★主要人物一覧表(前に上げたものと同じです!)
いつもお読み頂きありがとうございます。
此方は、前に上げたものと同じものですが、以前書いたものが第一部の途中、中途半端な部分にあげてしまったこともあり、埋もれてしまうため、改めて、此方でも上げています。
(※また、今後、サブキャラクターなどが増えてきた場合は、サブキャラ一覧表の方に加筆する可能性はあります……っ!)
〇主要人物一覧表
★メインキャラクター(新規の読者様向け)
※のちほど、各キャラクターの詳しい説明は、しっかりとしています。
◇アリス・フォン・シュタインベルク(10歳)
・シュタインベルクの皇女、主人公。
人々から忌避される赤髪を持って生まれ、蔑まれてきた上に、無実の罪を着せられたことで、16歳の時、腹違いの兄であるギゼルに刺され……。
自身の魔女の能力(時を司る能力)が発現し、過去に、巻き戻ってしまう。
巻き戻し前の軸に、自分を庇って死んでしまった侍女のローラを、今度こそは護りたいと決意しながら……。
また、一から、自分の人生を繰り返していかなければいけないと思っていたところで、護衛騎士になった、セオドアと出会ってから人生が好転し始める。
能力の使用で、寿命が削られていくため、身体を壊してしまうことも多い。
いつも、一生懸命で、人の気持ちにも寄り添える優しい性格の持ち主。
◇セオドア(18歳)
・アリスの護衛騎士、メインヒーロー。
ノクスの民(黒髪、赤眼が特徴)であり、赤を持っていることで、騎士団でも不遇な扱いを受けてきたが、アリスと出会ったことで、皇族の護衛騎士という特別な地位を得ることになり、アリスに救い上げられた。
アリスの傍で、幸せな生活が出来るようになったことで、アリスに恩を感じている。
◇アルフレッド(相当年数)
・精霊王、魔女であるアリスの契約者。ヒーローの一人。
シュタインベルク国内にある、古の森で暮らしていたが、ひょんなことからアリスと出会い、行動を共にするようになる。古風な喋り方が特徴。
魔女の能力で、寿命が削られていくアリスを癒やすことが出来る唯一の人物。
◇ローラ(23歳)
・巻き戻し前の軸で、アリスのことを庇って死んでしまった侍女。
赤髪を持って生まれてきたせいで、周りから、大切に扱われなかったアリスのことを、ずっと大切に思ってくれていて、今の軸でも、誠心誠意、アリスに仕えてくれている。
10歳という子供ながら、突然、大人びた言動が目立つようになったアリスを心配しているが、それにはアリスが10歳の時に起こった『アリスの母親が殺される事件』が関係していて……?
◇ウィリアム・フォン・シュタインベルク(16歳)
・アリスの兄、シュタインベルク第一皇子。ヒーローの一人。
アリスの傍にいる侍女達からの噂(我が儘で、手がつけらないなど)を信じ切り、皇族としてきちんとしていないと思って、アリスのことを避けていたが、アリスが今まで、従者達から手ひどく扱われ、冷遇されてきたことを知り、アリスの味方になってくれるように……。
◇ルーカス・エヴァンズ(16歳)
・ウィリアムの幼馴染み。ヒーローの一人。
代々、皇室に忠義を誓って仕えているエヴァンズ家の嫡男。
皇室の面々に対し、フランクな雰囲気で接していても、怒られない希有な存在。
アリスの婚約者候補として名乗りをあげたり、アリスのことをよく思っていないテレーゼ(ウィリアムの母であり、アリスにとっては継母)の下で、行動していたりと、怪しさが際立つ。
◇ギゼル・フォン・シュタインベルク(13歳)
・アリスの兄、シュタインベルク第二皇子。アズ(アリスが男装した姿)の親友。
アリスの傍にいる侍女達からの噂を信じ切り、皇族としてきちんとしていないと思って毛嫌いして、何かと突っかかってくる。
だが、男装したアリスの仮の姿であるアズに出会い、正体を知らないまま、アズのことを親友だと思うように……。
未来では、アリスを殺す張本人だが……?
