表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生してやっぱ中世ヨーロッパっぽいなって思ってたら近世ヨーロッパに転生してました…  作者: あああ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

第1話 異世界転生!


「……おい、マジかよ。これ、夢じゃないよな?」

 

細川ほそかわ 真斗まさとは、自分の手のひらを何度も握ったり開いたりした。

ついさっきまで、俺は仕事の貴重な休みを使って近所の本屋にいたはずだ。そして、お目当ての『図説・日本戦史[付録・歴史年表付き]』を安値で手に入れ、ホクホク顔で横断歩道を渡っていた。そこに、トラックが突っ込んできた……ところまでは覚えている。


だが、今俺が立っているのは、舗装もされていない泥だらけの道だ。鼻に突き刺さるような独特な異臭が漂っている。下水の匂いと、家畜の糞の匂いを混ぜたような、現代日本人には到底耐えがたい悪臭だ。そして遠くには中世ヨーロッパっぽい建物が見える!(※ここは中世ヨーロッパではなく近世ヨーロッパです。惜しいですけど…)


「このシチュエーション、この感覚……間違いない。『異世界転生』だ!」(※不正解です。)


俺は思わず、泥だらけで舗装されてない道でガッツポーズをした。トラックに跳ねられた後に見知らぬ場所に飛ばされるなんて、ネット小説の王道じゃないか。


俺はとあるネット小説で歴史・時代・伝奇のジャンルの小説を定期的に読んでいて、その一環で何個か異世界ファンタジー物を読ませてもらっている。つまり異世界転生の予習は完璧だ!


とりあえず、人が少なさそうなここで試したいことがある。


「……ステータス・オープン!」


……何も起こらないな。目の前に半透明のウィンドウが現れる気配はないか。ならばとりあえず、それっぽい言葉を言ってみるか。


「鑑定! ……スキル確認! ……魔法、ファイアボール!etc」


(数分後)


とりあえずスキルとか能力値が見れそうな半透明なウィンドウや魔法が出ることや、頭の中に無機質なガイド音声が響くのを、期待し色々唱えてみたり動いてみたりしたが何も起こらないな。唯一起こった事は近くの家畜らしき羊に冷たい目で見られたくらいだ。


「魔法なしのハードモードか? それとも一定の条件を満たさないと使えないとか?それでも能力値とかスキルなど諸々見れる、半透明なウィンドウくらい欲しいんだけどね。」


まぁいい、異世界ならいつか使えるだろ。俺は軽い気持ちでさっきから見えている街らしき場所に向かう。

街は中規模な城壁に囲まれ、城壁の外側は果樹園や農地や牧畜って感じで異世界って感じだ!(※ここは異世界ではなく近世ヨーロッパです。)


城門には衛兵がいて、入れるか不安だったが旅人と誤魔化してなんとか入れた。今の格好はワイシャツにスラックスに本屋の紙袋(図説・日本戦史[付録・歴史年表付き]入り)だ。


平日も休日も基本的には、ワイシャツにスラックスだからよかった。これで変に現代の服を着てたら街に入れば、ゲームオーバーだったかもしれないしな。自分の服の無頓着さに感謝だ。


街並みは俺の想像通りだな。しかし、一つ予想外がある。すれ違う人の言葉は日本語で理解できるが、文字が日本語じゃない。ぱっと見アルファベットに見えるが、なんか文字の上にたまに点があるぞ(éこんなのとか、êこんなの)、まるでフランス語だな。これは不味いな、流石に読み書きくらい出来たいのだが、寺子屋はないのか?


そうして俺は街を本格的に探検するのであった。



……あ。でも、一つだけ気になることが。さっき広場の掲示板みたいなやつに書いてあった、あの数字。

『1788』って……年号じゃないよな?もし年号だとしたら、来年の『1789』は日本史好きでも知ってる世界史で有名な出来事である()()()()の年なんだけど。


まぁここは異世界だから関係ないか。(※関係あります。ここは近世ヨーロッパ、場所は()()()()だからです。)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