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畜舎


「良し、着いたぞ。ここだ」


ウィルに案内されて来たのは、レンガ造りの店。中に入るとバーのような雰囲気…だけど飯ガッツリ食ってるヤツとか樽ごと抱えてビール一気してるヤツとかいて色々台無しだな。


「強盗殺人専用の店?」


「んなわけあるか」


「だって狩り場連れてくって言うから…」


「狩り場はこの地下だよ」


そう言うとウィルは店主らしき人物を手招きして、何かを耳打ちする。


「こちらへ」


え~~~~秘密の合言葉的なヤツか?そういうの普通にテンション上がるんだが。


「合言葉ってどこで知れるんだ?」


「ここのはランヴァルワの戦争イベントの功労者になると報酬として教えられるぞ。他の牧場がどうなってるかは知らん」


ん?牧場?てっきり地下に闘技場でもあるのかと思ってたが、違うのか??


「それでは、お愉しみくださいませ」


深々としたお辞儀の後、店主は去っていった。のは良いんだが…


「なぁ、ウィル、これ…」


「あぁ、人間牧場だ」


地下とは思えないほど広大な空間に建てられた無数の家畜小屋。そこに効率よく運用できる最大数を押し込められた、発狂するか虚ろな目をしているかの人間たち。レーティングの関係か、申し訳程度に質素な服が着せられていた。


俺ら以外にも人はいて、作業のように首を撥ね飛ばしたり、魔法で一気に殺したりしていた。


うん、良い場所だな。良い場所なんだけど…


「戦いは…?」


「ア?…え?お前ただ殺せりゃ良いタイプじゃねぇの?」


「いや一方的な虐殺とか上位の立場からの蹂躙も楽しいし何かを殺す手応えと血の匂いと悲鳴やら怒号やらの絶叫さえあれば十分っちゃ十分だけど命懸けの攻防して死力を尽くすときが一番ヒリつくというか興奮するというか…」


「めっちゃ語るじゃねぇか。てか、すまん…。てっきりジュウと同じタイプかと…」


「誰そいつ」


「ログイン初日ンときの三人組の人馬」


そんな名前だったのか。いや、フレンドになるとき見はしたけど、分かりにくいから「人馬くん」に名称変更したんだよな。他二人も同様。


「てかさっきのゲームの話だよな?」


「ソウダヨ」


「絶対嘘じゃん…」


ドン引きしつつも踏み込んでは来ないとこ偉いと思うよ。マァ、もしリアルに言及するようなら心読んでお気に入りのゲームから人生で食べてきた米粒の数まで全部暴くけど。


「マ、連れてきてくれてありがとな。ここなら安全にレベ上げできる」


「お礼を言えるなんてガレットは偉いな…」


幼稚園児だと思われてんのか??それともこの国がクソすぎるだけか???


「ここにいるヤツらは勝手に殺して良いのか?」


人間たちの頭上には名前が表示されてるからNPCか。マァ、プレイヤーをずっと閉じ込めるわけにはいかんしな。


「おー、好きにやれ。ただ小屋につき二匹は残せよ。繁殖できなくなると困るからな」


倫理の崩壊が詰まったセリフだな。

糖度の高いシガーキス→大蛇くん

ジュウ・シンニョウ→人馬くん

ばう→ケルベロスくん

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