表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

真夏のバンビ☆

作者: 蒼生 そら

きたっ!きたきたきたきたぁぁぁっ!!彼氏いない歴8年!ついにリアルなトキメキがぁっ(*´∇`*) ♪


小学生の時からバレーボールを始め、青春は全てバレーに捧げた!!っと言うのは嘘で、それなりに友達と遊び、彼氏もいて充実した学生生活。それでも春高にでるくらいは練習し、強くなった。おかげで華奢な体つきにはどうあがいてもなれないが・・・後悔は全くないっ!

高校卒業してからは仕事をしながら看護学校へ通った。国家試験に受かるために必死に勉強した。おかげで浮いた話は、ここ8年まったくなかったのだ。


しかしっ!しかしっ!今日私は運命を感じたっ!!




「あっ、あのぉ~はるなさん??」


はっ(゜ロ゜;!!意識を飛ばしてしまっていた。190cm以上ある身長をかがめ、キラキラとしたまん丸の瞳は長いまつげにふちどられ上目遣いで私をみつめている。私をみつめている。私をみつめている。


「はるなさん、大丈夫ですか?今から試合ですよ」


あぁ~私の目はあなたのバンビのようなキラキラした瞳に釘付けぇぇ~☆


パシーーーッン!!


痛いっ(>o<")!!


「気持ちは痛いほどわかるけど、試合。」

なっちゃんが呆れた目をしている。今日誘ってくれた親友☆

「はっ、そうだった!!頑張ろう!!」

「一回戦は結構年配の方ですね。頑張りましょう」


今日は親友(なっちゃん)の彼氏がビーチバレー、ミックスの試合に出たいと言うことでかりだされている。


190cmある男が二人前衛にいるから決まる決まる♪バフッ!!!「おぉ~~~!」


そうだろぉ、そうだろぉ☆190cmからくりだされるスパイクは威力が半端ない。し・か・も・身長が高いからサーブカットもほとんどオーバーでとってくれ、後衛の私は彼の勇姿を惚れ惚れと・・・おっとブロックの横からボールがきたっ!パシッ!!私からの愛のパス、バンビに届け☆

見事決めてくれた( ☆∀☆)

「はるなさん、ナイスレシーブです!」

バンビの大きなお手てとハイタッチ♪キュン


試合は結局途中で負けてしまったけど、凄く楽しかった!!ってことで打ち上げデスヨ。


「「「「乾杯~~!」」」」


あ~~美味しいっ!!バンビの名前は中川しん。3つ下の23歳。大学卒業したての社会人!正直、同じ職場の3つ下の後輩は仕事舐めとんのか!と言いたくなるくらいちゃらんぽらん。1を言って10できるどころか、1を言って1すらできない。しかし、しん君は何も言わなくてもトーナメントや時間をこまめにチェックし、場所の確認、対戦相手の視察、飲み物の補充などあんなに大きな体でちょこまかと動く。そしてなによりキラキラした目・・・可愛い!けれど試合になったとたん素早い動きとパワーで周りを圧倒する。これかっ!世に言う「ギャップ萌え」は!!!そんなしん君の隣をちゃっかりゲット☆


「今日はお疲れ~!大活躍だったね!」

「はるなさん達が拾ってくれたからですよ」

「いやいや、カットもほとんどしてくれたし!後ろは楽させてもらったよ~!ビーチ砂に足とられてきつかったけど楽しかった~!!」

「俺もはるなさんと一緒にでれて嬉しかったです」

うわぁぁぁ!聞きました!!?はるなさんと一緒にでれて嬉しかったですって!!脈あり??脈ありですか~~~~!!!???


ふぅ~~~興奮しすぎた。ゴクリ。暑い夏、運動後の一杯はサイコーにうまい!


「はるなさん、ビール好きですか?」

「うん!夏はやっぱりビールでしょ!!」

「そうですね、店員さん生2つ追加で!」

しん君も相当飲めるようで、つられて何杯も何杯も飲んでいた・・・


「ふふふ・・・しん君・・・美味しいでふねぇ~ビール・・・ケドョおにゃかいっぱぃ・・・」

「ふふっ、はるなさん顔が真っ赤ですよ。かわいいですね。少しクーラーがきいてるみたいですけど、寒くないですか?」

う~ん・・・言われてみれば寒い気がする・・・

「しゅこししゃむいでふねぇ」

「じゃぁ、こうしたら温かいですよ」

ふっと温かいなにかに包まれる。なんだか眠たくなってた・・・せっかく一緒にいるのに・・・


「寝ちゃいましたね。もうなつきさん達もいないし、しょうがないですよね。家に連れてかえっても・・・」








チュンチュンチュン・・・んっ??固い??動けない??んーーーーーー!!!?

「おはようございます。」

「◇§*★§◎▲◇※▽*ッッ!!!!」

「覚えてないんですか??はるなさん?それとも俺とじゃいやでした?」

「いやっ、いや、嫌ではなくて、その、あの、嫌じゃないですっっっ」

「ふふふっ、真っ赤ですね。可愛い。」

チュッ

あわっあわあわあわっ!!今唇にっ!チュッてした!!チュッてしましたよお兄さんっ!!急展開すぎてついていけなぁぁぁぃ(/≧◇≦\)


「はるなさん、責任とってくださいね。取り敢えず今日は休みでしょ?ゆっくり仲を深めましょう。」

そう言うと、私の上に押し乗り・・・押し乗りいぃぃぃぃ!!!???無理っ!無理だよぉぉぉ!!いくらときめいたとは言えあったばかりの人っ!なんでそんな草食な顔して獣なのぉぉぉΣ(´□`;)||||!!


これはあれかっ!世に言う「ロールキャベツ男子」!別に知りたくなかったぁぁぁぁ!!


あれよあれよというまに気付けば3年。いつのまにか両親との顔合わせも終わっており(お盆にお酒を持ってやってきた)、何故か彼の家に荷物が運ばれ(承諾した覚えはない)、美味しいご飯がでるよと連れていかれた先は結婚式場。周りをしっかり固められ、気がつけば結婚式。お腹には新しい命も宿っていたり・・・



なんだか凄くすっきりしないけど・・・



「はるなさん、愛してますよ!」



ふぁぁぁ(*´ω`*)幸せです☆★☆

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