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シック ダウン
そんなある日 熱が出た
幼いこの体での病気は なかなかに しんどい
この体での病気は はじめてだろう
前世での病気は 大きくなれば寝てれば治るってわかり大人しく布団に入って早く治そうとしたものだ
子供の身体はさっきまで元気だったのに急に カ゚クーンと堕ちる感じだ
前世でも子度の頃があったはずなのだが
子供の身体からスタートしていたから何も思わなかったのだろう
前世の大人の記憶がある俺としては なんだか辛い…
そのため 通常トレーニングの 水球火球に筋トレは即座にやめた
しかし 浮遊石を維持しなくては タイマーを構築しなければ
そう…今はまだ昼間 太陽が中央に差し掛かる少し前だ
だから タイマーは作動していなかった
それを組み立てる気力が次々削がれていく…
…い…意識が、遠のく…
「きゃーー!ギル様ー!!大丈夫ですか!?」
その声にハッと浮上する
いかんいかん このままでは、街が崩壊する
浮遊石をはるか上空の遠くへ飛ばして 爆破だ!!
力を振り絞って…
うーーーーーーん
ボガァァォォォォァン!!
ほっ…
もう寝る
タイマーは常に発動しようと心に決めた俺だった…