◇テレーゼ(34歳)
・ウィリアム、ギゼルの母親、アリスの継母。アリスの実母の死後、皇后に。
父親も皇族であり、母親も皇族の血を引く大公爵の娘で、血筋だけで見れば、ウィリアムよりも尊い血筋を持つ、アリスのことが気に食わず、今後、王位継承権を巡る争いで、邪魔になるだろうと踏んで、色々と裏で画策してくる人物。
アリスが巻き込まれる色々な事件に、関わってくる。
◇フェルディナンド・フォン・シュタインベルク(36歳)
・シュタインベルクの皇帝。アリス達の父親。
アリスの傍にいる侍女達からの良くない噂を信じ切り、今まで、仕事を理由に碌に娘の置かれている状況を見てこれなかった。
アリスの母親が死んでしまった事件を皮切りに(実際は、アリスが6年後の未来から戻ってきたタイミングがそうだっただけなのだが)、まるで、人が変わってしまったかのように、大人びた態度のアリスに、動揺し、自分が今までアリスのことを見てこれなかったのを後悔することに。
◇お母様(享年31歳)
・アリスの母親、前皇后。既に、故人。
アリスが10歳の時に起きた事件、馬車での事故からの誘拐事件によって、魔女狩り信仰派の一般市民に殺されてしまう。
その時、アリスに対して『私が悪魔だというのなら、あなたが悪魔じゃない訳ないわよね』という呪いの言葉を吐いていて、今も、アリスにトラウマとなり、暗い影を落としている。
生前は、儚い雰囲気だったとも言うが……?
◇エリス(16歳)
・新米の侍女。
実家の借金を盾に、テレーゼと侍女長から脅され、アリスの周辺を探る目的でアリスの元にやってきた。
アリスに対して、アルフレッドの素性を探るように質問したり、怪しい動きを見せてくるが……?
◇アルヴィン(相当年数)
・元々、同一の存在だったが、人型になる時に、二つに分かたれたアルフレッドの半身。
もう一人の精霊王。赤を持つ者や弱者に対して優しかった、シュタインベルクの元皇女である未来予知の魔女、マリアの契約者だったが、マリアを亡くし……。
生前、マリアが見た『最善の未来』を元に、行動をしている。
マリアから、事前に聞いていたこともあり、アリスのことを、赤を持つ者を救う希望の象徴として見ており『天使』と呼んで、特別視している。
★ここから先は、特に、本編のネタバレが沢山含まれますので、ずっと読んでくださっている読者様向けです。
✽アリス・フォン・シュタインベルク
人物紹介:シュタインベルクの皇女。魔女。
髪色:赤
髪型:ふわふわとしたパーマ、腰くらいの長さのロング
肌の色:透明感の高い透き通るような肌
性別:女性
一人称:私
あだ名等:アリス(様)、姫さん、お姫様、天使ちゃん、皇女様
能力:時を司る能力
年齢:10歳
*巻き戻し前の軸→(16) 今の軸→(10)
身長:128cm
性格:巻き戻し前の軸の時を後悔して、現在は一生懸命な頑張り屋。
・痛みを知っている分、人の気持ちにも寄り添える優しい性格。
・今まで置かれていた境遇が悲惨だったせいで、自己肯定感が低い。
・自信が無く、優先順位は【他者>自分】で自分のことを蔑ろにしがち。
*巻き戻し前は宝石を強請るなどの方面で、わがままだった。
(愛情不足が原因→精神的な面で受けられない愛情を、物理的な面で埋めようとしていた。
周囲に自分のことを貶す人間しかいなかったため、同じように返すしかなく、本当のことを言っていても我が儘に見られてしまっていた一面も)
雰囲気:儚げで清楚な可愛らしい雰囲気の美少女
服装:ファッションセンスが高く、作中でも大人に褒められるような衣装を考案するなどをしている。
(巻き戻し前は、フリルやリボンが沢山ついたピンク系統の華美な服装を好んだ)
→好きだと思い込んでいただけで、本人が本当に好きだった訳ではなく、母親の影響によるもの。何かにつけて母親を真似ていた。
現在は、自分に似合う清楚系の衣装を、好んで着用している。
補足
・ローラを含めて、巻き戻し前の軸では出会えなかったセオドアやアルといった面々に出会えたことで、心の底から救われており……。
