動してから1ヶ月以上だ、
そろそろ次の町に行く事にしたのだが、
この町にはやり残したことが有る、
そう『ゴーストダンジョン』の攻略だ、
闇竜・ボーンテウームを討伐した翌日、
仮設テントなどの片付けをして金一封を貰い、
町の外でシルフと遊びながら考えた、
勇者パーティーは『ゴーストダンジョン』を攻略した筈で、
ボス部屋にたどり着いているのだ、
悔しいが自分がたどり着けなかったボス部屋に行く方法に興味が有り、
冒険者ギルドで情報公開を待ってから、
攻略をしにボス部屋まで行きたい。
更に3日経ち情報公開が始まった、
俺は一番乗りで情報を確かめてから、
『ゴーストダンジョン』に向かったその途中でルナールに出逢った、
「アルト、『ゴーストダンジョン』に向かうんだろう?是非パーティーを組んでくれないか」
「悪いけど俺はソロが性に合ってるんだ」
「そうか……一つ聞きたい事が有るんだが」
「答えられる事ならね」
多分闇竜・ボーンテウームの事だろう、
俺が向かってから一時間で討伐ってだけなら其処まで怪しくないが、
ルナールは俺の力を知っているので何をしたのか気になるんだろう、
「ああ実は闇竜の事なんだが、貴方が何かしたんだろう?タイミングが良すぎるし、誰にも喋らないから教えてくれないかな、凄く気になるんだ」
まあ別にルナールなら大丈夫だろう、
「光魔術の大回復をかけたんだよ、闇竜・ボーンテウームにね」
「それだけか?」
「それだけ」
「本当に?」
「本当に」
「なぜ、闇竜に回復が効くと判ったんだ」
前世のゲーム等の知識では、
闇属性やアンデッド系には回復が効くのは定番なんだよ、
なんていうのは当然言えない、
「まあ、しばらく観察したら、闇竜の体を覆っている物が闇属性のブレスだと判ったんだ、だからあくまで攻撃属性の物を応用して防御しているだけで、闇竜に攻撃属性以外の手段で光魔術を打ち込めば、最低でもあのブレスは中和できると思ってね」
「なるほど凄いな、貴方の発想は!しかしそれなら『ゴーストダンジョン』のモンスターにも回復が効くかもしれないな」
実は既に試しています、
結構効くんだなー最近はシルフがパワーアップしたお陰で、
シルフの通常攻撃も風属性化していてエンチャントしなくてもいいし、
シルフ大活躍です。
「貴方は凄いな…」
別に凄くなんて無い、
きっと俺と同じ様に転生した人間がいたら同じ事ができるだろう、
でもそれでいい、
俺が誰かを救えたなら俺はそれで充分だ。
俺はシルフとルナールを伴い『ゴーストダンジョン』入り口に着き、
ルナールとは別にダンジョンに潜った。
冒険者ギルドで公開された情報では、
なんと地下に潜る魔法陣が一回層の井戸の底にあるらしい、
それは気付かない筈である、
確かに『ゴーストダンジョン』には一回層に井戸がある、
あるだが……
「雰囲気ありすぎだろ」
やはり勇者は勇気あるものしかなれないんだな、
だってこれアレじゃん、
完全に某ホラー映画に出てきたあの井戸じゃん、
いくら怪しくても普通絶対に調べないよ、
しかも一回層だよ?
最上階に有ったら俺だって調べただろうけども、
いやいやながら井戸の底に降りた、
因みにシルフはカッコよく飛び降りてました、
シルフさんマジカッケェ。
その後の階層も雰囲気ありすぎな井戸を毎回潜りながら、
地下10階層のボス部屋にたどり着いて、
無事に攻略完了した。
ダンジョンを出たら再度ルナールに出会った、
どうやら早めに切り上げて待ち伏せしてたらしい、
「……一つお願いがあるのだが」
「俺にできる事ならなるべく聞いてやるけど」
余り当てにされるのも困る、
色々準備して明後日には町をでて、
一旦実家のレンダイにあるダンジョンを攻略しに帰ろうかなと思ってたのだが、
「実は私はこの町を出たことが無くてな、貴族のしがらみも無くなり、自由の身になったので昔から憧れた、首都レンダイに行きたいんだ」
「俺はパーティーを組むつもりはない、それなら冒険者ギルドに自分で護衛依頼を出して行けばいい、ルナールは金持ちだって前言ってただろ」
「信頼できる冒険者が貴方しか居ないんだ」
「冒険者ギルドの護衛が信頼出来ないのか?」
「私の父親はこの町で一番偉い貴族なんだ、逆らうことなどできない程に……どうしても道中安心できないんだ、この町をメインに活動している冒険者には全て父の息がかかっていると思ってしまう」
「そうか、なら勇者様達について行けばどうだ?恐らく勇者パーティーなら断らないし安心できるだろう?次の目的地も恐らくレンダイのはずだ」
2000年前の勇者パーティーが攻略済みのダンジョンだが、
恐らく光竜・ホワイトウィングの封印を解きに行く筈だ、
レンダイにある『ライトダンジョン』はこの国屈指のダンジョンとして有名で、
勇者達も他のダンジョンでレベルアップをしてから最後に攻略する為に遠回りした筈だ、
「そんなに私の護衛が嫌なのか?」
そこまで悲しい顔するなよ
「……私の裸を見たクセに」
「あれは仕方なくだな」
「分かってる……でも家族以外に裸を見られたのは始めてだし///別に責任を取れとは言わないから……ダメ……か?」
くっ、クールな女子が恥ずかしそうにモジモジしながら……だと、だが俺にもポリシーという物が
「ワウワウ、ワーウ!」
男なら責任とれって?分かったよ
「今回だけだぞ、後あくまで護衛だ、パーティーを組む訳じゃない」
「ありがとう!」
とても嬉しそうな彼女の笑顔で、
護衛を受けたのもまあいいかなと思えた。




