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仲間ができた?

さて、さっそくやることと言えば、、、穴に籠って自虐と超回復だよ。とほほ。

と言っても、自分でドゴンドゴン殴りつけるというやり方ではなく、

各種魔法を敢えて自分に向かって来るように発射し、その魔法をレジストしたり、

身体能力で回避したり潰したり、想定敵に魔法を撃ったり、槍で突いたりナイフ

で切りつけたり石を投げたり、狭い場所でドタンバタン大活躍?

ギフトの物理耐性や、魔法耐性も付けてね。


その甲斐あって超回復の効果で、気系は2から8へ、体系も2から4へ基礎値アップ。

えへん。

陸ガメをもう1匹狩って、甲羅と革を材料をゲット。


「工作を選択して、理力操作も使いながら色々作ろう」

甲羅の天辺側をそのままスパンと切った素材を利用して、甲羅の盾。

甲羅から抜いたカメの体の形を利用してカメ革のリュック。

甲羅の裏側の少し滑らかなところや淵のギザギザを利用して、甲羅のベスト。

身長くらいの竹の先端に甲羅の硬いところを鋭く切り出した穂先を付けて短槍。

うん、だいぶまともな感じになってきたぞ。ふり〇んなところがお間抜けだけどね。


物理耐性と状態異常耐性を極まで上げて草の茂みに潜んでいる。獲物待ちだ。

「ギフトの残りがだいぶ少なくなって来たけど、大丈夫かな?」

「自由設定がついてるから、付け替え自由だから心配ご無用」

「そうなんだ。一度消しちゃったらせっかく鍛えたスキルが初期化されない?」

「大丈夫。いったんオフにしても保留されてるだけで、次にオンすれば続きから」

「むふー。すげぇ便利だ」

「肯定」

お、角うさぎが2匹トテトテ寄ってくるぞ。風下だし気付かれてない。

前方2mでむしゃむしゃ草を食んでいる。隠形すげぇ。

大きい方の角うさぎの背後から首筋に短槍をズバッと突き入れる。一撃で仕留めた!

もう一匹は一瞬固まったあとシュタッと逃走にかかったが、理力弾を短槍の先端から

発射。命中。足をもつれさせてズササーゴロゴロと転がった後、立ち上がって再度の

逃走にかかる角うさぎへ理力弾の追撃を2発発射。尻と頭部に命中。


角うさぎ レベル1を倒した。

角うさぎ レベル1を倒した。

狩れる幼児の称号を得た。


ふふふ。できる幼児と言ってくれてもいいよ。


角うさぎを解体して、獣石、毛皮、肉を入手した。

石は体の中心あたりにある。粘性体の魔石と同じような白い小石だ。

「魔物からは魔石、獣族からは獣石、人族からは気石が取れる。ザースには魔物と

獣と人がいて、テリトリーを争っている。ここはどこのテリトリーにも属さない

中立地帯で、基本的にレベル1のあまり強くない獣や魔物が出る。ただし中には

各が高くて今のハジメには危険な強敵がいるから注意だぞ」

「はいはい」

うさぎ肉が手に入ったし、毛皮からパンツを作るつもりで上機嫌の俺だ。

うさぎのリュックも作ってみようかな。カメよりも容量小さめだけど見た目が可愛いw。



うさぎ肉の昼飯をすませ、うさぎパンツを作って履いた俺は再び草むらに潜んで

獲物を待ち伏せだ。

同じような感じだが午前中の俺とは文化度が違う。ふふふ。股間もふかふか気持ち良し。


獲物か。小さいな。


 鑑定 子犬(進化種) レベル1 備考 このままでは野垂れ死に間違いなし


何で備考がついてる?