巻き戻し前の軸の時には得られなかった、穏やかで優しい生活を送ることが出来るようになったことに、日々幸せを噛みしめていて、これ以上の幸せを望むのは良くないんじゃないかと思っている。
・基本的に、自分が今まで願ってきた幸せ(家族から愛される)などのことが、叶わなかったことで、極端に、そういった方面での願いを求めることには、臆病になってしまっており。
傍にいてほしいとか、抱きしめてほしいとか、そういったことを他人にお願いするのにも勇気がいるものの、最近は、ちょっとずつ、セオドアに対しては、甘えることが出来るようになってきた。
・周りにいる全ての人が敵だったという、巻き戻し前の軸に過ごしてきた境遇から、大切な人と、そうじゃない人という大雑把な区分しか持っておらず。
家族愛だったり、友情としての愛情だったり、恋愛面での愛情だったりという常識的な部分が、殆ど抜け落ちて、全てを一緒くたにしており、そういったことには特に鈍かったが、段々と、自分の感情に変化が現れ始めていて、戸惑いを持つように……。
巻き戻し前の軸:無実の罪を着せられ、ローラに助けられたところで、ギゼルに剣で刺されて殺されてしまう。
各キャラクターへの気持ち
・セオドア
「いつも傍で見守ってくれている、本当に大切で、かけがえのない人。
赤を持っていることを共有することが出来るからか、セオドアには少しだけど、甘えることも出来るし、そんな私を嫌がりもせずに、優しく受け止めてくれるから、ついつい頼ってしまう。
私が甘えても、傍にいてほしいって、我が儘を言っても、セオドアは私の願いを全部叶えてくれるから、これ以上、幸せになっても良いのかなって、いつもドキドキしていたり……」
恋愛面で好きかもしれない?(本人無自覚)
・アルフレッド
「友情のような、不思議な関係。唯一無二の契約者だよ。
魔法で削られてしまった私の寿命を、いつも癒やしてくれていて、有り難いと感じているし。
私が自分に自信がないから、アルの明るい性格に救われるような瞬間も、いっぱいあるよ。本当に、大好きな一人」
・ウィリアム
「初めて、家族としての愛情をくれた大切な人。大好きなお兄様。
あまり表情には出ないけど、優しく微笑みかけてくれることが増えて凄く嬉しいな。
私には優しくしてくれるんだけど、セオドアとは、よく喧嘩をしていて、本当は仲良くしてほしいなって思ってる。
アルとは、知識面で、波長が合うのか、結構仲良しな気がするよ」
・ギゼル
「嫌われているのだとばかり思っていたけど、何だか違ったりするのかな?
割と刺々しい言葉を吐いてくることが多いけど、よくよく聞いてみると、私のことを思ってくれるような言葉を言ってくれていたりもしていて、お兄様の気持ちは、よく分からない。
私が男装した姿のアズとは、親友の間柄なんだけど、お兄様のことを騙しているみたいで、ちょっと心苦しい気持ちもあったり……」
・ルーカス
「どうしてか分からないけど、寂しさを抱えて、影がある人だと思ってしまう。
何か抱えているものがあるのなら助けたいと思っているけど、常に、ここまでは入らないでっていう防御壁を築いていて、そこから先に入るのは凄く難しいかも……。
もしも困っていることがあるなら、力になれるかもしれないから教えて欲しいな」
・ローラ
「巻き戻し前の軸の時から私のことを見てくれていた、家族のように大切な人。
ローラみたいに、人に優しくて、気配りが出来て、誰にでも分け隔てなく接することの出来る人になりたくて、密かに私の憧れの存在であり、お手本にしている人だよ」
・エリス
「大事な従者だよ。私に対して、誠心誠意仕えてくれていて凄く嬉しいな。
人の良い男爵が抱えてしまった実家の借金を、何とかしてあげたいと思ってる。
今まで、テレーゼ様や侍女長に脅されていたことに気付いてあげられなくて、申し訳なくも思ったけど、ルーカスさんが助けてくれたなら、本当に良かった」
・テレーゼ
「いい人だと思っていたのに、私のこと嫌いだったのかな?
世間で噂されている姿と、エリスに対しての言動があまりにも違っていてビックリしてる。
本当に、一連の事件の黒幕なんだろうか? もしも、テレーゼ様が犯人なら、その時、お兄様達は、どう思うんだろう?
