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世界の転換点  作者: ネムノム
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1.覇権崩壊 プロローグ編

プロローグ

2024年 4.15

 インドネシアで世界情勢を根本から覆しかねない事件が起きる。

インドネシア陸軍がクーデターを起こした。

インドネシア陸軍は腐り切った政府から国民を解放すると言い、フィネックス帝政連邦と国名を変え1からこの国をやり直すと言い出した。

 この事態に世界各国は危機感をあらわにし、この国を連邦と呼びすぐさま邦人救出や制裁を課したが効き目はほとんど見られなかった。

かえって石油資源やレアメタル、そのほか資源が世界中で枯渇する事態となり制裁は次第に解除されていった。

 一部の国では旧政府の海軍や空軍を近隣国である中国や日本へと避難させようとしたが、失敗に終わっていた。

 その理由は明確で夜間に行われていたことや祝日だった事とみられる。

この日は多くに兵士が家に帰っておりすぐには出港できずにいた。また、出港できる頃には港が陸軍に占拠されている状態だった。

 しかし、6隻の潜水艦が独断で乗せれる限りの海軍兵を乗せて亡命することに成功していた。

他にも夜間訓練中だったコルベット艦3隻が離陸に成功した空軍のF-16戦闘機13機と共に陸軍基地を攻撃した後に中国の軍港へ亡命した。

 だが、その後たったの2ヶ月で旧政府組織を壊滅させ、インドネシア全土を完全に掌握したフィネックス帝政連邦は歯止めが効かなくなり『東南アジア各国を我が国の勢力下に置く』ことを目標に東南アジア各国に戦争を仕掛けていった。

 これを成し遂げるためにインドネシアは2021年にクーデターを起こしていたミャンマーに接近し、『アジアの解放を共に成し遂げよう』と、言い出した。

 しかし今年中に侵攻することはなかった。

2025年 7.3

 日本では45歳の若さで総理となった村上氏によって村上新内閣が発足していた。

 この政権では連邦による東南アジアの軍事力による支配に対抗する為、中期防衛力整備計画の変更をし、ヘリコプター搭載護衛とイージス艦の建造を議会の全会一致で決定させた。

 後にこうゆう型とみずほ型と名付けられるこれら艦艇を中心に防衛政策を見直し、新型ステルス艦の建造計画も計画していた。

 話は変わるが、みずほ型はいずものF-35運用データをもとに建造されF-35を21機搭載可能であり4隻の建造が決定、F-35もB型の配備数を元の42機から大きく増やして90機の運用にして国防の要となる。

かたや、こうゆう型はまや型の改良型で5年間で8隻が建造することとなった。

これらは日本を連邦から守ると期待されている。

2026年

 村上内閣によってたった1年にして起きた第二次高度経済成長ともいえる成長期に入り、2007年以来の人口増加率がプラスに転じていた。

メディアは45歳の若さで内閣を築き、長きに渡って日本の問題だった少子化問題を解決したこの政権に期待していたが、文集はそんな完璧すぎる村上内閣の裏を探っていた。

 同年11月にはアメリカと中国主導で冷戦後の貿易面での競争やウクライナ侵攻後の再燃した東西による経済摩擦解消の為に

EAECO(East Asian Economic Cooperation Organization)

が、発足。

アメリカ.日本の西側と中国.ロシアの東側両方が主に宇宙開発の面で協力していくもので、これら4カ国を常任国とし、韓国.北朝鮮.モンゴル.台湾.香港の加盟国を基本とし、"オブザーバー"としてインドネシアやミャンマーと対立しているASEAN諸国やイギリス、フランスといったヨーロッパの国も招待された。

 しかしこれは事実上の軍事同盟であった。

日本は11隻のもがみ型が配備.6隻が建造ラインにあり、内3隻が進水していたが、みずほ型とこうゆう型の生産を急ぐためロシアの造船所の提供を望んでいた。

この交渉は西側の軍事機密漏洩の危険性があったが、東西友好が世界に明確に示せる大事な場所でロシア側は断ることができなかった。

最終的には船体をロシア側で作り日本本土でレーダーなどを後日装備する形での建造委託となり、もがみ型5隻の受注が決まった。

 そのほかに新型艦上機の開発を日本が要求したのに対しアメリカは中露に正確な保有する軍艦、軍用機の数や生物兵器の保有量の開示を求めた。

 実の所、CIAや国防省は中露が極秘に建造、保有している艦艇があると睨んでいた。

この読みは正しく中国から提示された資料には今まで知られていなかった潜水艦が20隻以上が見つかった。

 中露からの要求は戦術の共有システムなどで流石にイージスシステムの要求には踏み切れなかった。

念のため表向きの宇宙開発の名目を保つために宇宙ステーションの打ち上げなどが計画され、月への有人着陸などと共に計画が進んでいた。

2027年

 中国の全面強力によりJ-16を原型にし、主翼の面積を増やしSVTOL化したN-1戦闘機の開発に成功した。

N-1マルチロール機 海自仕様  第四世代戦闘機戦闘機爆撃機 空自仕様    第四世代戦闘機

固定武装20ミリ機関砲25ミリ機関砲

搭乗員1人1人/2人

全長16.35m18.50m

全幅12m/折り畳み9.5m11m

全高4.2m4.5m

最高速度603ノット652ノット

積載量燃料 12,000燃料 13,700

航続距離2,000km以上2,100km以上

作戦半径1,125km1,637km

しかし、これによりF-3計画の予算が削られることとなり開発メイカーからは落胆の声が聞かれた。

 だが、それを無かったことにさせるかもしれない事件が起きてしまう。

それは、オセアニア各国の暴走とインドネシアのマレーシアへの侵攻開始だった。

 彼らは後にオセアニア大戦と呼ばれるアジア・太平洋地域の覇権を握るための戦いを始めた。

オセアニア各国は地球温暖化による海面上昇やプラスチックなどによる海洋汚染などで国土.観光両方の面で危機に直面していたのに追い討ちをかけるようにオーストラリアとニュージーランドで帝政化を求める革命が起きてしまう。

両国は共にオセアニア地域の制圧をしようとした。

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