決着
門の上部に並べられた魔大砲が、
爆音をたてながら闇竜・ボーンテウームに向かって連続で発射されている、
スキル・鷹の目&鑑定で闇竜・ボーンテウームを確認すると、
しっかり着弾しているが……効いてない?
体制すら崩れていないぞ、
あれでは魔大砲が勇者パーティーを邪魔するだけだぞ、
しかし闇竜ボーンテウームのスキルにそれらしい防御系の物は存在しないどうしたものか。
どうやらギルドマスターが魔大砲の打ち方を中止したようだな、
結局勇者パーティーに頼る事になるようだ。
しばらくして最初の患者さんが現れた、
男性で右手を複雑骨折しているようだ、
しかし治療班のリーダーがサクッと治療した、
「今日は右手を使わないようにしてください」
なかなかの腕前だ、
患者さんの話しを遠くから聞いていると、
どうやら勇者パーティーは交戦していて、
勇者の聖剣のみダメージを与えられる状況らしい、
闇竜・ボーンテウームはその体を存分に振り回して攻撃していて、
戦闘区域の森の木々が消し飛ぶ程の攻撃らしい、
その患者さんは倒れくる木に腕を挟まれて骨折、
勇者パーティーに助け出されてから運ばれて来たらしい、
俺は水瓶に水を大量に召喚しながら次の準備をしている、
しかし状況的に勇者の攻撃しか効かない事がわかり、
患者さんの数がかなり少ない、
本来勇者パーティーのサポートとして、
同じ戦闘域内で魔術や弓で援護したり、
アイテムで勇者パーティーに回復をしたりするのだが、
勇者のみの攻撃しか効かないから他の人が余っており、
かなり安全に立ち回りをして居るようだ、
魔大砲も効果が無いらしいのが分かり、
魔術師もする事が無いらしい、
どうやら長期戦の構えのようだ、
しかし勇者一人でどこまで保つかな、
俺は不安にかられて医療班のリーダーに持ち場を離れて勇者パーティーの援護に入れる様にお願いした、
「良いぞ、現在は膠着状態だ、人手も余っているしな、勇者様達の戦闘を近くで見たいんだろう?私も責任者じゃ無ければぜひ見に行きたい所だ」
「ありがとうございます」
こうして俺とシルフは門でアイテムを受け取り勇者パーティーにアイテムを運ぶため森に移動を開始した。
戦闘区域に入り、
勇者パーティーから若干離れた所からアイテム使用を仕切っているらしい聖女様にアイテムを届けてから、
勇者と闇竜の戦いを見る。
どうやら勇者の聖剣による攻撃で本当に少しずつしか削れないらしい、
これでは3日はかかるぞ、
何か方法はないかな、
アレ?聖騎士の盾でも闇竜はダメージをくらっている、
周りの木は文字通り消し飛ぶようだが、
そもそも木が消し飛ぶのがおかしいしな……あの闇竜の体の周りを覆っている闇が強力な鎧兼攻撃手段何じゃないか?
しかしそんな事、
鑑定にはそんなスキルは確認できな……そうか闇のブレスか!
常に闇のブレスで体を覆っているか!
それでこの闇竜・ボーンテウームは体による攻撃しかしないんだ、
なら簡単だ闇のブレスは体を常に防御しているが、
それは本来、攻撃手段のスキルなのだ、
ならこちらも結果的にダメージを与えられる方法で闇竜に接触すればいい、
ひとまず俺は戦闘区域を離れてからシルフには先に町に帰ってもらい、
いつも通りスキル・気配遮断を発動、
射程範囲ギリギリまで離れてから勇者と対極になるように位置どってから、
光魔術・大回復を闇竜ボーンテウームに放った、
効果はてきめんで闇竜の体を覆っていた闇が晴れ、
勇者の攻撃がかなり効いている、
俺もあと五回程大回復を闇竜ボーンテウームにかけてから町に撤退した。
シルフと合流してから町に帰還して再び医療班に戻る、
一時間後闇竜が討伐されたと報告が出回った、
どうやら上手く勇者パーティーが残りのHPを削ったらしい、
ルナールが何か聞きたそうに此方を見ている、
しかし俺は気づかないふりをして医療班の解散と共にシルフを森に返してから宿に帰った。




