草原の農業都市カルテット
あれから尾行の2組が接触してくる事も無く、
無事に農業都市カルテットにたどり着いた。
農業都市カルテット、
ランクライド王国の食料の6割を生産する一大農業都市で、
人口の4割が獣人族3割がエルフ族を占める、
また農業にモンスターを利用しており、
クラス・ビーストマスターの占める割合も5割と多い、
ランクライド王国で唯一モンスターが町中で生活出来る都市である。
但しモンスターが問題を起こした場合の罰則がかなり厳しくなっている、
都市の名前の由来は2000年前の勇者パーティーにいたエルフ族のティファニーが考案したカルテット農法から来てるらしい。
「というわけで、シルフ一緒に町に入れるけども問題を起こすなよ」
「ワン」
「ただえさえ冒険者ギルドに目を付けられてるらしいからな」
「ワン、ワン、クゥゥン」
え?それは自業自得?そんなバカな、
取り敢えず宿を取りましょうかね、
カルテットではモンスターが同伴できる宿が存在すると聞いたので探してそこに泊まろう。
宿も無事に決まり何時もなら冒険者ギルドに行くのだが、
何故目立つのかを考えなければならない、
やはり装備が目立つのかな完全に黒騎士だもんなかなり上等だしね、
まずは鎧装備をアイテムボックスにしまう、
シルフのショートソードもしまう、
そういえば古いショートソードも売らないとな……よし今度から装備はダンジョン内で装備しよう、
後はダンジョンに潜るのも3日に一回位にするか、
今までは路銀を稼ぐのにかなりハイペースだったしな、
シルフも一緒に生活出来る都市だし、
ここいらで一回ゆったりとするかな、
「シルフ飯食べに行こうか」
「ワン」
カルテットは農業だけでなく、
酪農・牧畜も盛んな都市なので港町イーライとはまた違った料理が楽しめそうだな。
古いショートソードを売ってから、
今日の晩飯を食べる為のお店を探す、
シルフ同伴で入れる酒場があったのでそこに入る、
「いらっしゃい」
「店主のおすすめをお願いします、後モンスターにも肉をお願いします」
「少々お待ちください」
「お待たせしました」
10分程で出てきたのは大きなステーキとサラダだった特にソースがかかってる訳でもない、
シルフにも生肉がでてきた、
「頂きます」
「ワン」
「うまい!」
ステーキって塩と胡椒だけでこんなに美味くなるのか!
脂身の少ない肉だが肉汁が口の中で溢れてさらに少ない脂身と塩胡椒がアクセントになり、
肉の味を引き立てている、
サラダも美味く2種類のレタスにほうれん草・人参・キャベツ・トマトそしてチーズがサラダ全体の甘みを深い物にしている、
さらに塩が少し振られており、それによりステーキをさらに食べたくなるように食欲を刺激する!
「御馳走様です」
美味かった……それしか言葉が見つからないよ、
俺は店主に会計として銀貨を1枚支払い、
ありがとうございましたの言葉を聞きながらシルフと店をでた、
一泊の宿代より高かったがもう一度食べたいと思う位美味かった、
しかし流石に次はもっと安い物にしよう。
その日はすぐ宿に帰り胃も心も満たされながら、
シルフと共に眠った。




