ウルティマの進化
ウルティマを気に掛けていただいておりました読者様、
長らくお待たせ致しました m(__)m
基本的にウルティマは、気を込めると、一撃は重く威力を増し、それでいて
振った感じは軽く速くなる。
1兆をオーバーして、そのままどんどん気を込め続ける。
プルプル伝わる振動が増していく、ぶるぶるぶる、ビクン!ピカッ!
一瞬、大きく跳ねるように震えて、同時に光が目を射た。
「我が主、ハジメ様。我は進化しました」
馴染みのある声が頭に響いた。
ウルティマⅡ ミスリル系超合金製 性能-
鑑定してみると、名前も組成も変わっている。
「一体何が変わったんだ?」
「最大の変化は、考える武器、スマートウェポンになったことです」
ウルティマⅡが返事をした!ただの武器じゃない!!
「操作性、威力、切れ味、耐久性、気燃費性能もアップしています」
「凄い!注意点は?」
「燃費がいいと申しましても、大量の気を消費します。されど我が主ハジメ様の
無限の気量からすれば、懸念に及ばない些事でございましょう」
なるほど、賢くなって、言葉遣いまで丁寧なったようだ。
早速試してみよう。
うん、これはいい。
俺の戦い方、相手の技量、攻防の状況等の全事情を勘案して、形状、射程、威力を
最適に調整してくれる。
その調整もジョーと連携しながら、俺の気を紛らわさず、かつ、俺に十分な情報提
供をするという、至れり尽くせりぶりだ。
ウルティマⅡを装備した幽体戦士となった俺は、もはや狼ハナ
を圧倒する。
はっきりとした進歩を、そして余裕を感じる。
「我が主、よろしいか?」
戦闘訓練が一段落した時に、ウルティマⅡが話しかけて来た。
「うん、どうした?」
「我を今一度転写して、その一つをハナ殿にお与えになるのがよろしいかと考えます」
「そうか!ハナにも使いこなせるかな?」
「ハナ殿を主と認めさえすれば、心配ございますまい」
ウルティマⅡを転写し、その後ウルティマⅡの言うとおりに、ハナ用のを初期化した。
懐かしい警棒型の姿になった。
「ハナ、これを持って」
「う、うん。。。」
ふふ、緊張してる。
「そしてどんどん気を込めていく」
「うん!」
ハナが獣気を込めるにしたがって、警棒が輝き始め、徐々に光量が増す。
光色は、暗赤色から黄色、青、紫、白と変化し、シュバーッと急激にまぶしく
なった。そして、
「貴殿を我が主と認める。我は無限の獣気量を持つ主殿に無限の力を与えよう」
おお!懐かしいこの儀式!声は女性タイプになってる。
「ハナ、そのまま、更に気を込め続けろ。1兆を超えても入れていくんだ」
「オッケー!」
プルプル、ぶるぶる、ビクン!ピカッ!
「我が主、ハナ様。我は進化しました」
「やったー!じゃあハナ、あなたに名前を付けるね」
そうだな。ハナのウルティマⅡじゃちょとアレだもんな。
「あなたの名前はねー、ハナのウルティマⅡだから、ウルティナⅡはどうかな?」
えー!? なんて安直な。
「うーん。。。いいけど、ちょっと紛らわしくないか?」
「じゃあー、、、ウテナⅡね」
ま、いいか。
「ありがとうございます。我名はウテナⅡ。ハナ様、よろしくお願いします」
ウテナⅡの保存用を別に作って、収納保管するのも忘れずに行っておく。
なお、普段使いと保存用は、いちいちバックアップしなくて済むように自動同期
機能をセットしてくれた。ウルティマⅡとウテナⅡは、賢くて親切な奴らなのだ。
ハナとウテナⅡの相性は素晴らしかった。
人型ハナは武器を使いこなすのが苦手だったが、ウテナⅡは、奔放で型にはまら
ないハナの動きに、しっかりと合わせてくれる。
ハナには補助脳はないので、ハナが自由に動き、ウテナⅡがそれに合わせるとい
う連携だ。
ハナはウテナⅡを信頼し切っているので躊躇がない。
まあ、それがハナだ。
人型ハナは格段に強くなった。意外性と熟練とを兼ね備えた戦闘スタイルだ。
なんと狼型ハナにもウテナⅡは装着可能だった。
四肢の補助爪がメインだが、牙、角、尾の攻撃もサポートし、かつ鍵爪付きの翼
を同時展開することもできた。
翼は、天翔との相性もバッチリで、駆動力が四肢と翼、方向舵が尾と翼という感
じで、ただでさえ優秀な機動性が更にアップした。
こうして狼型ハナも一段と強さを増した。
ハナは、本能的な強さと理知的な計算を兼ね備えた、超獣戦士となった。
ハナはレベル38になった
ハナはウテナⅡ遣いの超獣戦士 の称号を得た
ハナにも、新境地達成に伴うイベント性のレベルアップが来た!
