ジャック
「全くもって？ この小悪党共には困ったものだな！！」
「ほんにのぅ……！！」
「さっさと秘境に連れて行くのがいいでござるよ！！」
「秘境は更生施設だな……」
ジャックビーンズと姫様 板蔵のコメントに思わずつぶやいてしまう……
………てか、板蔵、何故に秘境という場所の手っ取り早い有用性を知っているんだ！？
ま、忍びだからな！！
諸々の機密事項を知っていても仕方あるまい……
「…………して、ギル殿…………！？」
「なんだ？」
ジャックビーンズが話しかけてくる
「あ〜………、 いつもそうなのか？」
ん！？こいつらか………
「割とそうみたいだな……」
片手で顔の片側をを覆うジャックビーンズ！！
この人も苦労人だな………
それもそうだな
旧知の仲は殺され
王国を取り戻すため暗躍し
ピースが揃ってやっとこ王都まで来たところだもんな………。
「………………困ったものだ……、」
「ホントにだな…でも、まぁ 仕方あるまい……」
相槌を打つ
ホント仕方のない奴等だ
懲りもせず逃げようとしてさ！
「そうか………気持ちを分かっているのだな」
「気持ちを汲んでやる程度だかな」
そうだ！
小悪党に走ってしまった気持ちは汲んでやるが
秘境には連れて行くのだ！！
どんなに更生されるのかある意味楽しみだ！！
「………一方通行なのか？」
「一方通行じゃないよ！行ったり来たり好き放題だよ！！
………ただ、気をつけないといけないけどね！！」
秘境 好き放題入っていいんだよ！！
一方通行じゃ、そのままお亡くなり状態じゃないか！！ 恐ろしいこと言うな〜！！
ま、他所から見たらそんなものなんだろう………
「………で、式は？」
「式なんていらないよー！！」
秘境にお供えする儀式とかあるのか！？
ないぞ！！
「………そうか………二人きりで居ればそれでよし！か………」
「そうだよ！！モチのロンだよ！！」
ポンと入れとけば なんとかなる！！
それだけで十分な効果の期待できる秘境！！
「便利だな〜」思わず声が漏れる
「………便利だから！？」
即座に聞き返される
「便利だけど大変な時もある
むしろ、大変な方のほうが多いかな…！？」
「ほぅ………」
「それでも、常に隣りに居るんだ！！恵まれていることのほうが大きいよ！！
おれは、意外と好きなんだよ！！」
「なんと！！」
頬を紅くしつつ感嘆の声を上げるジャックビーンズ！！
「では、ともをよろしくお頼み致します」
「勿論だよ！！」
笑顔でノーキンにも話しかけるジャック
「よかったな！！ノーキン！！ギル殿と ともに行くのだろう？」
「ああ！！ジャック！！世話になったな！！」
「ジャック殿 パタス領は隣だ！いつでも寄ってくれ！！」
「あぁ！ありがとう！！
２人の行く末をまた見守りに行くよ！！」
「待ってるぞ！！」
