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石英記―泥被りの旅人―  作者: アルグレイ
イーストアルバス
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23

ウィンドウズ11になったら色々と変わってて戸惑う

「ジョナサン・アーレンバリだ、よろしくな!」


直ぐに会うことになった男

年齢は30手前といったところだろうか?

筋骨隆々とは言わないまでも

かなりガッシリとした肉体をしている

何より私の2倍以上の身長が羨ましい


「苗字があるということは貴族の方ですか?」


大事な事を確認しておく

後々になって不敬と文句を言われても困るので


「ああいや、アーレンバリってのは自称だ。傭兵ってのは箔が大事でな、こう長い名前の方が強そうだったりするだろ?」

「そうですか、ではよろしくお願いします、ジョナサンさん」

「切り替え早いなぁお前」


ジョナサン・アーレンバリ

彼は遠くの村、アーレンバリという集落から世界を回っている個人傭兵だという

傭兵としてはかなり名を馳せているらしいがそれがどれほど凄いことなのかは私にはまだ分からない

そして…


「剣の基礎は肉体にあり!だ」


刃を潰した鉄剣を腰に持たされて走り込みを強要された


「ほらほら、体幹がフラフラ動いてるぞ~」


意外に勉強になるのが剣の重さ

腰の左側に差した鉄剣が揺れないように左手で押さえていると歩幅がズレたりする


「これくらいの速度で半日走れるようになったら傭兵として半人前だぞ~」


時速10キロ程度でも十分に疲れる

彼曰く

傭兵は走る事が最重要

走って走って走って走って目的地に着いてすぐに剣を振るうのが傭兵也

優秀な傭兵は各国王都から最前線まで全速力で走り半日以内に到着し息を切らさず即座に参戦するのが一人前也

それは多分化け物だと思う


「例のお嬢様に剣をお前に教えろと言われたが」

「はい」

「ハッキリ言って剣を教える必要なんてない」

「…はい?」

「いいか、戦場での剣なんて突くか振り下ろすで良いんだよ」

「…こう、技術とかの話は?」

「戦場でそんなこと考える余裕なんてねぇのさ、いいか…」


戦場で剣は最後の手段、そう彼は答える


「戦場では剣なんて槍や弓と比べたら雑魚だ、最後の勝つのはリーチの長い奴なんだよ」

「えぇ…じゃあ何故私は貴方から剣を学ぶことになったんでしょうか?」

「それな!」


ジョナサンに来た依頼

それはナイアス嬢の依頼がギルド経由により曲解されていたのだった

お嬢様は私に「剣を教える」ことが目的だった

ギルドはその要請を「私に戦い方を教える」ことだと理解した

そして{傭兵として}優れたジョナサンが派遣されたのである




そしてその誤解が判明したのがここから1年後であった

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