つらいのは…
こうして 俺は転生したらしい
異世界かどうかはまだよくわからない
ヨーロッパ的な雰囲気の漂うこの世界
なにせ赤子の身としては することがない…
寝て 寝て 寝て…
それだけならいいのだが
来るんだよ
定期的にあの時間が!!
「ギル」←これ僕の名前ね
クレアと カイゼ(父)
の息子だから何故か日本語の五十音の間から 名前がつけられたらしい
カキクケコ 確かに真ん中だ
「さぁ、おまたせしました
おいしいごはんの時間ですよ〜」
きたきた
ノリノリでやってくるんだけど
どうもまだ慣れない
こないだまでアラサーのおっさんだった身としては幾分か辛い…
なんとなーく目を背けて顔も背けるものの
赤子の身としては
頭をほっぺを掴まれてしまえば 母の方を向くしかない
母は俺のそんな雰囲気を微塵も感じないのか
構わず 俺に乳を与えてくる…
逆らおうとするものの
口に無理やり含まれれば
これは生きるための反応なのだろうか
腹が減っては戦はできぬ
背に腹は代えられない
というわけで 今日も絶好調にいただきます!!
短時間で済むよう
速攻いただいて終えられるようにしている
途中 好調なハイペースで飲んでいるのにも関わらず
反対側に変えられる
なんとも不服だが 母の身体の都合もあるようで仕方がないとするか
こうして
飲んで 寝て
飲んで 寝て
ちゅぱって 寝て
ちゅぱって 寝て
を、暫くの間 繰り返していった