ばう曰く、「彼、1ミリでもヒューマニティの好感度上げてるとブッ殺そうとしてくる狂戦士なんだよね」
「ねぇ早く早く早く早くまだまだまだまだまだ???????」
「落ち着け」
「これが落ち着いてられるかってんだよ!!!!!!!!」
ヒトじゃないとはいえ久しぶりに何かブッ殺せるってウキウキしてたのに、追加戦力の投入は頃合いを見てからだぁ??戦況は拮抗してたんじゃないのかよ!!?
「今流れがココ族の方にあるんだとよ。だから、ミマ側が押し返してから一気に押し込んで決め手にしたいらしい」
「ヤダヤダ今すぐブッ殺したい!!!!!」
ウィルは駄々をこねる俺を困った目で見ながら戦場から帰還した豚鬼を治療した。ノールック回復とか器用だなオメー。
「はぁ…」
あ、久しぶりの溜め息。マァ、なんだかんだ言って最近楽しいことだらけだったからな。久々の我慢はつれぇよ。
この退屈は良くない。いっそこっそり参戦して──
「気合い十分だな、悪魔の御仁」
誰だお前。
振り返ると巨躯の豚鬼がいた。おお…体格エリートが多い豚鬼の中でもことさらに筋骨隆々だな…
「あんたには負けるよ。憎悪の行き場がやっと定まったみたいな目しやがって」
俺は感情の機微が分かる賢い天使だからな。リアルでも日々の不平不服をぶつけるちょうど良い的を見付けたヤツが大体こういう目するんだ。俺知ってる!
そう考えると人間もAIも変わんねぇな。確実に地雷だから言わねぇけど。
「鋭いことを指摘する。良き観察眼だ」
えへへ、褒められちゃった。
「援軍など不要と考えていたが…あなたならば、信頼できる。我が名はハルドゥ。悪きヒューマニティと手を組む堕ちたココ族に、共に鉄槌を下そうぞ」
「俺はガレット。ヒトをブッ殺してみたいだけだけど、あんたらとは仲良くなれそうだ。よろしくな」
俺が蹄を差し出すと掴まれ、固く握手を交わした。
「やべーヤツとやべーヤツが分かりあってる…」
ウィルは引いてた。
そもそもヒューマニティに会ってないガレットと堕天使になってヒューマニティの好感度リセットの上マイナスされたウィルはセーフ




