なぜバレた???
キャッ!!!!!!
ハズ◯ルーペはお尻の下になかった………
も………もとい………
くノ一は おれたちに背を向けていたのに………
しかもおれは、一人 そぅっと 壁に同化していたはずなのに………
なぜバレた???
後頭部に 防犯センサーついているのか!?
ついているのか!?
くノ一の 板蔵に対する態度が恐ろしい………
おれも あんな目に合うのだろうか…………
そ……それは、いやだ………
この際 板蔵という名の 人身御供を置いてにげ…………
いや、あのくノ一からは逃げ出せる術はなかろう…………
いっそのこと、くっ…殺……!!
↑言ってみたかったんだよ!! ふはっ!!
板蔵、ずっと 一緒に来たから分かるが 悪い奴じゃないぞ!! むしろ、 割といい奴だぞ!?
……夜な夜な 床下の小判 数えてるけどな…………
そんなことするの
昔話の 悪代官か 山姥くらいじゃないか!?
でも、板蔵は、イイヤツダゾ!!
大事なことだから 一応2回目も 言ったが
なんだか 後半は自信が減った気がする………
ーー気のせいだろうか!?
しかしながら、くノ一…
あんなに恐ろしいのに、
ハラペーニョに 捕らえられているふりを よく、1年近くもしていたな…………
素が、あの恐ろしさなら、
よっぽどか 我慢してきていただろうなー…………
あ!!
その反動か!!!
じゃ、……じゃぁ………仕方ないってことにする!?
「………で、主は 何者じゃ!??
ごじゃごじゃと、考えておらず、
さっさと答えるが良い!!」
ヒェェッ!!!!!
これ…………やっぱり…こたえなくちゃ……ダメ!??
「………ギル殿、バレているでござる!!
もう、腹をくくって、諦めるしか御座らん………
なぁ…に……、拙者ほど、ひどい目には………合わないで ブフォッ!! ご、ざ………るよ!!
くっ………わしの………こ………小判…………………!! ブファッ!!……………、」
と、半泣きで 血を吐きながら 言ってくれる板蔵………
ダメージ 半端ないじゃないかよ!!
………いい奴を亡くしたな………
って、オイ、
威力はあったが 言葉だけだぞ!!
実際に得物でやられてないからな!!
ってか、お前、本当に その通りに思っての発言か!??
半分以上は 連帯責任押し付けようとしてないか!??
大体、ポチ様が見つかった時の あの威勢のいい漢が上がった感じはどこにいったんだよ!!
きゃぁ!!板蔵ステキ〜!!
って、思わず惚れそうになっぞ!!?
あれは、見間違いか!?気のせいか!?
それとも、おれの感じ取り方の 気の迷いか!??
し…仕方ない…恐ろしいが………
……名乗りを上げよう………
「お初にお目にかかります
私、隣国であるパタス国 バジル領の領主であります
カイゼ、フォン、バジルが息子
ギル、フォン、バジルに御座います
此度は、ハラペーニョ共の引っ捕らえに 多大なるご尽力いただき 感謝申し上げます」
「…そうか………
ここから隣国の隣領となる バジル領の息子殿であったか………」
くノ一が 振り返り 返事をする
なんということだ!!
長い艶のあるストレートの黒髪
目元は アイメイク!?
いや!!化粧などではない!!
パッチリした 大きな黒い潤いのある瞳に
睫毛が重そうに揺らいでいる!!
しっとり白く美しい玉の肌に
ふっくら桜色の頬!!
うっすら紅をさしたかのような唇は 小さくも 形も肉厚加減もちょうどよい!!
なんという絶世の美女………………いや、美、少女!?
ん!?
おれより小さいぞ!!
「小さいはよけいである!!」
…………あれ!? 口に出ていたか!?
「しかも、ハラペーニョとは、誰ぞな!?」
「てへペロ」
「して、ハズ◯ルーペとは、如何ようなものじゃ!?」
「きゃっ!!」 ってやつ
わぁい!!はじめてフルネームでたよー!!
覚えとかなくちゃ!!
書き書き………