スンスンキノコの匂いを嗅いでいる子犬の手前20メートルに潜んだまま、

どうしようかと困る俺。ところでそれは毒キノコだぞ。

「進化種って何?」

「レベルが上がると別種に進化する。何に進化するかは状況によるので不詳」


あ、上空から高速で移動するオレンジの点が接近中。王鷹だ。強敵だ。

しかし、生身の俺でもオレンジの相手。装備があって各種魔法が使える俺の

敵ではない。ないはずだ。ないといいな。


王鷹の狙いは子犬だ。一直線に子犬に向かう。速い!

拡散する攻撃はダメだ。子犬に当る。

子犬に爪を打ち込もうとするはずだから、減速してあの位置に来る!

タイミングを合わせて、口径大きめの理力弾を衝撃多めにして発射。命中!

王鷹は理力弾のエネルギーを加えられて子犬への軌道を外されて、ドガン

と墜落。まだ生きてる。空気操作で風の刃を作り出して王鷹の周囲で竜巻

状にかき回す。王鷹は飛び立つことはできず、羽と血煙を上げて満身創痍と

なりながらクルクルと体を回転させること約1分で王鷹は力尽きた。

俺も力尽きた。頭クラクラで吐きそうだ。気量残2%。


王鷹 レベル1 を倒した。


子犬は、地べたにうずくまって固まっている。耳はぺったり。しっぽは

体の下かな。プルプル震えているようだ。


気分は悪いが俺の体調方面に問題はない。

俺は王鷹の死骸に手をかけて解体を始める。

ふと気が付くと子犬がお座り状態でこちらをじーっと見ている。目がつぶらだ。

切り取った鷹肉をひとつまみ子犬へ投げた。いったん逃げた子犬がしばらくして

ゆっくり肉に近寄り、ひとしきり匂いを嗅いでから食べ始めた。

解体を終わり、獣石、肉、羽、嘴、爪といった素材を手に入れた。

王鷹1羽で経験値は20%あり、ここまでで70%獲得だ。ウエルカムレベルアップ!


肉を一片置いたまま洞窟へ歩き出す。途中で振り向くと子犬が置いた肉を食べていた。

洞窟内の穴住居にたどり着いて荷物を整理していると子犬が洞窟の入り口まできて

こちらを見つめている。目がまっくろ。尻尾がピンと立ち上がって、気持ち揺れている。

「おいで」呼んでみたら子犬は尻尾をゆっくりと振りつつ近づいてくる。

「肉食べな」手に肉をもって差し出すと、子犬はクゥンと鳴いて遠慮がちに肉片を加えて

ガツガツと食べ始めた。そして俺たちは仲間になった。


短槍の穂先を王鷹の嘴に交換しながら、空いた手で子犬の頭をなでる。なめらかでふかふかだ。

クゥーンと甘え声で俺の手をぺろぺろ舐めようとする。あたたかい。尻尾はちぎれんがかりに

振られている。か、かわええ!

「お前に名前をつけなきゃな。何がいいかな?タローなんてどうだ?」

子犬はプイッと後ろを向く。あれ、お気に召さない。というか、お前は女の子なんだ。

「じゃあハナで」

クゥン。気に入ったというよりはまあいいかという感じで首をかしげて尻尾を振るハナであった。


ギフト ハジメ

理力操作/熱操作/地操作/空気操作/光操作/水操作/聖操作

危機感知 同大 同極/危機対応 同大 同極

物理耐性 同大 同極/魔法耐性

隠形/状態異常耐性 同大 同極

索敵/鑑定/判別

自然充填 同大 同極/自然回復 同大 同極

成長促進 同大 同極

蘇り 工作

自己確認/神知/自由設定

残11


自己確認

ハジメ 人族 5歳 レベルゼロ(次までの60%獲得済み)

称号 野生児

職業 なし

装備 甲羅の盾+理力 短槍+理力

基礎値 筋力4/敏捷性4/生命力4/気力10/気速10/気量10)/活力1.03

攻撃力 4+4(短槍)+10(理力)=17

防御力 4+4(甲羅盾)+8(甲羅ベスト)+うさぎパンツ2+10(理力)=28

備考 最寄りの人里に到達すること




   




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