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15話:〇〇との遭遇

前回の本編から2ヶ月以上経過。

もう主役2人が映画見に来てるの忘れてた、

という方も多いのではないでしょうか。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

私はとても元気です。

ウ○娘に沼りました(エイ〇ン60連目)。



……本当に申し訳ない(´;ω;`)

仮にプロなら失格レベルですね…。

一応放置だけは絶対しないので、

終わるまでは書き続けますm(*_ _)m


(本文:2336字)

 

 4階までの探索を一通り終え、俺とまといは、映画館のある6階へと来た(5階は食事処が並ぶ階になっているため、今回は飛ばした)。

 ここ6階には映画館のほかに、食べ放題のお店やゲームセンターもあり、なにより一番目を引くのは、



「うわ〜! 改めて近くで見てみると、やっぱり大きいね!!!!!!」

「そうだな」



 ここ、中央駅の象徴とも言える、観覧車がある。なぜ街のど真ん中にあるのか、由来を俺は知らないが、この際それは些細なことだ。



「……」

「映画見終わったら、一緒に乗るか?」

「え、いいの!? ありがとう、つばさくん!!!!!!」



 この笑顔がみられるなら、そんなことどうだっていi…




「えへへ、好きな人と同じ観覧車に乗るの、小さい時からの夢だったんだっ」

「う︎︎"︎︎っ︎︎"︎︎」

「え、急にどうしたのつばさくん!?」



 この不意打ちは心臓に悪い。が、しかし、こんなところで立ち止まるわけにはいかない。



「大丈夫だ、問題ない…」

「あ、ほんとだ。ネタに走れるなんて」

「やっぱりアニメ好きだよな、まとい…」

「沙彩先輩の英才教育です…」



 さすがは神宮先輩、ゆいとと気が合うな。ゆいとは普段から男女隔てなく仲がいいが、女バスでよく話すのは神宮先輩だ(主に女バスの練習メニューの相談だが)。そしてゆいともアニメ好きだ。





「ご、ごほん。それでつばさくん、今回見る映画はなに?」



 少し落ち着いてから、ようやく映画の話になった。そういえば俺も見ていなかった。正確には、先生に渡されてから、中身を確認していなかった。



「ああ、実は俺もまだ確認していない」

「そっか。じゃあ一緒に見よっか」



 そう言って、映画チケットの入った封を開けた。そして、その映画の内容なのだがーー



「え〜っと…」

「先生も忘れてたんだな、きっと」



 ーーホラー映画なのはまだいい。しかしそこには決して無視できない大きさで『18歳以上限定』と刻まれている。


 この映画館には『男女ペアセット』というものがあり、男女のペアで横続きで席を取ると、もれなくゆったりとした席の特別ブースに座れる。そこは2席1セットで区切られており、各席の間が少し開いているため、通称『カップルシート』とも言われていたりする(と、以前付き合いたてのゆいとから聞いた)。


 小野先生、いったいどなたを誘おうとしてたんだ…。



「え〜と、どうしようか、つばさくん?」

「……さすがにこれはどうしようもないな」



 小野先生には申し訳ないが、これを使うわけにはいかない。どうするか考えよう、そう思ったときだった。



「ーーおや、やはり鯉沼さんと竜ヶ水さんでしたか」



 聞き慣れた声に振り返ると、そこにはやはり、予想通りの人がいた。

 (たちばな)先生。女子バスケ部の顧問であり、俺たちの学年の数学教諭の1人である。同じ数学教諭の小野先生曰く、『まだ若いが、真面目で仕事熱心な、良い先生だ』とのことだった。



「あ、その、えっと」

「鯉沼さん、落ち着いてください。確かに私は生徒を補導する立場にありますし、貴女のクラスの副担任でもありますが、今回は小野先生からお話を伺っています。俗に言う、『見て見ぬふり』というものです」



 学校の先生にバレて何か言われるのではないか。そういった不安が面に出てたまといに、丁寧に対応する橘先生。それにしても、小野先生から聞いていたのか。



「私からは何も言いません。映画、楽しんでください」

「あ~、えっと…」

「?」

「実は…」



 事情を説明し、チケットを橘先生に見せた。すると、



「!?」



 明らかに顔色が変わった、ような気がする。



「橘先生…?」

「え、あ、すみません、少し驚いてしまって。……ファンなんです、その作品の」

「「え?」」

「正確に言うと、その作品のシリーズ、ですね。大学時代に演習(ゼミ)の学友から進められたのがきっかけです。ソフトな猟奇モノ、といった作風で、ストーリーが作り込まれているので、見ていく内に恐怖心は薄れていきました。あまり大々的におすすめは出来ませんが、とてもいい作品です」



 “今日はその映画を見に来たんです。”

 そう話す橘先生は、とても嬉しそうだ。



「……あの、橘先生」



 ここで、今まで黙っていたまといが話しかける。



「なんでしょう、鯉沼さん」

「学校の先生には、おすすめされたんですか?」

「はい、小野先生に少し…。なるほど、そういえばそのチケットは小野先生の私物でしたね。私の説明で、興味を持っていただけたのでしょうか。そうだったら、少し嬉しいですね」

「そ、そうですね…」



 ――ここまで話して、結論は出た。



「橘先生、よろしかったらこのチケット、もらっていただけませんか?」

「え?」

「そ、そうですよ! わたしたちは見られないし、捨てるのは申し訳ないので、ぜひもらってください!!!!!!」

「いえしかし、一人で二席を使うわけには。いえでも生徒からの好意。う~ん…」



 考え込む橘先生。こういったところでも生真面目なのは、先生の個性なのだろう。

 少しして考えがまとまったらしく、先生は顔を上げた。



「分かりました。ご好意に甘えたいと思います。ただし、お二人の代わりのチケット代は、私に出させて下さい。ささやかなお礼です」

「「ありがとうございます」」





「はぁ~、びっっくりした~! 先生に遭うなんて」



 新たに先生からチケットをいただいて別れた後、まといが大きく息を吐いた。まといは数学担当というだけでなく、クラスの副担任ということもあり、緊張したのだろう。



「大丈夫か」

「うん、ありがとう。お休みの日に先生にあったこと無かったから、ホントにビックリだよ~」

「ああ。……橘先生の趣味もな」

「でも確かに、橘先生ってこわいのも大丈夫そう」



 そうしてしばらく、映画が始まるまでの間は、まといと談笑をした。


 ――結局、小野先生は、どなたをお誘いするつもりだったのだろう…?


読んでくださり、ありがとうございました。


※改めて書きますが、

この作品には元にした場所がありますが、

そことはまったく関係ありません。

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