なすりつけ合い……醜いぜ……
この世界に 北極があるかは知らないが、
北極よりも冷たいオーラを出している マルク。
顔の造形の整っているせいか、怒りの顔は より恐ろしく感じる…………
「あなた達ですね!
黒龍がやってきた時 以心伝心で アホなことを宣っていたのは………!!」
「「「「いやいやいやいやいやいや…………………」」」」
4人全員が顔の前で垂直に出した掌を横に振る…
おい!もう突っ込むのすらつかれるぜ!
「明らかに貴方がたですが…………」
「とんでもない、お代官様!!
私めは、 そのような不届きな事など行っておりませぬぞ……!!」
「そうです!!
恐ろしくて 口を開くことなどできませんでした!!」
「それは、私も同じで歯がガチガチ震えていて喋ることなど到底ムリで、震え上がっておりました!!」
「首謀者はジルジーさんです!!」
「はい、解りました。
ジーク君、ありがとうございます。」
と、マルク。
「あー!!てめっ!、きたねーぞ!!ジーク!!一人だけ点数稼ぎやがって!!」と、ジム
「ふざけんなよ!!オレが言おうと思っていたのに!!」と、ジン
「こぉりゃぁぁぁぉ!!
わしのせいじゃないぞ!!
アホなこと言っとったのは お主たちじゃろうがぁぁっ!!」
「「「いやいやいやいやいや……、……、………!」」」
「こんな時ばっかり気を合わすなぁぁ!!
いいもーんだ!わし、いつも、こんな目にあうんだもーんだ!」
床に寝そべって身体全体で地団駄踏む
…………子供か!??
「ちなみに、以心伝心ですから口はあかなくて良いのですよ!ジムさん、ジンさん!!」
と、マルク。
「「はっ……………!!」」
全く気づいていなかった2人……
そんな 芸に………もとい、ジル爺さんたちの様子を見つつ クレアが尋ねる
「………で、あなた達それぞれが
愛が重いとか、待ち合わせするなとか、出会ったその日にストーカーとか、言っちゃったのね!?」
「そ…それは……」
「些細な感じで……」
「通行の邪魔だったものですから…」
「そうじゃ!そうじゃ!
小奴ら わしが純愛を貫いておることすら小馬鹿にしおって!!」
「えっ!?純ぁ……知ってるか?意味!!」
「不純の間違いだろ!!」
「スナック紫のママに入れ込みすぎて、天下の往来で五体投地でしたよね!」
「ぐぬぬぬぬ………」
パンパーン!!手を叩くクレア
「はいはいわかりました!!
よーくわかりました!!
あなた達!!
黒龍ちゃんは、ぎんさん のことが好きで来たのに
その想いを否定して、けなして、貶して
どういうつもりかしら!?
それは、泣きながら何処かに逃げ出すわよ!!」
「「「「!!!!!!!!」」」」
「そんなこと、領内の女の子たちにしてごらんなさい!?
次の日には 秘境が待っているわよ!!」
「「「「…………………、…………………、」」」」
ようやく 反省の兆しが見え始めた4人………
その頃、子供部屋では
黒龍がクレアの言葉に目をらんらんとさせ喜んでいた………




