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10話:デート前日の夕食時

おかげさまで本作も、

無事に10話を迎えることが出来ました。

どこまで続くか未定ですが、

最後まで書き切りたい所存です。


…でも今回かなり短くなりました。すみません(¯―¯٥)


(本文:1376字)

 帰ってきてからというもの、息子・翼の様子がおかしい。


 元からどこか抜けているところがあり、服の前後が反対だったり、左右違う靴下を履いたり、そういったことはよくあった。


 しかし、今日はそれらが一切ない。それどころか、シャツが服から出てないし、まるで式典に出るときのようにきっちりしている。


 母親としては喜ばしいことなはずなのだが、いつもと違うと、それはそれで心配になる。今まで何度も矯正しようと試みて、どれかひとつは出来なかったのに、急にできるようになるなんて。



「翼、学校でなにかあった?」

「にぃに、びょーきなの?」

「…2人とも急にどうした」


 夕食、私は翼に正面から聞くことにした。弟の明義斗(あぎと)も心配そうに翼を見ている。当の本人と夫の源治(げんじ)さんはキョトンとしている。


「だって、今日の翼、なんだかおかしいもの。服が普通だし、シャツが出てないし」

「失礼な。俺だってちゃんとできる」

「学校行く前に結斗くんにチェック受けてようやく、でしょ?」

「むむっ」


 結斗くんとは幼稚園から一緒で、今もずっとお隣同士。よく翼の世話を焼いてくれて、服装とか荷物確認とか、小柄だけど兄のような存在だった。

 結斗くんに彼女さんができてからも交流は続いてて、本当にありがたい限りなんだけど。



「そういえば、明日から高校はテスト期間か」


 ここで源治さんが、話題を変えてくる。明日から翼の高校はテスト期間に入り、部活動が休みになる。今のところは良い成績をキープしていて、親としてはこのまま頑張ってもらいたい。


「ああ、そのことなんだが。母さん、明日は9時過ぎから出かけても大丈夫か?」

「え?結斗くんと勉強会でもするの?」

「いや。実は明日、彼女とデートに行きたいんだが」

「そう、デートね…。



 ・・・・・え?」

「でえと?」

「好きな人と買い物をしたり、映画を見たり、ご飯を食べたりすることだ」

「ふ~ん」


 翼が明義斗に“デート”について教えている。なんとも微笑ましい。

 じゃなくて。


「翼、いつからだ?」

「今週の月曜日から」

「相手はどんな女の子?」

「女バスの鯉沼という女子だ」

「あぁ、あのいい子ね」


 その女の子は聞き覚えがあって、よく保護者さん同士の話題になっている。礼儀正しくて周りをよく見ている、結斗くんみたいな女の子だったと覚えている。


「そう。良かったわね、彼女が出来て」

「ああ。それで、小野先生から映画のチケットを渡されてな。元々はご自身が行かれる予定だったそうなんだが、急遽用事が出来て行けなくなってしまったようで、託されてしまったんだ」

「ほぉ、あの先生も粋なことをするな」


 小野先生は、男子バスケ部の顧問の先生で、専門ではないけど、大会では最後まで引率してくださっていて、とても誠実な方だったと記憶している。

 ただ、小野先生はあまりこういったことをされるイメージがなかったから、少し意外ではある。そもそもテストを控えた生徒にこんなことをする人には思えなかったけど。


「それで、その。改めて聞くが、明日出かけても良いだろうか?もちろん勉学をおろそかにするつもりはない。小野先生に報いるためにも、数学は特に力を入れる、他教科も良い結果を出す。…頼む」


 そう言って頭を下げてくる翼。横を見ると、源治さんもこちらを見ている。おそらく同じことを考えているだろう。



((いや、そこまでしなくてもOK出すつもりだったん[だけど/だが]…))



読んでくださり、ありがとうございました。


一度、まとめる前に投稿してしまいました。

戸惑った方、申し訳ありませんでした(_ _)

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