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そして生まれた！？
ぐるぐるぐるぐる…
どこまでも堕ちてゆく
深く…深く…
眠っていたところを起こされたような感覚
眩しい！！
なんだ！？
どうなってるんだ！？？
もしや 魔物の敵襲か！？
逃げろー！！
手足をバタつかせても全然走らない
身体を起こそうにも全くもって力が入らない
なんでだ！？
声を出して叫んでいるのにとにかく周りが
うるさーい！！
「ぎゃぁ ぎゃぁ」
ずっと声がする
温かなものでくるまれた
「元気な男の子ですよ」
えっ！？
よく見る ホームドラマのワンシーン…
抱かれている
上を見上げれば 優しそうなおばあさん
俺 生まれたのか！？
手渡されたのは…
なんて ゴツゴツと怖そうな男の人！
まさか…これが父！！
「クレアよくやった！」
美しい女性の隣に連れてこられた
「旦那様 ありがとうございます」
そのまま俺は女性の胸に抱かれた
眠い…
とにかく眠い…
もう一回 あのまどろみに飲み込まれるとするか…