私自身もショックな気持ちはあったけど、そういう意味でも、今は、心配する気持ちばかりが出てきてしまって、不安に感じてる」
・お父様(皇帝)
「ちょっとずつ、良好な関係を築けるようになってきたよ。
いつも厳しい表情をしているから、嫌われてると思ってたけど、そうじゃないみたい? お母様のことも、私のことも考えてくれていたっぽい。
最近は、優しい表情を向けてくれたりもして、何となく、お父様が内に秘めている優しさも分かるようになってきたと思う」
・お母様(前皇后)
「きっと、嫌われていたんじゃないかな……。
お母様とは良い思い出が殆どなくて、何も言えなくて、ごめんね。
お母様のことを思い出すだけで、愛されていなかったことも含めて、本当に、色々な感情が出てきてしまう……」
・アルヴィン
「アルの半身だよね? 会ったことは一度もないよ
もしかしたらもう、この世にはいないかもしれないっていう話だけど……」
・ナナシ(ジェルメールの店員)
「アルヴィンさんに似ているとのことで親しくなったけど、突然、ジェルメールを、辞めてしまって残念だな。
アルがショックを受けてたみたいだから、何かの機会があれば、また会いたいけど、難しいのかな……?」
✽セオドア
人物紹介:メインヒーロー。
身体能力の高いノクスの民(黒髪で赤眼)の騎士。娼婦の息子。スラム育ちで、言葉使いは荒い。
髪色:黒 瞳の色:赤
性別:男
一人称:俺
あだ名等:セオドア、騎士のお兄さん、犬っころ
(アリスの従者ということで、他人から忠犬として、犬扱いされていることが多い)
能力:周囲から化け物とも言わしめるほど、剣士としての実力は高く。
赤色を持つものに優しくないこの世界においては、ずっと忌み嫌われて生きてきており。
シュタインベルクに辿りつき、騎士になるまでは、常に警戒心を持って過ごしてこなければならず、睡眠をほとんど取らなくても生きていける身体を持つ。
また、耳と目が良く、人の気配を探ったり、遠く離れている人の言葉を聞き取ることが出来る。
(なお、あまりにも人が多いところだと酔うという欠点がある)
年齢:18歳
*巻き戻し前の軸→(24) 今の軸→(18)
身長:185cm(この世界の身長は16歳で止まるもの)
性格:警戒心が高く、人を簡単に信用しない性格。(信頼できる人にしか心を許さない)
アリスの騎士になってから、生まれて初めて、穏やかで優しい生活を手にすることができ、自分の境遇を救い上げてくれたアリスには恩を感じており、特別な感情を抱いている。
・元々誰かを気遣える優しい一面も持ち合わせており。周囲にいる人間の心配などをすることも多々ある。
交友関係は基本的に狭く深く、アリス以外は特に誰とも関わりを持たなくても良いタイプ。
・この世界では忌み嫌われてしまう赤を持っている自分の、騎士としての地位を引き上げて、居場所を与えてくれたアリスのことを生涯の自分の主人として大切に思っているため……。
(自分が貶されても、殆ど怒ることはないが。
アリス関係のこととなると、途端に許容範囲が狭くなり、アリスが貶されると烈火の如く怒って、周囲に向かって番犬の如くガルガルと、威嚇するようなこともしばしばある)
冷静に物事を判断することにも長けており、洞察力なども高い。
雰囲気:ワイルド
顔つき:狼っぽい顔立ち
体つき:しっかりした体格。筋肉のバランスが無駄なく均等に付いているイメージ。
服装:アリスがプレゼントした軍服のような騎士の隊服
補足:アリスのことは主人として、大切に思っていたが……。
セオドア自身、どこにいっても爪弾きにされてきた生活を送ってきたことで、初めて、アリスの傍にいることで、自分の居場所を見つけることが出来ており。
大袈裟ではなく、自分の世界を広げてくれたアリスの傍にいることが、あまりにも心地よすぎて、元々、アリス第一という考えは持っていたが、いつの頃からか、主従以上の感情を持つように。
・どんなことがあっても、アリスの傍からは離れないと決めており、騎士として、アリスのことを生涯の主人と定めているというのは変わらず、たとえ、何があっても守り抜く覚悟を決めている。
巻き戻し前の軸:アリスには出会えず、長年、ノクスの民であることで冷遇され、騎士団の中で腐って、努力すらも諦めることになっていた。
長い目で見れば、騎士団の副団長であるレオンハルトに、その能力を高く買われていた可能性は高いが。
