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お菓子で異世界無双  作者: マルオ
あれ?忍者!?
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間者


〜〜〜そんな楽しい日々を送りつつ

秘密特訓にも費やす俺


夜になり


「おやすみなさいませ ギル様」


メイドがドアを閉めて出ていく…



同時にバルコニーに気配が落ちる


ずっとこちらの様子を伺っていたからな…


出迎えてやろう



廊下のドアの鍵を閉め…

それだけじゃ、カイゼ来ちゃうからなー…


この部屋自体をロックする

外界から遮断するように…


隔離


…この魔法 街をサーチしてたら

盗人がいて 即座に考え

閉じ込める為に使ったんだよ


中から魔法を撃ったり 武器で攻撃しても出せないようにして

防音もしたら

暴れまくって力尽きた頃に警らが来てお縄になったんだよ


なかなか便利な魔法だよ



親切丁寧な俺は 


バルコニーの窓も開けてあげよう!



“やぁ、忍者くん 入りたまえ”

テレパスで伝えてみる



……不審すぎるのか入ってこないなー


まぁ、俺が忍者くんの立場でも同じ反応をするだろうしね!


やはり、親切丁寧がモットーな俺は迎え入れてやろう!!


浮遊


忍者くんが あわあわしながら地面を浮いてやって来る


怖いのかな?

置いてあげよう


ドサリ………


“忍者くんなのに 受け身が悪いなー!?”



「いやいやいやいやいや!!!

こんな不可思議な動きをさせられたら対応できないでござるって!!」


”おや、元気だね!?

 さて、今日は何をしにきたんだい?”


「………………。」


”うんうん。

すぐにしゃべってくれるだなんて思っていないから 安心しておくれ。

ま、ここにいる時点で 今日用事があるのは 

カイゼではなく僕だと分かるけどね!”


「ほんとに お前なのでござるか!?

影に誰かいるんじゃないのでござるか!?」


忍者くんはキョロキョロ見回している…


”まぁ、気持ちは分かるよ!

とびきりキュートな幼い僕が していることだなんて 誰も思わないだろう?

むしろ、ここに探りに来た忍者くんはセンスあるね!”


耳が赤くなり

少し嬉しそうな忍者くん

喜びが隠せていない

それは、忍者としてどうなんだ!?

ちゃんとやっていけているのかい!?

おにーさんは、心配になってしまう…


「…この間、透明の壁に阻まられ

このバルコニーに引っ張ってこられて

だから…此処の部屋の人が 用事があるのか 助けてくれたのか!?

って思って

ずっと、ずっと……………気になっていたでござる……

だけど この家の主の隙は 全くと言っていいほど 無いし

やっと ここまでたどり着いたんでござる。

あれは、本当に お前の成した技なのでござるか?」


ずっと、気になっていたらしい 忍者くん…

”もう、これは 恋の始まりかもしれないね?”


「えっ………!?こい………?」


あれ!? 伝えるつもりはなかったのに

間違えて伝えてた……


”いや、まぁ、それは冗談として

君やその仲間のことを知りたくてね”


「こい…………」


まだ気にしているのか!??



”コホン、

君たちのような人は忍者で合っているのか?”


「ふむ…合っている。

しかし、忍者という技 職業名? は 秘匿されていて

ここ民間では知る人は居ないはずでござる

俺たちはここから遠く離れた東方の国、東国で暮らしており、普段は田畑を耕し

山や海で生き物を狩って生きているでござるよ。」


”その平穏な暮らしをしている忍者くんは

カイゼに、何の用事があったんだ!?”


「実は、話せば長くなるでござるが

俺たちの平和な東国は 隣国である西国に攻め入られ

戦いに挑んだ男たちが殺されたり 捕まったものは 捕虜となったでござる。

この我々のニンジャ能力に目をつけた西国から

これ以上攻め入られない代わりに

間者として常に働かざることを押し付けられているでござるよ。

カイゼ殿の事はよく知らぬが

西国からは危険視されており 有事の前に暗殺もしくは洗脳の命が出ておるのでござる」


そうか…

カイゼよ、出る杭は打たれるの通り 

実力で目立っているのだな…


”ちなみに、忍者くんはどうするつもりだったのかい?”


「洗脳などされれば 生きているのに死んでいるも同然!!

ならば、ひと思いに…くっ……殺…………、と思ったのでござるが

相手が悪かったでござるよ……。

拙者には、こんな裏仕事はもう荷が重く

どうか、ひと思いに殺ってほしいでござる!!」


忍者くんから 

実に姿勢の良いビシッとした土下座を受ける


うーん………

忍者くんから 和の匂いを感じたから

日本にあった食べ物を譲ってもらえれば 今後大きくなって 食べられるようになったら助かるなーって思って

取引きしたかった だけなんだが………



……こんなに重い話になるとはね………



”そうだね、忍者くん!

君のつらい立場は解った!!

君、俺の下に付かないかい?

そしたらさ、君のことも、仲間のことも助けるよ”


困惑気味な忍者くん…


「しかしながら、貴方様は ここから動けぬご様子………

如何にして 助けを……!?」


そうだよね…

なんてったって、おれっちは、

らぶりーキュートな新生児だからね!!


だけど この時代のチート級の能力を有していることは誰にも敵わないことであろう…


”ま、大丈夫だよ。

忍者くんが連れて行ってくれてもいいし

自分一人でも敵国西国へ行くこともできるよ

こんなふうにね!”


俺は 軽く浮遊して 忍者くんの目前へ行く


”その他にも 攻撃魔法は色々あるよ

手っ取り早いのは 

この領内の町ほどある浮遊石を西国へ落とすことかな?

殺戮と侵略をしてきた相手については 

何処の誰だか分かっているんだろう!?


ならば、和食の保護のために俺は代理で戦ってやるよ!”


「………和食

知っているのでござるか!?」


” サトウ シオ ス ショウユ ミソ ”


「……………!!!」


もう一押し!


” 味噌汁 天ぷら すき焼き 肉じゃが 筑前煮 ”


「………………!!!!!」


これでどうだ!?


” 甘酒 汁粉 玉子焼き どら焼き 緑茶!!”


「…………………!!!!!!!」



息をついて さらに座り直した忍者くん!

さらに深々と頭を下げ


「拙者たちを救うべく御手をお借りいたしたいでござる。

どうか、よろしくお願いつかまつる。」


綺麗なスッと背筋の通った お辞儀に目を奪われる…

忍者くん

東国でも立場のある方に違いない!


”もちろんだよ!

こちらこそよろしく!”


そのためには、ひとまず

相手方の探りをしなくては…


サーチは国を越えて 見渡せるようになってきたから


”西国の詳しい位置を 教えてもらおうかな?”


ふむふむ……


遠くかと思えば 隣国か………

あんまりいい噂を聞かない国なんだよねー


カイゼのことを よく思っていないなも分かるなー


この領内の 秘境を越えたら西国だもんな!

よし!!!

面倒なことになる前に 今、討っておこう!!


”忍者くん!

仲間も同じように西国にいるでしょ!?

全員と連絡取れる?

あ、もちろんこちらへ寝返ってくれる人だけね


悪の根源を知るために 




いざ!!出陣じゃ!!”




「…………………」




あれ…

ノリが悪いなー




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