闇竜・ボーンテウーム
ルナールと別れてしばらくして、
そろそろメーティスに帰ろうとした時に、森の奥からソレは現れた、
闇竜・ボーンテウーム
その全身は骨で巨大な竜を象ってあり、
闇を纏って現れた闇竜ボーンテウームは空を飛ぶ事無くゆっくりと町を目指して歩を進めている、
俺とシルフは急いで町に引き返した。
現在勇者パーティーが町に居る、
恐らく今までの行動パターンからいって、
勇者パーティーは『ゴーストダンジョン』をクリアしており、
何らかの手段で闇竜の出現に感付いている筈だ、
でなければ毎回ドラゴンとタイミングよく戦えない、
俺達が勝手に闇竜を討伐した場合、
勇者パーティーの面目は丸つぶれになり、
国から恨みをかってしまう可能性が高いのもある、
魔道具で冒険者ギルドから避難勧告が発せられている、
町中で一般人が避難している途中である、
以前と同じように冒険者達はギルド前に集合するよう放送されている、
シルフを闇竜が歩いてくる方向の南側の門で待機させて、
俺はギルド前に駆けつけた。
「大体集まったようだな、では状況の確認をする!現在南の森から現れた闇竜ボーンテウームはここ学園都市メーティスに向けて歩を進めている!我々は町の防衛として、勇者様達のサポートに回る!具体的には、アイテムの運搬係りと魔大砲の魔力籠め係りと救護係りの三班だ!光魔術の回復が使える奴は救護班に入れ!魔術戦がメインの奴は魔大砲班だ!それ以外の奴は運搬係りだ!」
メーティスの巨大な体で坊主頭のギルドマスターが大声で仕切り、
俺は救護班に入る、
救護班のリーダーのエルフの女性にシルフを連れてきていいか訪ねた所、
「ぜひお願い」
と言われた、
何でもシルフは風竜テンペストの戦いで有名になっているらしく、
見た目が変わっても俺のテイムモンスターという事で進化したらしい、
という情報が既に出回っているとの事だ。
南門のほど近く魔大砲班は門の上部に魔大砲を設置、
射角を調整して発射準備をしている、運搬係りは救護班の仮設テントと、
南門の間と、
南門をでて勇者パーティーにアイテムを運ぶ係の三班に別れている。
そして我々救護班は現在数々の簡易ベッドと仮設テントの設置をしている、
シルフは救護班の資材運搬に力を振るって、
最後の資材を運び終わってから、
お座りして待機している。
俺も粗方の設置を終えて開戦を待つばかりになった所でルナールが話し掛けて来た、
「貴方程の人が前線に出ないのか?」
「勇者様達が居るしね、それに治療には水が大量に必要になるしね」
普通なら運搬係り何だろうが、
メーティスは水術師が少なかったので俺は救護班に配属されている、
「そうか、勇者様達が各地に現れたドラゴンを討伐している事は有名だが……少し調べれば判るが恐らくドラゴンの封印「ストップ!」を」
「それ以上はこんな所で言わない方がいいよ?」
「そうだな、軽率な発言だった」
彼女も気になり調べたんだろう、各地のドラゴンは勇者が封印を解いている事もランクライド王国が何か狙っていることも、
普通に考えたらドラゴンの死骸はとても利用価値があり、
国を豊かにするためにドラゴンを討伐しているんじゃないかなと考えるが……さて、
「どうやら始まったらしいですね」
「えぇ……そうみたいね」