レオンハルトは、騎士団長が作った腐敗しきった騎士団の体勢を立て直すことからしなければならず、直ぐに、セオドアを引き上げることは出来ず、やっぱり、騎士として日の目を見ることはなかったと思われる。
各キャラクターへの気持ち
・アリス
「どこへいっても爪弾きにされてきた俺のことを救い上げて、優しい居場所を与えてくれた大切な主人だ。
これまでの境遇から、出来れば甘やかしてやりたいと思っているのに、気付けば、自分が甘やかされて、癒やされていることもよくあって、姫さんにはきっと、一生かかっても敵わないだろうな」
主従以上の感情あり。(本人自覚済み)
・アルフレッド
「友人がいたら、こんな感じなのかもしれないな。
姫さんのことに関しては、特に、俺の手が及ばない部分で、魔法を使って癒やすことが出来るからこそ、その存在も認めているし、何かあった時には、頼りになる存在だ。
俺の考えを、何もしなくても理解してくれる存在ってのは、貴重だから、大事にしたい」
・ウィリアム
「犬猿の仲だ。
何もかもが俺とは正反対で、人のことを犬呼ばわりしてきて、いけ好かない野郎ではあるが、姫さんのことに関して、一定の信頼関係は築いているし、能力が高いから、認めている部分がない訳じゃない。
姫さんのことを大切に思ってくれているから、味方の時は、心強いしな。
良くも悪くも、姫さんのことで喧嘩したり、結託したりする仲でもある」
・ルーカス
「急に、姫さんの婚約者になるとか言い出してきた、エヴァンズ家の嫡男だ。
姫さんと婚約関係を結ぼうとしているのに、大事なものは、別にいそうな雰囲気がして、そういう意味でも、あまり好きじゃない。
出会った当初は、胡散臭くて信用出来なかったが、最近になって、抱えているものがあったりするのかもしれないと、分かってきた。
姫さんが助けたいと思ってるみたいだから、俺も、力を貸す心積もりではいるが、姫さんに手を出そうとしてきたら、許さないというスタンスは、ずっと変わっていない」
・ローラ
「信用のおける人であり、俺が出会う前から、姫さんのことをずっと守ってくれていた人。
気配りのプロで、侍女さんには、俺も頭が上がらないな」
・エリス
「前皇后からの推薦で、姫さんのところに来た時から疑っていたが、最近は心を入れ替えて、姫さんに誠心誠意仕えているから、何の心配もしていない。
姫さんの真心や優しさが、この侍女を変えたのだと思うと、姫さんに対して誇らしい気持ちが沸き上がってくる」
・テレーゼ
「元々、疑ってたが、最近は特に、一連の事件の黒幕なんじゃないかと思ってる。
姫さんに対する言動も含めて、色々と、信用出来ない気持ちの方が強い。
もしも、姫さんを排除しようと動いているのだとしたら、許せないだろうな」
・皇帝
「傍から見て、ヤキモキしてしまうくらい、姫さんに対しての接し方が下手くそ。
護衛騎士としての俺を信頼してくれている人でもあるし、姫さんのことは真剣に思ってくれているみたいだから、今は、皇帝に悪い印象は抱いていない」
・前皇后(アリスの母親)
「俺にはよく分からないけど、姫さんが能力を使用する時以外に、体調を崩すことになる原因が、大体、前皇后に関する話になった時だから、そこについては滅茶苦茶気になってる。
俺も母親には良い思い出がないが、姫さんも、侍女さんから話を聞くに、前皇后には放置されて過ごしてきたみたいだから、前皇后に何か思うっていうよりは、姫さんのことを心配してる」
・アルヴィン
「アルフレッドの半身だな。どこかで生きてくれていれば良いんだが……」
・ナナシ(ジェルメールの店員)
「何だか、よく分からない不思議な店員。
マイペースなように見えて、足が速かったり、ドジっ子で隙があるように見えて、あまり隙がなかったりと、俺から見ても、ちぐはぐっていうか、変人だと思う。
ジェルメールを辞めたことで、アルフレッドが落ち込んでいたな……」
◇名前:アルフレッド
人物紹介:精霊達を束ねる精霊王。何者にも縛られない自由人。ヒーローの一人。アリスの契約者。
(アリスと精霊と魔女の契約を交わし、その傍にいるだけで、能力を使用した反動で寿命が削られ、身体を壊す魔女を癒やす力を担っている)
髪色:ミルクティーのような色
性別:精霊なので特に無し。普段は男性の形を取っているが、女性の姿になれないこともない。
一人称:僕/古風な喋り方
あだ名等:アル、アルフレッド(様、君)
能力:精霊として補助魔法に、特に長けているが、普段は人の生活に馴染むため、自分の能力を無闇矢鱈に使用することは控えている。
