西国侵入!!
西国の国境を目前にして板蔵が言う
「さぁ!西国の国境を越えるでござるよ!!」
「ん!?おれは、飛んでるからそのまま越えられるけど、板蔵は どうするの???」
マントを翻しながら尋ねる
「えっ!?
そんなの、こうするでござるよ!!」
言うが早いか、ぽんっと地面を蹴って 国境の高い塀を ひょいと、飛び越えた!!
えっ!
そんな、ぽーーーんと!!?
ボールが跳ねるかのように
その そびえ立つ壁もひとっ飛びですか……!?
この壁 5メートルは軽く越えてるよなー………
に…忍者恐るべし………!!
敵に回したくない一門だ!!
ハラペーニョたちは、いったい何を考えているんだ!?
どう考えても忍者を敵に回したら、破滅の未来しか無いじゃないか!!
お互いWin-Winで 仲間になった方が絶対に利点が大きいだろう!?
それとも………?
「ねぇ、板蔵、忍者の里は閉鎖的なの?」
「いや、そんなことはござらん!
昔、おおよそ100年程前は 皆、里にこもっておったらしいが、
今は 他国へ移住したり、外国の方との婚姻も増えているでござるよ!
仕事としても、
外貨の獲得にあちらこちら走り回ったりして、
貯まった小判を眺めるのが楽しくて仕方がない……
と いう者もおるでござるよ」
「へ…へぇ!!
流石忍者!?夜な夜な 床下の小判をひっそり数えているんだね!!
勿論、毎晩磨いて 光り輝かせているの!?」
「な…なんで
拙者の日課の事まで知っているのでござるか!??」
「ぅんっ!?」
板蔵………
毎晩、小判の数数えて 磨いているんだね………
趣味は 金勘定かな………
板蔵の意外な趣味を知ってしまった………
……………あれ!?
夜な夜な床下壺の小判を数えるって………
悪代官の役目じゃないかっっ!!!
板蔵、悪代官って柄じゃないからいいけど、
何してんだよ!!
まったく……………




