我が家の実情
「さて 次は君の両親のことだね。
君のお父さんカイゼのことだね
カイゼは、この地方の領主をしている貴族だよ。
まぁ、一応伯爵という階級をいただいてはいるよ
この国の中では、武力で立ち上がって出世し続けてきた新興貴族の部類だから 昔からの伝統ある血筋からは、よくは思われていないかな。
だけれども そんな些少な事柄を気にすることもなく 元気に笑い飛ばして仕事をする姿は素晴らしいよ。」
うんうん。確かに、あの親父様なら 細かなことなど気にせず毎日元気に ガハガハ笑いながら過ごしていそうだな。
よっぽど許せないことがあれば 力で捻じ伏せて来ているだろうなー…
「おや、君はまだほんの数日の付き合いなのに よくわかっているね。
まさに、その通りなんだよ。
自分の事を どんな噂や後ろ指刺されようが文句も何も言わないのだが、
君の母君クレアのことを少しでも貶されたりすると 彼の歩いたあとには立っていた人は誰もいなかったという噂がこの国中に響いているからね!」
ニコラス、そこ満面の笑みで言うとこ!??
「いやだって、素晴らしい愛じゃないか。
そんな大きな愛を持った方を父として 君も嬉しいだろう!」
た…確かに 家族を貶されて喜ぶ者はいない
むしろこれからもされるであろう 嫌がらせを 完膚無きままにして今後母への被害をなくした父は偉大だ!
そう思うと 普段はガハガハしているだけのカイゼなのに
スゴイいい男なんだな!
俺もそんな男になりたい!
カイゼの方が 前世トータルしても俺より若いのだろうに…
立派な父を持って喜ばしいことこの上ない!!
「良かったよ
君をこの家に導いて
家族を大切にするんだよ」
ハイっっ!!
うぉぉ〜!!
やる気がみなぎるぜ!!
背中に燃える炎を背負ってる気分だぜ!
「それ本当に背負ってるから!」
えっ!?
…ギャー!!
背中燃えてる 熱い 熱い!!
「今消してあげるよ」
ニコラスが手をかざすとフッと炎が消えた…
これが魔法か…
「はじめのは、君のやる気が漲って 勝手にでてきちゃったようだね!
気をつけないと 燃え死んでしまうから これから毎日魔力調節を教えに来るよ」
す…すまん
ニコラスありがたくお願いする
深々とお辞儀をしたいところだが、この身体では そんなこともままならない…
「いいんだよ
君の気持ちはちゃんとわかっているからね!」
ニコラス〜〜〜!!
俺の眼の前は涙で溢れている
「さぁ、気を取り直して
次はクレアのことね」