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お菓子で異世界無双  作者: マルオ
対 ハラペーニョ
143/166

出立  其の弐






こそっ と、そばにいた不死鳥に尋ねる


「ねぇねぇ、不死鳥大きくなれる?」


「勿論よ!!」

羽根で胸を叩く仕草をする

器用だな!!


「王子と あと何人か乗せてくれる?」


「いいわよ!! ただし!!」


「???」

なんだ?なんだ?


「また、美味しいもの作ってちょうだいね!!」


「お安い御用だよ!! ありがとう!!」

そんなのでいいなら朝飯前だよ!!

助かったー!!





「では、セイン王子は 不死鳥に乗ってバジル領を目指しましょう!!」


「えっ!?ぼく乗れるかな~?」

不死鳥を眺め不安げな声を漏らす王子

すると、不死鳥がみるみると大きくなり…………


「これならいいかしら!?」


城のニ階まで届くサイズ感に大変身!!!

むぅぅ~!!

このサイズ感アップは羨ましいなー!!


昔からあった実写版の○トラマン!!

よく見たなー!!

おれがサイズ感アップできたら

街で怪獣たちと戦ってみたい!!

…………で、ビルの窓から見ている人々に当たらないように気をつけて くっ……… とか言いながら人々を守るんだよ!!


これは、男の子の夢とロマンだよなー!!!!


王子も 憧れの眼差しで見ている!!


だよな!!!!


王子、おれと気が合いそう!!!





「ポチも頼むよー!!」


「勿論なのね!!」


「ありがとう〜!!」

思わずもふもふに抱きついてしまう!


「あら!?私にはくっついてくれないのね!!」


「えっ!?抱きついて良かったの!?」


「どうしてもって言うのなら仕方ないわ!許してあげる!!」

おっ!!ツンなのね!!


「ありがとう〜!!」

大きくなってしまったから足元に抱きつく!!


「ま…任せておきなさい!!」

ツンとしながらも頬がほのかに紅い不死鳥!!

ツンデレだな!!

いつかデレばかりにさせたい!!!

目下の目標だな!!!


「さて、誰をどちらに乗せてもらうかなー…………」




……………………………………!!!!!!






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