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「【ファイアショット】、【サンダーショット】…飽きた」


「早」


「だってレベル全然上がんねぇんだもん」


「アー、マァ、悪事を尊び、ヒトの嫌悪と恐怖を糧とする悪魔が無抵抗の廃人を殺してる時点でそんな経験値も入らねぇよ。そこで喚いてるヤツも、とっくに狂ってただけでお前を恐れてるわけじゃないし」


やっぱ種族に則した行動を取るのって大事なんだな。


呪文唱え続けるのも飽きたし、何より周りのように虚無の作業になりそうなのでウィルと適当な会話でもしよう。


「そういやイベントの功労者がどうのこうの言ってたけど、もしかして序盤にファームできんのってめちゃくちゃ貴重だったりする?」


「おー、滅多にないな。感謝しろよ」


「ありがとう、最高、大好き、結婚しようぜ」


「残念ながら『FW(ふぁんうぉ)』の結婚制度はめちゃくちゃめんどいから却下だ。兄弟なら良いぞ」


また家族が生えてくるのか。


「兄弟はどうやってなんの?」


「盃を交わすんだよ、義兄弟ってヤツ。これは種族関係なくなれるぞ。ヒューマニティも魔族(モンスター)も問わずな」


「へー、酒持ってる?」


「酒もあるが…()()で良いだろ」


ウィルが剣を携えた鎧を召喚し、人間の首を切り落とした。


キラキラとした赤いエフェクトが盃に溜まると、波打つ血へ変わった。


「人体から吹き出してない血の描写はアリなんだ…」


「そこら辺結構ガバいぞ」


差し出された盃を受け取って、ウィルの方にも注いでやる。


どうせならスキルも使うか。


「【宣誓】!俺たちは兄弟として、互いを助け合い、支え合い、兄弟の敵は己の敵と見てブチ殺すことを誓います!」


「俺の敵はお前にゃ荷が重いんじゃねぇかなぁ…」


「ア????今に見てろよお前の口から助けてくださいって言わせてやるからな!!!!!!」


「ノンブレスで詰めてくるじゃん…こわ…」


二人一緒に盃を煽る。血ってこんな味なんだ…


とりあえず称号確認するか。


────────

称号:堕天使の義弟 血酒の誓い

────────


「俺が弟かよ」


「お前のがゲーム始めた(生まれた)の遅いからな」


リアルだったら絶対俺の方が年上なのに。ちょっと不服。


[レベルが上限に達しました]

[進化可能]


あ?


「何か進化できるようになっとる…」


「今の一連の流れも"悪魔らしい行動"判定だったんだろ」


そういうことなら進化タイムを存分に楽しむか。確か軽く調べた辺り、小悪魔の次は悪魔一択だったはず…


───────

小悪魔リトル・デビル

悪魔デビル

血塗れの悪魔(ブラッディ・デビル)

───────


…。



…?



なにこれ。

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