「やったー!ウッホーイ、ワオワオ、ワォーン!」
ハナが嬉しがって、くるくると不思議なポーズで踊っている。
「おお!よかったなハナ」
ハナの方が俺よりも、スマートウェポンとの相性が良かったかな?
「我が主ハジメ様、成人型のお姿にて我を御遣いになってみて下さい」
なるほど!
「ハナ、実はな、変化というギフトがあって、ハナのサイズ変更と人化
に似た力なんだが、それを使うと俺はこういうことができる」
俺は、ボフンと19歳の姿になった。
19歳のハジメは、素で身長195センチだった。髪と目は、もちろんともに黒だ。
「ほぇ~、ハジメ、すごいカッコイイ!」
へへ、ハジメは創の純粋培養型だからな。良いとこ採りって奴。
19歳の俺は、さしずめ、ハジメ19とでも言っておくか。
ハジメ19がウルティマⅡを構える。
刀身が伸び、少し重みも増して、しっくりと手に馴染む。
一振りしてみる。
うわー!凄い良い感じ。手に吸い付くというか、体の一部というか。
「ふふふ、そこな、超獣戦士殿。ひとつお手合わせ願えるかな」
「おう!願ったり叶ったりでごじゃる」
ふむ、セリフにはウテナⅡのサポートは無いようだな。
昨日までとは一線を画す、高いレベルの模擬戦になった。
なかなか良い勝負だ。ああ楽しい!
ちょっと、興が乗って訓練し過ぎた。
午前中一杯を使ってしまった。
超回復を2巡、準超回復も1巡した。
お昼は横着して、カップラーメンにした。
ハナが目をキラキラさせて喜んでいる。
でも、体に悪いからカップラーメンは、たま~ににしようね。
こらこら、そんなにお代わりしないように。
さあ、午後からは迷宮に行くぞ!
現在のスペック
ハジメ 人族 5歳? レベル38
称号 幽体戦士
職業 冒険者
装備 汎用気密服
基礎値 筋力7539兆/敏捷性7539兆/生命力∞
気力∞/気速∞/気量∞/活力1150万
ハナ 獣族 貴人大狼(進化種) 1か月 レベル38
称号 ウテナⅡ遣いの超獣戦士
職業 冒険者
装備 汎用気密服
基礎値 筋力∞/敏捷性∞/生命力∞
獣力605兆/獣気速605兆/獣気量∞/活力3億6800万
備考 サイズ変更化 念話 人化
ハジメ ギフトポイント54 残ゼロ
式神 再生 幽視 変化 転写
魔法創造登録
罠対応
理力操作/熱操作/地操作/空気操作/光操作/水操作/聖操作/闇操作
素粒子操作/電磁操作
空間操作/重力操作/時間操作
気授受 生命力授受
危機感知 同大 同極/危機対応 同大 同極
物理耐性極/魔法耐極
隠形/状態異常耐性 同大 同極
索敵/鑑定/判別
自然充填 同大 同極/自然回復 同大 同極
成長促進 同大 同極
蘇り 武器技能 付与
自己確認/他者確認/言語対応
神知/自由設定
ハナ ギフト
魔法アシスト 天翔 再生
ウルティマ関連では、まだ残された謎がありますが、
それが解き明かされるのはまだ先の話になります。




