表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お菓子で異世界無双  作者: マルオ
対 ハラペーニョ
132/166

心中  ジャック  其の一







激しい威圧を感じて 客間へ急ぎ勇んで飛び込んだ時 




ノーキンが 大切な姫を守るかのように




彼の者を ずっと抱きしめているのを見たときは驚いたものだ!!






ノーキンとは 竹馬の友である


昔から面構えが良く モテる男であった!




しかも 常に紳士然りとした丁寧な態度と甘い笑顔で人と接するものだから


女性から誤解をされるばかり


中には男性にも誤解をしてしまう者もいた………


それも仕方がないと思ってはいた……




しかしながら、女性から好意を向けられることには激しく鈍感であり


いつも 自分でも気づかぬ間に袖にしていた………




そばに来た女性が具合が悪そうならば寄り添い(傍から見れば 絶対に仮病だろうってのも そうとは気づかず懇切丁寧に介抱し)


医務室に連れて行けば


そばにいてほしいと訴えられても 


医師に頼み 居てくれと泣き叫ばれようとも即座に退室


その後 礼を言われても 頬を紅められようとほぼ忘れていて


礼として品を渡されようが 招待を受けても一切を断り




人として当たり前の 云々かんぬんと伝え




全てをスルーしていた




どんなにか 女性から誘いを受けても断る 一貫した姿には 溜飲が下がるものであった………




そしてそれに輪をかけて


妹の姿を見れば尻尾を振って飛び付くという 超が十はつくシスコンをこじらせているため




次第に観賞用と定められているような存在になった………






そんな、ノーキンが、


片時も離さず抱きかかえていた彼の者………




身じろぎ 少し居心地悪そうにしているかのように見える………恐らく我々が入って来て恥ずかしかったのだろう………






少年然りとした服装をしてはいたが


あれは


世を謀る姿に違いない




顔面は確実に少女のものだ!!!!!




おれ…………とも、言ってはいたが


それも


皆を謀っているのに過ぎないだろう………




この 小悪党どもの居る巣窟に来たのだから 

女性の身では危うかろうて………







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