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鉱山の町テツザン

ランクライド王国北部に連なるリャンサード山脈の各所には坑道があり、

そこで採掘された鉱物を一挙にまとめあげている町がテツザン、

俺は途中アクシデントに遭いながらも無事に到着した。


いつも通りにシルフとは町から少し離れた所で別れて、

テツザンの南門から町に入るために門番騎士様達にギルドカードを提示して町に入った。


テツザンの名物は豊富な鉱物を使った武器・防具・アクセサリー類で、

ファンタジーの定番通りにドワーフが鍛冶師や細工師を生業としており、

ドワーフが町の住人の6割を占めているらしい。


町に入ってすぐ俺は少女に声をかけられた、


「あれー、アルフじゃーん!」


「誰?」


急に声をかけてきたのは赤毛を短くした髪型のロリっ子ドワーフ少女である、

因みにドワーフの女性は人種でいう12歳位で成長がとまりそれ以上は成長しない、


「僕だよ!テツコ!」


「ごめん、覚えてない」


全く記憶にないぞ?


「ほら、初等部で同級生だったでしょ?」


「本当に覚えてない」


だって初等部とか5年も前だし、

そもそも俺ボッチだったし、

毎日スキル鍛えるのに忙しかったし、


「えぇーひどーい!」


「ごめん」


「そんな本気で謝んないでよー」


「でもなんでテツザンに?」


俺と同級生なら彼女はレンダイからこの町に来た事になる、


「僕はこの町出身なんだ」


「あぁこの町は『ビギナーダンジョン』が存在しないのか」


確か『ビギナーダンジョン』が存在しない町の子供は、

存在するそれぞれの町の初等部に通学する為に寮生活を送ると聞いた覚えがある。


「アルフは冒険者になれたんだね!」


「あぁ」


「クラスどころか学校で一番頑張ってたもんね!」


「俺そんなに目立ってたのか?自分ではかなり大人しくしてたと思ってたんだが」


「だって一年の最初から頻繁にダンジョンに潜ってたじゃん、しかも一人で」


「そうか」


まあ昔の事だ今更どうしようもない、

適当に挨拶して別れよう、


「これから宿屋もとらないといけないから、また今度な」


俺はそのまま別れようとしたのだが、


「えぇー、折角久しぶりに合ったんだからさ僕の店によってってよ!」


「僕の店?」


「そ、武器屋さんだよ!」


この町を行き先に選んだのには、

武器を新調しようと思っていたのもあったので、

とりあえずいってみる事にした。


テツコの店は表からみるとこじんまりしており、

本当について来て大丈夫かなと心配になった、


「親父、お客さんつれてきたよ!」


テツコの声で、でてきたのは身長150センチ位の赤毛の髭を蓄えた筋骨隆々のドワーフでいかにも頑固親父といった感じだった、


「いらっしゃい」


「どうも、武器を新調しようと思ってきました」


「予算と武器の種類は」


「グレートソードで金貨10枚位でお願いします」


「金貨10枚ね…うちは実用一辺倒の武器しか扱ってないが」


「それでお願いします」


「解った、今使ってる武器はどうする、うちで下取りもできるが」


「お願いします」


俺は今まで使っていたグレートソードを親父さんに渡したら、親父さんがかなり驚いている。


「どう使ったらこんなんになるんだ」


「どうと言われても、普通に使ってましたが」


「まあいい、裏に来い金貨10枚ならお前さんに合わせて作らないといかん」


「テツコ、店番していろ」


「分かってるよ!」


俺は親父さんに案内されて、店の裏庭で既製品の剣を振ることになった、


「いつもどうりに構えてから適当に振るって見ろ」


俺は親父さんにいわれて大盾を左手に親父さんに渡された既製品のグレートソードを右手に構えて、

軽く唐竹、

袈裟切り、

逆袈裟、

の順番に振るった、


「大したもんだ、あのグレートソードも剣芯がガタガタだったが、手入れは良くされていた、おまえさんの力に耐えきれないわけだぜ」


どうやら親父さんは俺の力が判るらしい、

経験則というやつかな、

ステータスは偽装してるばずだし、


「おまえさん盾はどうする、そいつはまだ使えそうだが、予算が有るならおまえさんの腕に見合った物を作るぞ」


「では盾もお願いします」


俺は店内に戻って親父さんに大盾とグレートソードを渡して、テツコに会計をしてもらった。


「受け取りは10日後、グレートソードと大盾、前金で金貨10枚の受け取り時に残り金貨5枚ね!」


「今全部払うよ」


俺は金貨15枚を取り出してテツコに支払った、


「いいの?」


「ああ、同級生だったからな」


「僕の事忘れてた癖に」


「変わりに良い防具屋さんを紹介して欲しいんだが」


「良いよ!じゃあ一緒に行こっか!」


「いやテツコは店番とかあるんじゃないの?」


「お母さんがもうすぐ帰ってくるから平気平気!」


なんか強引だな、

まあいいや俺はテツコに案内されて防具屋に向かった。


武器屋と防具屋は分けて店を開いているのが殆どで、

それぞれ必要なクラスが違うからである、

因みに生産職には上級クラスや複合クラスが存在しない為レベルを上げる必要はあまりない、

スキルレベルはどれだけ使用したかで経験値が入手されるためである。


案内された防具屋は同じくドワーフの店主がやっているらしく、

テツコの話だと親父さんの従兄弟らしい、

通りで似てるはずだ、


「それと同じ革鎧が欲しいのかい」


「いえ、フルプレートの鎧を、金貨20枚でお願いします」


「じゃあ、サイズを測るからそこの試着室で服を脱いでくれ」


俺は店主の言う通りに試着室に入って革鎧とその服を脱いだ、

試着室には鏡が置いてあり店主と俺が入ってもかなりの広さがある、

店主がメジャーで体の採寸をし終わり俺は服を着て革鎧はアイテムボックスにしまい試着室からでる、


「おまえさんかなりがたいが良いな」


「ありがとうございます」


店主が測った数値を見ると身長が最近また5センチ位伸びた上に筋肉もさらに太くなった気がする、


「受け取りは10日後で前金で金貨10枚受け取り時に残りの10枚でいいか」


「いえ今、全部支払います」


俺は金貨を20枚取り出して店主に支払った。


テツコに礼を言って別れ銀行に行き金を預けて宿をとる。


テツザンは温泉でも有名であり、

俺が取った宿は露天風呂がある、

一般家庭の人も他の町と違い町中に存在する銭湯に入っている、

俺の泊まる宿の値段は一泊食事なしで銀貨1枚のちょっといい宿だ。


テツザンでの夕食は適当に入った定食屋で、

山菜と山芋を混ぜ合わせたかけご飯とキノコ汁にイノギバの焼き肉だった、

以前食べたイノギバの肉とは全然味が違い、

癖は強いが非常においしかったのはなんでだろ?


宿に戻り露天風呂へ、

露天風呂から眺める景色は月が山々を淡く映し出して美麗であり、

ゆっくりと温泉に浸かりながら旅の疲れを取った。



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