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02.無意識と無自覚ほど性質の悪いものはない
「もぅ、行かなくちゃ。お父さんとお母さんが心配してるから」
「君の世界に帰っちゃうの?」
「うん」
「そしたら、僕、また一人にならなくちゃいけないの?」
「違うよ。大切な人は自分が気付かないくらい近くに居るんだよ。だから、一人にはならないよ」
「居るのかな? 僕の、大切な人」
「大丈夫、居るよ。今度会うときまでに絶対見つかる」
「今度、本当に会える?」
「会おうよ。そしたら、また歌を謡わせて」
「うん。君の歌を、また聞かせて」
「約束だね」
「うん、約束」
凄く短くて申し訳ないです。
会話文だけの回想シーンは、うん。もうしません。
あ、代わりに次回は長いです。反動かもしれないですが長いです、はい。