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ようやく仕事が終わったので明日から仕事です
13歳になった
「かんぱ~い!」
「「かんぱ~~~~い!」」
未成年の私の前で屈強な男共が酒、エールを一気飲みしている
「坊主も飲むかぁ?」
「遠慮します」
これは私の誕生日祝い
ではない
パーティというにはあまりにも粗野粗暴
あと野性味溢れる野外
…そうか、バーベキュー会場という印象が当てはまる光景だ
それで現在なぜこんなことになるのかといえば
「工場が出来たのでお祝いするよ!」
本日早朝に突然マルタが来訪して大声で宣言した
そして日々の日課を終えて完成した工場に向かえば大勢の人間が炭を焼いてパーティーの準備をしていた
その工場の大扉は解放されていて中身が見える
何に使うのか想像もできないほどに巨大な機械がその中に敷き詰められていた
「マルタさんは来ないのでしょうか?」
「ああ、残念ながら工場長は御貴族様だからな」
「こっちの方が遠慮しなくていいから気楽なのに。って悔やんでたぜ」
工場の完成祝いは2つの会場で行われているらしい
ひとつは工場前、ここだ
平民の作業員や関係者が集められた
もうひとつがナイアス公爵の屋敷
貴族と大商家が向かっている
「さぞかし煌びやかなパーティしてるんだろうよ」
「若い男女がバルコニーで愛を騙らってるかもなぁ?」
それはどうだろうか?
もしかしたら表面上はキラキラしていて水面下ではドロドロの政争を繰り広げているかもしれない
………私は関わらないほうが良いだろう
程よく焼けた肉を頂く
中々良質な肉だ
塩だけでも焼きたてなら十分美味い
「やぁやぁまだ肉は残ってるかな!」
皆がエール(私は紅茶)と肉を喰らっていると遅れて推参した女がいる
マルタである
「あれ?工場長はお屋敷に行ったんじゃ?」
「ああ、色々諸々片付けてこっちに来たわけさ」
少し疲れた様子だ
ウンザリするような会話が繰り広げられたんだろう、きっと
「やぁシシールト」
「どうも」
「なんて淡白な反応!遅ればせながら13歳のお誕生日を祝おうとしているお姉さんにそんな反応をするのかい?」
お姉さんの定義とは何歳から何歳までなのだろうか?
それは30を過ぎた人に当てはまるのだろうか?
そこまでいくとおば…やめておこう
「私に子供らしさを求められても困りますよ」
「まぁ、そうかぁ…じゃあ本題に入ろうか」
「厄介事ですか?」
できればお断りしたい
これ以上の毎日の運動量は増やしたくない
子供の無限の体力にも限界があるのだ
「これはワタシのせいじゃないからどうしようもないねぇ」
そう言ってマルタが人差し指を立て、空を突く
マルタより上の人間が関わっている案件という暗示である
「公爵関係ですか?」
「そう、正確に言えばナイアス嬢案件」
「…うわ」
思わず声が出た
「ナイアス嬢が12歳になったら王都の学校に通わせるんだってさ」
「……まさか同行しろと?」
「正解、お嬢様が御付きの使用人にシシールト君をご指名だ」




