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異世界×あたし  作者: 葉山
【第一章】こんにちは、異世界
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06.それに既視感を覚えて【Side彼女】


「……何で、そこで加減しなかったの!?」

「しょーがねぇだろ! ディーが居たの忘れてたんだし!」

「それ止めてってば。てか人のせいにしないでよね!!」

「いや、かなり関係ある。SSランクのお前だからかなり関係ある」


 関係してる?

 別にそんな事は言ってなかった……はず。自信持って断言できないけど……。


「言っただろ? 人間には俺等の魔力を上げる力があるって」


 ……うーん。言ってたっけ?

 暗記が苦手なあたしに言われてもなぁ……。


「どう言う事?」

「今みたいに回復が早かったり、でっかい魔法が使えるようになったりするんだ。今回はちっさい魔法にしようとしても、勝手にでっかい魔法に変わっちまったってとこだけど」

「つまり、威力を〝弱〟にしようとしたら、パイプが決壊して無理やり〝強〟になったってことだよね」

「まあ、そんなとこだな。きっと」


 きっとって……。アズラスさんに後で改めて聞こう。

 そのランクごとに分けられているのは、決壊させる規模みたいなものってことだよね。


「まあ、想いの強さによっても違うみてぇだけどな」

「何、それ?」

「たとえば、一番分かりやすいのは恋愛感情。好きだ好きだ想ってればその分魔力の増幅量も大きい。今のディーだと戸惑いとか、だな」

「戸惑……」


 ちょっと待った。

 え、待ってそれって、感情全部筒抜けってこと!?

 最悪、それ勘弁してよ。しかも想いって、そっち系で、そんな意味があったの!?


「じゃ、さっき回想の中でアズラスさんに言ってた予定通りって……」

「あ、それはこっちの事情」


 こんなこと言ったらかなり偏見とかになるけどさ、嫌なことばっかが思い浮かんでくる。

 ファンタジーの読みすぎだとか思うけど、だって、魔族って悪いことばっかする人のことじゃないの?


「……悪いことは言わないから、誰かを困らせるような事だけはしちゃ駄目よ?絶対しちゃ駄目だからね」

「は?」

「ビスに悪いことなんかできるはずないんだから。馬鹿だし」

「おい、最後の一言は余計だろ!? って言うかなんか勘違いしてねぇか?」


 今度はこっちがきょとんとする番だった。

 え?違うの?


「俺は契約者捜しで人間の領域に来たわけ。あ、契約ってのはその力を独占することだからな」

「まぁ、あんまり良く分からないけど……頑張れ」


 あえて深くつっこんじゃいけないような気がした。つっこんだら負けのような、そんなツッコミとしての予感。

 とりあえず、話を変えよう。気まずいし。


「えっとさ、初歩的なこと聞くけど、ここ何処?」

「此処は人間の国。キリア国の北の果てにある村だ。……多分」

 そのまんまだなーとか言うツッコミは置いといて、やっぱり異世界のままだ。

 ここはあたしが知っている世界じゃない。地名とか、地球とまったく接点ないよ?

 あたし本当に帰れるのかな。


「……あたしはあたしでなんとかするしかないんだよね」

「は? 何が?」

「いや、こっちの話」


 だってビスに言ったってあんまし意味ないし。

 やっぱり、頼れるものは己だけだよね。


「じゃ、あたし行くから、ここの支払いお願いね」

「ちょっと待った!」

「何?」


 まさか、お金が無いなんて言うベッタベタな事無いよね?

 あたしも今手持ち少ないし……てか、このお金使えるかどうかも分かんないし。

「お前、そんな目立つ格好で行くのか?」

「は?」


 いや、確かに制服じゃ目立つかもしれないけどさ……これしかないし。

 それとも何? 浴衣に着替えろと?


「黒髪黒目はこの世界じゃ見たことねぇもん。何されるかわからねぇぞ」

「髪の事? ほっといてよ。生まれつきだし」


 何かされる前に逃げりゃぁ良いんでしょ? 足遅いけど、持久力はちょ〜っとはあるし。


「それだけじゃねぇ。SSランクの奴がその辺フラフラしてて、契約を望まない奴がいるとでも思うか?」


 ……ナンパみたいなもの?

 それは遠慮したいけど、魔族の人って美形ばかりだから、むしろされてみたいかも……。いざされたら絶対困るけど。

 ん? でも、ちょっと待って……。


「ビスって、魔族なんだよね? そんで無契約者なんだよね?」

「そうだけど?」


 うん。力の限り逃げよう!

 あたしは脱兎のごとく逃げ出した。



説明が苦手な人に説明させちゃいけません。

基本的にディーもビスも抜けてます。適当です可哀想に←



追記。

今までろくに確認しなかったので気付きませんでしたが……、まさか、お気に入り登録して頂いているとは!さりげなく評価ptまで入れられていてビックリしました!

遅くなりましたが、ありがとうございますm(__)m

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