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お菓子で異世界無双  作者: マルオ
対 ハラペーニョ
159/166

黒い丸




「もう!!どういうつもりなのよ!!

私の自慢のフサフサの尻尾が曲がっちゃったじゃないのよ!!

いい加減にして!!」


「そ………それは、済まなかったでござるよ!」


「詫びを入れるなら 金目の物を寄越しなさい!!」


「拙者、あいにく金目のものは持ってないでござるよ!」


「ムキーーー!!

じゃ、金になりそうなもの置いていきなさいよ!!」


「うーーーむ…………

これぐらいでござろうか…………?」


板蔵が懐からガサゴソと取り出す



「ほら、これをやるでござるよ!」


「……………………」


「ほら、持ってくでござるよ!」


「………、………、」


「食べていいでござるよ!」


「………………こ、こんな、黒い丸い塊 いらないわよーーー!!!!

なによ!!こんな、ただの泥の塊!!!!」


確かに どこからどう見ても 泥の黒い丸………

思わず声を掛ける


「板蔵、泥団子はいらないと思うぞ………」






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