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✧ 詩 ✧ ふたり

時間結晶 Ⅱ






傘はいらない

水色の空を見上げたいから









宇宙は少しずつ熱を失って

いつかすべてのものが動きを止めるの


雲も

雨粒も

濡れた服も

湿った空気も


あなたの夢も

ふたりのよろこびも

しぶきをあげる水たまりも

たとえようもなく大きな悲しみも

かつて放たれて今も浮遊し続ける言葉も

なにもかも動きを止めて 美しく結晶するの











それは『死』なのだろうか

いつか僕たちの心臓は必ず動きを止める

誰も避けることのできないその日のことを君は言っているのだろうか











いいえ

わたしたちは死なない

時間が止まったように感じるだけ

あの日あなたと初めて知った永遠は

永遠に輝くタイムクリスタルになるのだから











あたたかな午後のふたり











小さな街のぬくもりのある水滴たちが

君と僕を濡らしてあの水色の空へ誘う











あの日君と初めて知った永遠


































※2017/4/25に投稿した『時間結晶 Ⅰ』の姉妹作です。

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