『バードダンジョン』
自然と早足になる、
今日は久しぶりのダンジョン探索が待ち遠しい。
カルテットの冒険者が潜れるダンジョンは『バードダンジョン』、
モンスターは鳥類系のモンスターが多種である、
しかもこのダンジョンは中が立体的になっていて道中アッチコッチを回らないと魔法陣に辿り着けないらしい。
別売りで攻略地図が売ってたけどそこは元ゲーマーの腕の見せ所である、頑張って攻略しよう、
しかもその複雑さからか現在23階層までしか攻略されてないのでまだ全容が判らない、
冒険者冥利につきるね、
目立てないから24階層以降のマッピングしても冒険者ギルドに提出できないけど。
カルテットの西門から徒歩30分の出入り口にたどり着いた、
出入り口は小さな東京タワーの足元の逆Uの字みたいな所が出入り口になっている、
ギルド職員さんに冒険者ギルド証を見せて、
何時もどうりに水晶に手を置いて青く発光、
いざ『バードダンジョン』へ、
と思ったらギルド職員さんに声を掛けられた、
「そんな装備で大丈夫か?」
「大丈夫だ、問題ない」
現在の装備は怪しまれないように俺は冒険者の服一式、
シルフは無し。
『バードダンジョン』の中に入りギルド職員さんの視界から逃れた俺は、
早速アイテムボックスからだした装備品を装備する、
これで目立つ黒騎士姿は見られないし、
どこから見ても駆け出し冒険者のイメージを与える事ができたはずだ。
さてダンジョンの攻略なんだが……普通に進めるのなら難しいのだろう、
空中を移動する床、
床を稼働させるスイッチを探す探索力、
その空中を移動する床と床をタイミングよくジャンプする跳躍力、
空中を移動する床でも容赦なく襲ってくるバード系モンスター達、
ソレを撃退できる対空遠距離攻撃力、
必要とされる能力が多岐に渡り、
これで魔石まで回収するとなるとソロではかなり厳しい筈だ普通ならば。
しかし俺とシルフはクラス・風術師を高レベルで行使できるので空を飛べる、
今までのダンジョン内は天井が割と低かったために、
風術師のスキル・飛行は使わなかったのだが此処で大活躍、
余裕で攻略できるな、
一応スイッチの場所は調べながら進めているが、
ぶっちゃけフロアの最初の場所から次の魔法陣まで5分もあれば着いてしまう、
なんか盛大な肩透かしを食らってしまった。
結局俺とシルフは20階層と21階層で魔石稼ぎをしてから帰る事にした、
まだまだ攻略されてないダンジョンの見つかって無いモンスター達の魔石を交換した場合目立つからだ、
何時もなら路銀を稼ぐのにめいっぱい稼ぐが、
今回は3ヶ月は掛けて稼ぐつもりなので、
3日分の宿代に飯代+αで充分だろうとして、
俺はシルフと一緒に装備を外してから『バードダンジョン』をでた。
バードダンジョンをでて魔石を冒険者ギルドで換金、
何時もの酒屋のカウンターで夕飯を食べていると酔ったスイカさんに絡まれた、
「ねーにゃんでパーティー組んでくれないにゃん」
「俺はソロが性に合ってるんで」
「またまた〜本当にゃ〜?」
「本当です」
「最近冒険者ランクが伸び悩んでるにゃ〜だからにゃ〜にぇ〜別に私は良いにゃょ?でもダルにゃんがなんか焦ってるにゃん」
「それはそちらの問題です俺には関係ないです」
なんか胸が当たってるんですが、
「ダルにゃんとは…昔からにょ知り合いにゃん、昔は……もっと正義感にょ……強い性格だったにゃん……」
「はあ」
としか言いようがない
「…だからにゃ…たのみ…たいにゃ……きみは…やさ……しいにゃん」
「スイカさ〜ん起きて下さい」
大きな声を掛けるも起きない、
肩を揺すってもだめだどうすんのこれ
「あの店主さん、スイカさん寝ちゃったんですけど」
「何時もの事だ、その内ダルクがくるから、ほっといていい」
一応ダルクさんが来るまで待つか、
適当に店主さんに酒とツマミを頼み時間を潰す、
1時間ほどたちダルクさんがやっときた、
「すまないなアルト、スイカが迷惑をかけたようだ」
「いえ、大丈夫です」
「スイカは酒に弱いくせに飲むのが好きだからな」
そう言いながらスイカさんの財布から代金を出して、
スイカさんを肩に担ぎ上げて酒場からでて行った、
俺も残りを片付けてから酒場を後にした。




