目次 次へ 1/22 2006/6/27 沈黙の心情 あぁ、うるさい……うるさい。黙れ。 何も聞くな。 僕と彼女はただ愛し合った。それだけのことだ。 だから、話すことなんてない。おまえらみたいな蛆虫に、何も表現したくない。 二人だけがわかれば良いことだ。 生まれてからずっと、僕は虚無感に苦しめられてきた。自分でも気が付かずに、苦しめられてきたんだ。 そんな僕が誰かを愛して、同じように誰かに愛された。そう、おまえらには関係ない真実の愛がこの心にある。 ――僕は奈々美と生きていく。もう何もいらない。