能力を使用して寿命が削られてしまう、アリスを癒やす目的でのみ、よく魔法を使うが。
時々、人の行動に怒りを覚えて、強い雷魔法を使ったり、風の魔法で他人のカツラを飛ばしたりと、感情にまかせて魔法を使用することも……。
年齢:相当年数(本人も覚えていないレベル)
身長:136cm
*魔法で身長に関しては、自由自在に変更可。
普段はアリスの年齢に合わせて、同年代であることを装っている。
性格:嘘のつけない正直者。
・見た目は子どもでも、実際は膨大に過ごしてきた歳月が物語るように長い年月を生きてきているため、浮世離れしていて、古風な喋り方をする。
・精霊らしく好奇心旺盛。
雰囲気:謎めいた雰囲気の美少年(天使のような風貌)
服装:元々、精霊が着るような真っ白な衣装を着用していたが、現在はアリスからプレゼントされて、貴族の男の子が着るようなカチッとした服を着ている。
補足:
・悠久の時を生きる精霊(四大と呼ばれる地、火、水、風の4つのエネルギー、四元素が長いこと蓄積して生まれた存在)
→人型になるために、2つに分かたれた半身、アルヴィンがいる。
・古の森の泉の近くに暮らしていた精霊たちを束ねている。
魔女の能力を持つ人間と手を取り合って暮らしていた経験から、赤を持つものに寛容。
精霊の持つ癒やしの能力が、魔女に有効であることから、アリスのためと、自分の目を通して広い世界を見せてあげようと、精霊の子供たちのためにもアリスと契約し、森の外に出てきた。
・アリスの身体優先なのはセオドアと一緒でも、アルはその優しさから『アリスの意思+周囲の状況』を見ながら、自分の立ち回りを決めている部分もある。
人間の世界に上手く溶け込むのと、自分の正体がばれてしまわないためにも、あまり大っぴらに魔法を使わない方が良いと思っていて、それが後手になってしまうことも。
巻き戻し前の軸:精霊王として、ずっと精霊の子供達を見守りながら、古の森で暮らしていた。
人間の世界で、古の森や精霊の子供達が脅かされるようなことが、もしあれば、自分の命を賭して、阿修羅のようになっていたかもしれない。
※基本的に、精霊王として不老ではあるが、不死ではなく。
人間の寿命とは違い、内包している魔力が尽きた時に死んでしまうため、どれくらい生きられるのか本人も分かっていない。
各キャラクターへの気持ち
・アリス
「アリスは、僕の唯一無二の契約者であり、絶対的な存在だ。
精霊と魔女は切っても切れない関係であり、生涯の契約者に出会えるのは、精霊の中でも幸運な出来事とされているのでな。
だからこそ、僕も、アリスと出会えたことを幸運に思っているし、かけがえのない大切な人だと感じているぞ」
・セオドア
「信頼関係しかないな。
ノクスの民という貴重な存在でありながら、僕とも意志の疎通がなめらかで、互いに考えていることが手に取るように分かる、ツーカーな間柄だぞ。
たまに、人間のことで、勝手が分からず、喧嘩をすることもあるし、セオドアの言い分に納得が出来ぬ時もあるが、セオドアは僕にとっても大切な存在だと言えるだろう」
・ウィリアム
「人として、普通に好きだぞっ!
知的なウィリアムは、僕とも話が合うことが多いし、頭が良いから、色んなことを知っていて、話していても面白い。
初めて会った時には、アリスへの発言で苛立ちも覚えたが、接していく度に、良い意味で印象が変わっていったな」
・ルーカス
「最初の頃は、胡散臭さしか感じなかったが、悪い人間じゃないと思う。
ただ、秘密主義なのか、ルーカスは、本人の性格をあえて隠すような振る舞いをしているから、そういう意味でも損をしているんじゃないかと、僕は思っている。
アリスの婚約者になったらしいが、僕には今ひとつ、人間の婚約というものはよく分からないのでな……。
ルーカスが将来、アリスと結婚しても、アリスから離れるつもりは全くなかったのだが、僕の考えは、可笑しいのだろうか?」
・ローラ
「三時のおやつも含めて、生み出される料理、全てが絶品であり、ローラの作るご飯に勝るものなどないと言っても過言ではないだろう。
当然、アリスを守るものとしての信頼も置いているぞ」
・エリス
「セオドアと同様、前皇后からの推薦で、アリスのところに来た時から、疑っていた。
だが、今は、悪い人間ではないと分かっているし、エリスのことも普通に信用しているな」
・テレーゼ
「怪しい存在であり、僕自身は、この女のことはあまり好きではない。
アリスやセオドアには言っていないが、オーラが、あまり綺麗じゃないというか、嫌な気を纏っている気がするのだ。
