廊下に正座
やぁ!
こんにちは!
僕たち仲良し4人組!!!!
今、領主邸の執務室の前の廊下に 揃って正座しているよ!!
「ふはっっ!!
こんな、廊下に正座だなんて、学生の頃以来じゃな!!
ぁぁ…懐かしきかな………
大好きだった ユカちゃんの気を引きたくて してしまった、スカートめくり………
ピンタされて、即刻 先生に 報連相されて、
廊下に正座したんじゃったな…
そしたら、ユカちゃんファンの男子から ボコボコにされたっけな…………
淡い初恋だったのぅ………」
「おいおい、ジル爺さん、子供の頃から色ボケかよ!!それ、こないだ言ってた好きだった子?」と、ジム
「いや、物心つく前だから、違うんじゃよ!!」
「あれー!?
純愛貫いているって、言ってたのにー!!」と、ジン
「このように育った子の成れの果てが解りました。
領民の子の学習環境を整えるよう進言しておきましょう…」
と、ジーク
「ぅわぁぁぁぁん!!
ジークが、いじめるーーー!!」
ガチャリ……、
執務室のドアが開いた
「「「「!!!!!!!!」」」」
「反省が足らないようですね!」
マルクだ!!
急に背筋のピンとする4人組!!
「3時間ほど追加で…………」
嘆息しつつ、告げた…………
「「「「なにぃぃぃぃぃ!!!!」」」」
マルクが部屋に戻ると………
「おい、ジーク、ジル爺いじめんなよ!!
いちいち面倒なことになるだろ!!」
と、ジム
「私の唱えたのは 正論です!!」
と、ジーク
「うーん、その通り過ぎて言い返せない………」
「もー、ジル爺が悪いんだよー!!
いちいち真に受けて叫ぶから~!!」
と、ジン
「「その通り!!」」
ジル爺負けじと、
「なにを言う!!
わし、悪くないもんね!!」
「え〜、ジル爺が悪いよー!!
大声すぐに出すし、、、ちょっと、これ我慢してみなよ!!」
ジンが、ジル爺の正座をしている足先に触れる…
かれこれ、1時間と少々この姿勢でいるのだ
「うっ!!!!!
ジン!! な…何をする!!」
うめく ジル爺…
「これで、少し声出すの我慢すれば、いつも我慢できるでしょ!?」
にぱっ! と笑い さらに足先に触れる!!
「うぉっっっ!!」
慌てて口を両の掌で塞ぐ
親指を立てて
バッチリだぜ!
の合図を出すジル爺
「まだ、余裕だね!」
触れようとすると 先に手を出してきたのは
「「楽しそうなことを!!
いっしょにやるぞ!!」」
ジムとジーク
二人は容赦なくジル爺さんの足の裏、ふくらはぎを 揉みしだいていく………
急に強く触られたものだから たまらない
「ぐぉぉぉおぉぉぉうぅぅぅうぅぅぅ!!」
足を崩し 横になり暴れる ジル爺
それに負けじと揉みしだく ジムとジーク………
もう、正座などしていない……
ガチャリ…………………
またもドアが開く
冷徹な表情のマルクが、 頬に青筋を立ててやってきた………
じゃれ合っている4人を眺め
「あなたたちは、4人でいると、禄なことがないようですね………」
結論から言うと
全員 別々の場所に移動させられた………
ジークはそのまま
ジンは最近生まれた坊っちゃんの部屋の前
ジムはギルド内
ジル爺は なぜか?
スナック紫の前……………
………解せぬ
それぞれお目付け役がそばにいるという理由で…
こうして、長い懲罰の時間を それぞれが一人で闘うことになった………
辛い、つらい、 地味につらい……………




