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お菓子で異世界無双  作者: マルオ
対 ハラペーニョ
133/166

心中  ジャック 其の二








「…………して、ギル殿…………!?」


プリンセス抱っこの様を見て

おそるおそる尋ねれば


「なんだ?」

と、即 返事が返ってくる

聞きづらさもあり 口籠りながら聞いた


「あ〜………、 いつもそうなのか?」


「……割とそうみたいだな……」


片手で顔の片側をを覆ってしまった……

乱れた日常だな……オイ!!

ノーキンに執着され この人も苦労人だな………


それもそうか、遅い初恋だろうしな………


「………………困ったものだ……、」

思わず口から漏れる………


「ホントにだな…でも、まぁ 仕方あるまい……」

軽く相槌を打たれた 

許容してくれているのだろう………


ノーキン、ホント仕方のない奴だ


「そうか………気持ちを分かっているのだな」

ほんわか胸が温まり呟く


「気持ちを汲んでやる程度だかな」


そうなのか!?…………………まさか、まさか………!!


「………一方通行なのか?」


「一方通行じゃないよ!行ったり来たり好き放題だよ!!

………ただ、気をつけないといけないけどね!!」


両思いだった!!

よかったな!!ノーキン!!

なんだ?

好きになりすぎちゃうから気をつけるのか?若いなー!!

初いやつめ!!


「………で、式は?」

まだ未成年だろうが、気が早いかと思いつつも尋ねてしまう


「式なんていらないよー!!」

なんと!!豪胆な姫君だ!!

愛する者と共にいるだけで良いとは!!

素晴らしい!!実に素晴らしい!!

ノーキン!!いい嫁を見つけたな!!

わしも、あとせめて15年程若ければなぁ……………!!


「………そうか………二人きりで居ればそれでよし!か………」


「そうだよ!!モチのロンだよ!!」


なんと!!爽快な!!

愛に勝るものはなし!!



「便利だな〜」

聞き捨てならない 声が漏れ出たのを聞いた!!!


「………便利だから!?」

2人の愛を応援しようとしていた矢先の 思わぬ一言に

即座に聞き返す


………もしかしたら 顔目当てなのか はたまた財産目当てなのか…………!?



「便利だけど 大変な時もある

むしろ、大変なことのほうが多いかな…!?」


ふむ。紆余曲折乗り越えてきた熟年カップルのセリフだな!!


「ほぅ………」

感心して思わず息が漏れる……


「それでも、常に隣りに居るんだ!!恵まれていることのほうが大きいよ!!

おれは、意外と好きなんだよ!!」


「なんと!!」


二人だけの愛をこれでもかと見せつけられたようで

思わず頬を紅くしつつ感嘆の声を上げてしまう!!

この御人ならば 大丈夫だ!!

かつて上級貴族に辛い目に遭わされたノーキンだからこそ!!!!

真に愛し愛し合えるものと結ばれてほしい!! ほしかった!!!


そう……願っていた!!

十数年程前から どうかあちらの世界で運命の方と結ばれてくれと毎朝祈り続けていた…………

それが、現実の世界で、しかも目の前で繰り広げられるとは!!



なんという僥倖!!!!!!!




「では、ともをよろしくお頼み致します」

安心してともを送り出せます


「勿論だよ!!」

笑顔で返事をしてくれる



「よかったな!!ノーキン!!ギル殿と ともに行くのだろう?」

ノーキン!!ほんと、お前の幸福が嬉しくてたまらない!!


「ああ!!ジャック!!世話になったな!!」


「ジャック殿 パタス領は隣だ!いつでも寄ってくれ!!」


「あぁ!ありがとう!!

2人の行く末をまた見守りに行くよ!!」


二人の子どもは可愛らしいに違いない!!

もう、孫の誕生を待ち侘びる爺の気分じゃないか!!

孫が生まれたならば

我が家のまだ幼い愚息との婚約を結びつけてもいいかもしれないな……

うむ。サイコーじゃないか!!

………あ、いかんいかん!!

妄想で、顔が緩んでしまう…………

気を引き締めて返事をする


「待ってるぞ!!」


春風のような笑顔で そう告げられた……………






彼の者は ノーキンを愛しているように思ったが 便利という呟きに疑念を持ち 

親友の初恋のためならば…と 老婆心ながらも

思わず尋ねてしまった


利用されているだけでないのだろうか………?

顔目当てなのか?はたまた財産目当てなのか?

アッシー君なのか 貢ぐ君なのか?


………そんな心配も 稀有に終わった…



不快な思いをさせてしまったならば申し訳ない事だが


些末なことなど気にしない その豪胆な姿には感銘を受けた





二人の恋をいつまでも応援しようと思う………








あぁ……、孫の顔が早く見たい!!!!
























…………………………しかし





ここで重大なことを思い出した…………、










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