だが、世間からは、人望のある人物として見られ、あり得ないほどの評価を得ているらしい。
僕自身は、あまり関わったりしない人物であるから、なるべく公平な目で見たいとは思うが、どうなのだろうか……っ?」
・皇帝
「アリスの父親だな。
一国の主として、常に責任を持たなければいけない立場にあるから、その重圧も計り知れないだろう。
一見すると厳しいように見えるが、アリスに対しては、遅まきながらも親として努力しているような姿は度々、垣間見えるぞ。僕も、最近の皇帝は嫌いじゃない」
・前皇后(アリスの母親)
「アリスの母親だ。
僕がアリスと出会った時には既に故人だったから、よく分からない。
アリスに対しては、そんなに良い母親ではなかったと聞いているが……」
・アルヴィン
「人間の姿を取る時に、二つに分かたれた僕の半身だ。
僕は、補助魔法に特化して、アルヴィンは攻撃魔法に特化しているという違いはあれど、殆ど、同一の存在だと言えるだろう。
だが、長年、違う場所で暮らしてきたせいで、性格や顔つきなど、多少変わっている部分はあるかもしれないな。
……連絡が取れなくなってしまったことで、もう、恐らく、この世には存在していないと思うのだが」
・ナナシ(ジェルメールの店員)
「僕の半身であるアルヴィンに、どことなく雰囲気が似ていた男だ。折角、仲良くなれたのだが、どうやらジェルメールを辞めてしまったらしい。残念だな……」
✽ローラ
人物紹介:アリスの側仕え(侍女)。
巻き戻し前からアリスを大切にし、アリスを庇って亡くなった。
髪色:明るい茶色 髪型:ボブ
性別:女性
一人称:私
年齢:23歳
*巻き戻し前の軸→(29) 今の軸→(23)
身長:160cm
性格:普段から誰に対しても優しい性格の人格者。アリス第一。
アリスのことになると、アリスを思うあまり、ルーカスなど周りの人間に間違っていることを指摘し、しっかりと意見をするなど芯の強い一面も。
基本的には面倒見が良く、後輩の育成や、上司として、しっかりと注意する所はしつつ、褒めるところは褒めてくれる優秀さも併せ持っている。
アリスのたった1人の侍女として、行動していたため、何から何まで、1人でなんでもこなせる程、侍女としてのスキルは高い。
服装:侍女の制服
→アリスにプレゼントされたものを着用(腰に白色のエプロンが付いている)
補足:
・アリスがギゼルに殺される寸前、牢屋の錠を開けて助けようとした侍女。
・アリスが3歳の頃から侍女についており、その時の年齢が(16)で、自身が侍女としては新人だったことで、周囲に意見がなかなか出来ず、アリスの置かれていた現状に1人、やきもきしていた。
・巻き戻し前の軸でも、アリスのことを最後まで見捨てずにいてくれたことで、アリスの恩人として、その存在自体が希望になっている。
(身近に誰も手本となるような人がいなかったアリスは、巻き戻し後にローラの性格を見本にしている部分も沢山あり、性格面でもアリスに多大なる影響を与えた人物)
・現在は、若干過保護気味にアリスに付き従い、母親や、友のようなアリスの良き理解者。
巻き戻し前の軸:無実の罪を着せられたアリスを救うべく、牢屋の鍵を開けて助けようとしたが、騎士に見つかり、アリスの目の前で殺されてしまう。
各キャラクターへの気持ち
・アリス
「私が新米の時からお仕えさせてもらっている、心の底から、大切に思っている主人です。
その境遇から、本来ならもっと、表立ってお助けしたかったのですが、私がアリス様にお仕えすることになった頃は、私自身、一番、立場が弱く、陰ながらお守りすることが精一杯でした。
いつもお優しく、私も含めて従者のことを一番に考えてくださるアリス様を取り巻く環境が幸せなものだけで満たされていて欲しいと、感じていますし。
微力ながら、アリス様のお世話をさせて頂ける栄誉を頂けていて、私も幸せです」
・セオドア
「セオドアさんが来て下さってから、アリス様の笑顔が増えて、本当に有り難い存在だと思っています。
どんな時でも、アリス様のことを最優先して、守ってくださっているのが伝わってきますし。
同じ赤を持つということで、アリス様とも分かり合える部分があるのか、アリス様がセオドアさんのことを、特に信頼しているのも、傍から見て実感しています」
・アルフレッド
「アルフレッド様は、細かいことなどは気にしないほど大らかな方なので、持ち前の明るさで、暗くなりかけた雰囲気に光を灯してくださる存在です。
