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三国志の端っこで生きています  作者: 水原伊織


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15/25

皇帝の食卓、身体の目覚め

織とは、毎日のように交わっていた。

時には、朝から抱くこともある。

劉禅の身体がそうなのか、裕介がそうなのかは分からなかったが、最近性欲を強く感じる。


答えは、毎日出される食事にあった。

皇帝の血筋を残すために、いわゆる精力増強剤が食事に含まれていた。

豚汁みたいな味で、裕介はこれを好んだ。

逆に、今までの劉禅が食べていたであろう肉の類はあまり食べなかった。

現代でいうと、ナッツみたいな豆もよく食べるようになった。


側室をすべて排除した後、広大な後宮をどうするか考えた。

ある日、居室に織、かすみ、紅陽を呼んだ。


「後宮の空き部屋、どうしようかなと」

「やはり、側室を増やしては?」

紅陽が言う。


「まだいいや」

「陛下…」

織が見つめてくる。


「織が身ごもったら、考える」

「陛下、よろしいでしょうか?」

紅陽が提案した。


「かつては、後宮の側室のいた部屋は、近衛兵達が滞在しておりました」

「え、そうなの?」


「はい。もともとは、後宮ではなかったのです」


裕介は、なんとなく察した。

宦官に誑かされて、側室を入れる部屋を増やしたのだろう。

俺が、いや劉禅が。


「その近衛兵達は今どこに?」


「宮殿のそばの宿舎に駐留しております」


「どこ?案内して」


「はは」


立ち上がった紅陽についていく。

その後から、織とかすみがついてきた。


宮殿はなかなかの広さで、外に出るのにも疲れを感じた。


(この身体、マジで鈍い…)


転生してからは、内政の承認と、織と交わる事。

それしかしてない。

なまって当たり前だろう。

しかも、毎日、大量の食事を摂っているのだ。


外に出て、近衛兵の宿舎に案内された。


「ここ?」

「はい」


どう見ても馬小屋だった。

藁の上に、馬と人間が寝ている。


「…ま、まあ、人馬一体とは言うが…」

「これも、陛下のご下命があったためです」


紅陽がはっきりと言った。


「…済まぬ」

「え?」


「紅陽」

「は」


「全員、空いた部屋に戻ってもらえ」


紅陽は、嬉しそうに言った。


「はは!」

「それと、黄皓とか、ほかの宦官達は、どこにいるの?普段」


紅陽が指さした。

今出てきた宮殿の隣に、またひとつ宮殿がある。

同じくらいの大きさだった。

追い出した側室も多分、ここにいるのだろう。


「まあ、今すぐどうにもできんか」


「と、言いますと」

「あ、いや、なんでもない」


その宮殿から、禍々しい雰囲気を感じた。

眼をそらし、裕介は、紅陽たちとともに宮殿に戻った。


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