4
現在、私は清掃活動を行っている
昨夜の話だ
魔獣討伐に向かった傭兵の団体が街に戻ってきた
仕事自体に問題は無かったのだがその後の打ち上げが良くなかった
かなりの儲けたらしく街の酒場で浴びるように酒を飲んだのだ
そして相当数の人数が街中で吐いた
酔ったテンションで放尿とか脱糞までしている奴もいた
酒とつまみを外にばら撒いて虫が湧くわつまみが痛んで異臭を放つわ
局所的ハザード状態である
犯人は分かっているのだが逃げる可能性を考慮して牢獄で反省させているそうで
つまり掃除は誰か別の奴がやらなくてはならない
そうだねゼネラルギルドの仕事だね
「こっち終わったぞー」
色んな所で清掃終了の報告が上がるが大きな問題がある
「最後は…ここかぁ…」
私を含むすべてのギルドメンバーが嫌そうな顔をする
地面や道端にばら撒くならまだ良かった、良くないが
この皆が嫌そうな顔をして眺める建物には高所の窓とかに汚物を投げつけたのである
パワードスーツがあれば良かったのだが現在私の手元には無い
例の女に強引に持っていかれたのである
そこから10日程経過しているが未だに返してもらえる気配が無い
これでは子供の身体能力で働くしかなく
それゆえに労働の選択が狭まってしまっているのだ
「鍛冶ギルドあたりから丈夫な縄でも借りきますか?」
「それしかないとは思うが、子供にさせていい仕事じゃねぇなぁ」
「そうだな、シシールトは今日は終わりでいいだろう」
当然子ども扱いされてしまうので仕事量と賃金が少なくなってしまう
「シシールトはギルドに戻って報告してこいよ」
「まぁこのくらいなら暗くなる前に終わるだろ」
ギルドには幾つかの掟がある
その1つは「先輩の指示を守る」こと
まぁ当然だろう
世の中、九割九分が素人より熟練者の判断の方が正しい
当然悪用されないように「先輩は同行する後輩の行動の責任を持つ」というものもある
他にも色々あるが今は省略
そして帰路、ゼネラルギルドが見えてきて
「やぁ美少年!」
例の女がギルドの入り口で待ち伏せていた
「ヒトチガイデスゥ!」
「そう言うなって少年、ちゃんと良い物持ってきたんだからさぁ」
そう言って見せられたのは長く薄い金属板
所々円盤状の箇所がある
「見たまえ、君の身体に合わせて作ったゴーレムアーマーだ!」
「そうですか」
「あれぇ、反応が薄いなぁ?」
「それはいらないんで持ってったゴーレムの手足返してください」
「え?あ、うん、えっと…そのねぇ、アレだねぇ、アレの事だよねぇ?分かってるようん」
嫌な予感がする
もはや悪寒である
寒気がするほどに結末が予想できるほどにわかりやすい反応である
「……………まさかとは思いますが?」
「…リンハウが悪いんだよ」
言い訳にもなってないんだそれは
ただの開き直りなんだ
逆ギレなんだ
「返してください、即時」
「その、あのね、それがね」
「か え し て く だ さ い」
「…解体したら戻せなくなっちゃった、テヘ♪」
その日、牢獄で反省する奴が1人増えた




