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お菓子で異世界無双  作者: マルオ
あれ?忍者!?
28/166

西国



「げははははははは…」


西国のハラグーロ国王と ゴマスーリ宰相が

2人で祝杯をあげている。


「この調子で隣国のパタス国も攻めていきましょう」

と、のたまうはハラグーロ宰相


細面 鍵鼻のつり目が神経質さを醸し出している

耳の上でくるりとカールしている髪の毛は

毎朝2時間かけてセットをさせているらしい

どれだけ髪の毛のセットに 命かけているんだろうか…


「まぁ、待て、今 間者として東国の奴を送っている。

西国と隣接している バジル領の領主が 結構な力馬鹿で 奴を仕留めてからになるな

ま、それも時間の問題だがな…!!」


と、自慢気に語るは ハラグーロ国王


まるまるとでっぷりとした腹は 垂直に立つと確実に足元を見ることかできない

下に屈もうとすれば、腹の肉が邪魔をして およそ90度まで、直角ほどまでしか身体を前に屈めることができない…

腹の肉から想像する通りに、顎の肉も もうこれ以上ないという絶好の襟巻きであろう…



そんな二人が 下品に笑い合って 飲めや食えやしている 宴に参加したい者は 果たしているのであろうか?



答えは 確実に否である………



「キーッヒッヒッヒッ!

流石は 頭のキレるハラグーロ国王様

では、領主の首が飛ばされた暁には是非とも我らの治める国として取り仕切っていきましょう!!」


「げははははははは!!」


馬鹿笑いをするハラグーロに 嫌気のさした顔をする 東国の乙女たち


彼女たちも 捕らえ遣われている仲間のために我慢をしている………が、

そろそろ限界が来ている

仲間の安全さえ確認できれば 

いつでも抜けるように暗器を忍ばせている




王城の一室で繰り広げられている

この馬鹿げた 宴


傍らには 東国で捕虜として捕らえられてきた麗しい娘たち


無理やり酒の酌をさせ 給仕をさせ、

口を開くたびに 

不気味な笑いを浮かべている2人の醜悪さには


西国の面々も 呆れ果てている…が、

手出しができずにいる

それには理由があり…



本来ならば

平穏な穀倉地帯の広がる西国

穏やかで平和の国であったのだが


以前まで 宰相であった ハラグーロが

突如 前国王を 病のため執務執行出来ぬと宣言し

国王の嫡男が幼き為に代行と称して 

無理やり国のまとめ役を請け負った


自らの考えの下 手足となって動く ゴマスーリを宰相の座につけ

ほぼニ人だけで中央実権を握り


反抗してくる貴族には

無実の罪を着せて 

牢獄へ入れ… をひたすらに繰り返し 

人質として捕らえていった

さすれば どの家々も親戚縁者なり友好関係なり諸々の繋がりがある中 手が出せなくなっていったというわけだ


国の貴族を殺しはしなかったのは あくまでも人質のためだが

その点だけは ハラグーロとゴマスーリの良心でもあったのだろう…か…



さらには 国を乗っ取るため

「国王の復帰は難し!」 として


王子も幼いため まだまだ国政を取り仕切るのには無理がある… と 

あれやこれや 理由をつけ

自らが代理と称しながらも国王となることで 国を牛耳る


そしていずれかには 代理を抜き取り

ハラグーロ国王として君臨する予定であった…


このように

好き勝手をしている現状が およそ一年と少しほど続いている


東国も 苦難を強いられる貴族も 

ひいては その下の平民は さらなる苦汁を飲み続けている


そして我らが最強乳児 ギルの率いる!?? パタス国も 

細かな嫌がらせを受け続けている


関税 通行税を ある日突然 価格変更と称して 十倍に跳ね上げ 搾り取る

西国に買い取られた農作物も 検品の際にいちゃもんをつけられ(腐った偽物とすり替えられ) ただ同然で取られる

契約注文したものも身勝手に破られ 前金は二度と戻らない

……その他にも数え切れないほどの迷惑と実害が出ている


バジル領民からの 訴えは止まらない

苦情お問い合わせ部門として ジ◯ロを立ち上げたほどだ


冒険者は 西国を相手にしないと ギルドは撤退し始め


商人も 西国を相手に取引しないと

上層部の会議で可決された


西国の平民達は

こぞって 国を出ようと疎開し始めている



もう ハラグーロと ゴマスーリのせいで

ドロドロとした感情が

辺り一帯に渦巻いているのだ


まさに 一触即発!

いつ 膨らんだ風船がパチンと弾けるか

もう予断を許さない状況にあるのが



西国の現状である







今知る 自国の名前に 領土の名前


なんてこった

ハラグーロがハラペーニョに思えるから

飯ネタの名前しか思い浮かばない



さらになんてこった

後半 国と領の名前 間違えてたから

ここを直すぜ!!


ははっ!!

食べ物のことばかり考えていたせいだ!!



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