王城
王城のバルコニーに着地した
ハラペーニョとごまドーレは
白目を剥いて 未だ 簀巻きにされて転がされていた……、
吊るされてないだけよかろう………
室内に 転がされているだけだ………
体の下に 床や地面があることで どんなに 心が安らかでいられていることか!!
ハラペーニョが
目を覚ましたのかキョロキョロする……
バルコニーにいる 俺たちに気づいたのか?
「わぁぁ!!
なんだお前たちは!!わしをなんだと思っておる!!
今すぐに、縄を解けば許してやる!!
わしは、この国のお……ぅ…」 ゴツッ!!!
強制的に黙らされてるよ!!
また、白目剥いてるし…………
後ろ姿しか見えないが あれ、くノ一だよな……
くノ一 容赦ないなー………
ま、まぁ!?
よかったなーーー
一応 無事で……………? んっ!?
いやいや、ヤツの安否確認している場合ではない!!
肝心の 指輪は………………
ほっ……… あるある!!
あいも変わらず ハラペーニョの指に ぎゅうぎゅうに嵌っている
しっかし、あの、でっぷりとした指から、どうやって引き抜くかなー………
くノ一が ハラペーニョを睨みつけたまま 声をかけてくる
「板蔵!!!
何故に、ハラグーロを仕留めることを容認せなかったのじゃ!!!
妾たちが受けてきた屈辱 今こそ晴らすべきだったのじゃ!!!」
ハラグーロ!?
あっ!!ハラペーニョの事か!!
おれたちが 到着するとすぐ、怒りをあらわにした
くノ一の 怒声が迫ってくる!!
隣に降り立った板蔵が、
「いや……拙者は……」 言い始めると
「なにを、ボソボソ言っておる!!
男ならば、はっきりとものを申せといつも言ってるであろうが!!」
と、バスっと渾身の? 一撃で 心を斬られる
「銀殿が……」
「銀貨をくれる!?
ばっか者〜〜〜〜!!!
そんなもので 妾の気が済むかぁっ!!!
板蔵の屋敷の床下に隠してある 金の小判を 千枚程寄越すがいい!!!」
それは!!板蔵の趣味が亡くなってしまう!!
もしくは、 新手の カツアゲか!?
………それにしても、板蔵 溜め込んでるなー!!
時価総額いくらだ!??
「そ…、そんな殺生な………!
それに…、な、何故知っ〜〜〜!!」
情けない声が漏れる
「全くもって、今の今まで、ポチ様の捜索の成果も出ず
1年近くも過ぎようとしていたとは 嘆かわしい!!
東国の忍者の腕も鈍っておるとしか云えぬわ!!!」
「くっ…殺っ……!!」
あ、出た!! くっ殺だ!! くっコロだ!!
もう、言い返す術もないらしい………
「ポチさま…………うっ………」
「今更、ポチ様の御威光にあやかろうとするではない!!全く 不甲斐ない奴め!!!
主の根性、ハラグーロどもを始末した後に、叩きのめしてやるでの!!」
ボソボソと反論しようと呟くが
間に口を挟む 余裕すら与えてもらえない上、 爆弾トークが降り注ぐ
その 全てが全て 図星すぎて
板蔵の 胸に深々と突き刺さる…………
女は強しだな!!
うん、おれは、
今 気づかれたら 絶対に藪蛇だ!!
おれの 死亡報告しか感じない………
気配を消して なんなら姿も消して 息も鼓動も止めて 静かにしておこう………
おれは、壁だ
おれは、壁だ 壁の花だ…?ん、? もとい、
おれは、壁でしかない…………
「して…………そなたは!?」
キャッ!!!!!!
ハズ◯ルーペあるのわかっちゃった!?
ギル殿………………
諦めるしかないでござる………………
かの御方には なにも通用しないでござるよ…………………




