一線
これは俺が経験した話。
そして、これは食材・・・いや、スパイスだったな。
俺と同じ意思を持った彼女が、ある日デート中急にこんな話を持ち出した。
それは、或る意味悲しい経験談かもしれない。
『ねぇ、君はこの一線をどう越える?
第三者からの言葉?
第三者からの接触?
仮初の勇気?
今までの記憶?
楽しい思い出?
それはどれも、一種のスパイスだ。何でも、スパイスがないと料理は成り立たないよね?
そして、そのスパイスを選び調合するのは君次第だ。使い方や使うものによっては、いいモノになるし、最悪なモノにもなる。選び方がわからないなら、最後にどう感じたいかを考えてみよう。
自分さえ良ければいい?
第三者が嫌がらない方がいい?
君はどっちを選ぶのかな?
僕は前者だ───
そしてスパイスは、そうだな────────
君との思い出にしようか────』
そう言って、彼女は最後の一線を越えた。
そして、俺の答えは────
同じ前者だ。
数多くの中から、この作品を選んで頂きありがとうございます。
前々から、この『一線』の様な作品を作ってみたくて、今回試しにざっと作ってみました。
一見何言ってるのかわからないかもしれないですが、1回ではなく何度も読んで頂ければおそらくは、この作品の意図が読み取れてくると思います。
伏線の作り方など、まだまだ未熟ですが、楽しんで頂けたのなら、幸いです
では、今回はここまで。
次回またお会いしましょう。