農業都市カルテット〜学園都市メーティス
翌朝、俺は黒騎士装備をシルフはショートソードを身に着けてカルテットを出た、
目指すはカルテットから南に徒歩3週間の学園都市メーティス。
しかしカルテットでは色々あったな、
尾行されて、
猫探しして、
ギルドマスターとサイコロ勝負して、
紅いオーガと初めて全力で戦った、
願わくばあの2人には夢を叶えて貰いたい、
今の俺は幸せだ、
世界中を回るという自身の夢が叶っていると再確認できたのだから。
カルテットを離れて1週間、
砂漠地帯に突入した、
何でも2000年前の勇者パーティーと魔王が戦った決戦の土地らしく、
その頃から草木の一本も生えない不毛の大地になったらしい、
ここから約5日程砂漠地帯が続く、
そういえばこの場合砂漠なのか?
砂丘なのか?
雨も降るし状態は砂丘のような気がする、
まあ暑いのには変わりない。
夜は20度位なのだが昼は60度位にもなる、
魔術で水もだせれば、
地魔術で日陰も作れるので、
きつい事にかわりはないが景観を楽しむ余裕が有る、
俺はこの風景を美しいと感じる、
街道は存在せず見渡す限りの砂の大地が広がり、
ただただシルフと共に真っ直ぐに歩き続ける。
砂漠地帯に突入して3日目、
ミミズの化け物が現れた、
サンドイーターと呼ばれるモンスターらしい、
何でも食べるモンスターだと店主がいっていた、
めったに地上には出て来ないので、
出逢ったら全力で逃げ切れとアドバイスされたのだが、
まあ普通に倒したんだ、
地面ごと俺とシルフを食べようとしたんだろうが、
ジャンプして追っかけて来た所を空斬波とシルフのウィンドカッターでスライスした、
サンドイーターは体液を撒き散らしながらもその死骸はしばらく動き続けて気持ち悪かった。
魔石を取り出して死体を埋めて再び出発した、
このサンドイーターが存在する為街道が設置されないらしい、
本来モンスターが嫌う魔除けの素材を何故かサンドイーターは嫌わないらしい、
魔除けの石に近付くとモンスターは動きが鈍くなるのだが、
だから俺もシルフが魔除けの石を嫌う為街道から離れて平行に移動するのだ。
ようやく砂漠地帯を抜け出した、
確かに景色を綺麗だと思ったが流石にずっと同じ景色は飽きたので、
街道の続きが見えた時はほっとした、
ここからは盗賊が出やすい地域になる、
砂漠地帯で弱った商隊や冒険者を狙うらしい、
流石に毎回盗賊に遭遇する事はないだろう。
と思っていた時期が僕にもありました、
盗賊団が俺の前方の綺麗な馬車を襲っている、
四方から放たれた矢を護衛の騎士達が上手く切り払いをして馬車を守っている、
次第に盗賊団も矢が切れたのか騎士達に襲いかかっている、
12人の騎士達はかなり強く80人位いた盗賊団全て倒してしまった、
死体を片付けて出発するようだ、
まあ鷹の目と鑑定のコンボで騎士達がかなり強かったのが見えたので、
一応助太刀の準備はしていたのだがやはり出番はなかったようだ、
しかし本来盗賊なんて奴らは勝てないようなら即行逃げるはずなんだがな。
しばらく歩いていると、
今度は二匹のワイバーンに先程の騎士達が襲われていた、
流石に今度はキツそうだな……仕方無い、
「シルフ、森の中に入るぞ」
「ワン」
俺とシルフは森の中で気配遮断を使い遠距離からバレないように上級クラス・雷術師の雷撃を放つ、
放った雷撃は見事にワイバーンに命中して地面に激突、
暫くは麻痺して動けないだろう、
「シルフ、しばらくは動けないから、今日は此処で夜営しようか」
「ワン、ワン」
俺は何時もの準備に加えて魔除けの結界と認識阻害の結界を張り食事にした、
しかしあの馬車はやたら豪華だから貴族様が乗っているのだろうか?
まあ関わり合いになるのは勘弁なので俺は隠れて夜を過ごした、
馬車は先に進んで行ったらしく翌朝街道を確認したら既に居なかった。




