レベ上げのために
「まさか約定の悪魔と親子になるとはなぁ…」
別のフレンドと約束があるらしいシガーとは別れ、ウィルと俺は適当な屋台から奪った飯を食っていた。飯を食うってなんか新鮮だな。
「お前もなれば良かったのに」
「いや、堕天使は一応カテゴリーとしては天使だから無理」
そんな細分化されてるのか。カテゴリーってステータスに記載されてたっけ?
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プレイヤーネーム:ガレット
レベル:16
種族:小悪魔
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…?
「何かまたレベル上がってんだけど…」
「さっき飯強奪したからだろ」
「そんなんで…?」
「前も似たようなこと言ったが、最初に進化するレベル20までは上がりやすいんだよ」
「進化?」
「お前ホントに何も調べずに来たんだな…。魔族の特権だよ。一気にステータスが強化されたり、進化時期までにフラグ踏んでりゃ特異魔族になれたりもする。これも前に言ったが、小系列はザコいからな。普通はとっとと進化するもんだ。悪魔の場合は悪事を働いてレベ上げすんのが一番手っ取り早いんだが…」
「やだ!!人間殺したい!!!」
「戦闘狂かよ…」
そういう称号なら持ってるぞ。
「マァ、しょうがねぇから初心者用の狩り場に連れてってやるよ」
「エッ!ランヴァルワに初心者用なんて言葉存在してんの!?」
「ランヴァルワを何だと思ってんだ」
「修羅」
「正解。ちなみに別解は"蛮族が材料の蠱毒"だ」
最高かよ。
「あと、初心者用ってのは間違いじゃないが、同伴者いての"初心者用"だからな。俺から離れるなよ」
「イエッサー!」




