さぁ!下剋上の始まりです
板蔵さんの声は 頭の中に響いた…
これは、伝達魔法?
少し 違う気もするが???
不思議そうに 小首を傾ければ
察して 解説してくれる…
「これは
拙者たち東国に古来から伝承されている
イヤッフォンの術である!
魂の絆として 生まれ落ちたその時から
以心伝心が行えるようになっているのだ!
この術により 西国の様子を伝えあっておったというわけだ!
まさに、手に取るように 西国の内情を知ることができて
非常に便利な術である!」
なんてすごいんだ!
流石は異世界忍者!
以心伝心は 国のメンバー全員とできるとは…!!
だがしかし、
以心伝心が、常にできるということは
如何わしいことなどを考えていた時に、
万に一つでも マイクオンの状態になっていたら
どんな不幸に陥ってしまうのであろうか………!!
便利なツールではあるものの
使い方を誤れば 不幸なことしか起こらない……
これって、現代社会 前世当時 日々持ち歩いていた
ス◯ホと まるっきり一緒だな〜………
しみじみと そんな事を考えていたら
「お主、この便利なツールの 不幸話…聞きたいのであろう………?
心構えがしっかりしておれば、不幸話を聞いても
心が堕ちることは無いぞ?
どうだ?覚悟はあるでござるか!?」
”…そんな危険な話があるのか………?
しかも0歳児に軽く伝えようとするだなんて………
板蔵!なんて、恐ろしい子!!”
「ははは!
お主は ただの0歳児ではあるまいて!
魂が 歳を重ねているのが判るでござるぞ!!」
”まぁ、先ほどまでのやり取りで 赤子でないことも判るだろうな……
さて、西国へは、どんな仕返しを目論んでいるんだ?”
板蔵は 忍者なのに
アメリカンスタイルで 両手を肘で曲げ掌を上に向け 肩を竦める…
「さてね?」
おい!
お前、ホントは転生者だろう!!
アメリカンスタイルのそのポーズ、ジャパンの魂持ってれば 普通できないぞ!!
しかもさっきの イヤッフォンの術 とか
ただのイヤホンじゃねーか!!
じとーーーーーーっっ!!!
と、みつめる俺の視線に 何か思ったのか…
「なんてね!」
舌を出してお茶目な素振りを見せてきた…
やい!ほんとに転生者だろうがよ!!
板蔵 実は お茶目なんざんす




