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お菓子で異世界無双  作者: マルオ
ジィ
42/166

ジル爺さん




カイゼ率いる領民は 思っていた………




〜あれ!?

此処 戦いの場だよな


人探しの場じゃないよな………?



〜ギン!?

  誰だそれ!!


〜知ってるか?


〜知らねーよ!!


〜あっ!!

 お前だろ!? キン!!


〜ば、ばっか野郎!!

 どっ………どう考えても違うだろうがよ!!


 キン と ギン は 雲泥の差だぞ!!


〜ま、まぁ

 いつもギルドで 呑んだくれてるだけのお前が

 あのデカブツと知り合いだとは

 誰も思わねぇよ!


〜そうさ!そうさ!

 わしゃ、ただの 呑んだくれじゃて!!

 毎日 呑んでりゃいいんじゃて!!



……いいのか キンよ?

 名前負けにも程がある………



 逆の意味で尊敬されそうな キンであった…


これは、

その場にいる ほぼ全員が思ったことである………





〜それにしても、待ち合わせかよ!!

 こんな 世界一 物騒な待ち合わせの約束するなよ!!



〜恐怖の待ち合わせってば、

 即刻、地獄行きじゃないかよ!!


〜恐怖の待ち合わせ


〜きょうふのまちあわせ


〜今日麩の持ち合わせ!ってか!?


〜あーっっ!!言われた!!

 くそっ!!先に言いたかったぜ!!


〜お前たち余裕だなー


〜余裕なんてあるかよ!!

 ふざけなきゃやってらんねーよ!!


〜おれ、この召集のせいで 急に白髪増えたぞ!!


〜なんだよ、俺もだぜ!!


オレも、

俺も………


ザワザワザワ………




ちなみに これら全て 以心伝心の魔法である。




〜ちょっと待ったぁぁぁ!!

 わしなんて、わしなんて、

 頂点にあった

 最後の一本が つい今しがた抜け落ちたぞ!!



〜あっ!さっき 風にのって 口に入ったの 

 ジル爺さんの毛かよ!!  

 ペッペ!!


〜ナヌ!!

 おぬしの口にあるだと!?

 出せっ!!

 出すのじゃぁぁぁ!!


〜もぅ、吐き出したよ!!


〜うぉぉぉーーーーん!!

 わしの大事な毛がぁぁぁ!!!!

 なくなったぁぁぁぁ!!!



〜えっ!?

 ジルジーさんが亡くなっただと!?


〜実に惜しい人を亡くしたな!


〜実におかしい人を亡くしたな!



ザワザワザワ……………



〜違う!!わしは亡くなっておらぬ!!

 わしの毛が無くなったんじゃ!!


〜ジルジーさんの毛が無くなったら

 その辺のただの爺さんと区別がつかねーよ!!



ザワザワザワ……………………



〜全く、紛らわしいことしてくれるなー!!

 ジルジーさんシルシー

 亡くしちゃったじゃないかよーーー!



ザワザワザワ……………



〜それにしても、ホント、誰だよ!!

 こんな恐ろしい顔したやつと約束したのは!!!


〜ぜってぇ!!

 生き残ったら、そいつも殺ってやるぞ!!


〜ほんと、その通りだ!!

 絶対に 俺も殺ってやる!!


オレも

僕も

わしも、ラスト侍毛の敵うってやる!!

私…も?…………?



波紋のように 苦情が広がっていった…………




ちなみに

こんな 以心伝心のやりとりは

走馬灯のように一瞬で繰り広げられている……、



無駄にスキルの高い

バジル領民であった…………






ーーーその頃ーーー


「あれっ!?」


「どうしたでござるか?ぎんどの」

と、板蔵


「な…なんか不穏な空気を感じた…」


「むっ!!敵襲でござるか!?」

キョロキョロあたりを見回す


「い…いや、バジル領の方から オレに向けた なんか黒い念が………」


「ふむ、まぁ、西国の間者とは異なるようで ひとまずは大丈夫でござろう…」

カッカッと笑い安堵している


「う…………ん………」


そんなこともありつつ、



一抹の不安を憶えたまま

     西国へと向かい続けた………






突如あらわれる有名人 ジル爺さん

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