アリス様のことも、唯一の契約者として大事にしてくださって、まるで、歳の近いご兄妹のように微笑ましい遣り取りで、私自身も癒やされていることがよくあります」
・ウィリアム
「アリス様のことをよく思っていないんじゃないかと感じていましたが、そうではなかったことにホッとしましたし。
アリス様に家族としての愛情をおくって下さって、今では、私もウィリアム様のことを信用しています」
・ルーカス
「ルーカス様の人となりを傍で見てきて、悪い方ではないと感じるようにはなっていますが。
最初に、アリス様に接触してきた頃のことが、忘れられず、私はどうしても、アリス様の婚約者としては相応しくないのではないかと思っています。
一介の侍女として、出しゃばるのは良くないと感じながらも、本当に、アリス様を大切にしてくださるのか、そういったところでも、気になってしまって、セオドアさんを応援したくなってしまいます」
・エリス
「初めて来た頃は、セオドアさんも、アルフレッド様も、信用がおけない感じで、ピリピリしていたので、私もエリスのことは注意して見ていましたが。
今では、すっかりと、アリス様のことを慕って、誠心誠意仕えてくれている良き後輩です。
エリスの事情は、仕方の無い部分もあったとは思いますし、頑張り屋さんなので、これからもアリス様の侍女として、精一杯自分に出来ることをしてほしいなと思っています」
・テレーゼ
「セオドアさんから、怪しいと聞いて、実は、一連の事件の黒幕なんじゃないかということは、知っていました。
ですが、アリス様の継母ということもあり、もしもそうだったら、アリス様がショックを受けるんじゃないかと、私達の予想が外れていてほしいと願ってもいました。
エリスから話を聞いたところ、世間での噂とは、かけ離れた人物みたいで、衝撃を受けています。
これ以上、アリス様が、傷くようなことにはならなければ良いのですが……」
・皇帝
「アリス様のお父様であり、この国の君主で、最も、尊ぶべき御方です。
ただ、私は、今まで、アリス様のことを碌に、見にも来てくれなかったことを、未だに根に持っていて、複雑な気持ちでいます。
最近では、アリス様に対して、父親としての努力が見られて、何とかそれで溜飲を下げていますが、遅いくらいなので、これからはもっと、アリス様のことを大切にしてほしいと感じています」
・前皇后(アリスの母親)
「アリス様のお母様ですね。
皇后宮にいた頃から、アリス様のことは、殆ど見にくることもなく、放置していました。
皇后様が亡くなってしまうあの事件が起きるまで、片手で数える程度しか、アリス様とお話するような機会を持ってくれなかったと記憶しています。
その間、アリス様は、幼いながらに、母親からの愛情を求めようと、面会に行こうとしたり努力をしていましたが……。
いつも、その視線をアリス様から逸らし、その手を取ることもない皇后様の姿を、私も目撃していて、今でもそのことを思い出す度に、胸がきゅっと苦しくなってきてしまいます」
✽ウィリアム・フォン・シュタインベルク
人物紹介:シュタインベルク第一皇子(巻き戻し前の軸では皇帝に就任している)
自然治癒能力の高い太陽の子、ヒーローの一人
髪色:金(金は皇族の証の色)
瞳の色:元々は、右目が赤、左目が金のオッドアイだったが。
幼い頃に高熱を出して以降、母親であるテレーゼに片目(赤目の方)を奪われて(100%善意)からは、義眼(金色)を付けて、生活をしている。
そのため、笑うと瞳に違和感が出るかもしれないということで、殆ど無表情で過ごしており、周囲からは、一見すると冷たい雰囲気に見られてしまうことも多い。
(最近は、特に、アリスに向けては、穏やかに微笑んだりもしている)
性別:男性
一人称:俺
あだ名等:お兄様、アンタ、ウィリアム(様)、殿下、皇太子(様)
能力:早いうちから帝王学を学んでおり、武術や知力など、周囲から神童と言わしめるほど天才でもあり、努力も怠らないという完全無欠のオールマイティー。
特別な能力を持つ太陽の子として、自然治癒能力が高い。
年齢:16歳
*巻き戻し前の軸→(22) 今の軸→(16)
身長:180〜182cm
性格:真面目でクール、兄弟の中では一番皇帝に性格が似ており、冷静に国のためを思った決断をすることに長けている。
一方で、ルーカスがアリスの婚約者候補に名乗りをあげた時には怒るなど、自分の意志を優先するような行動も度々見られ、不器用だが、腹違いの妹のことを大切に思っている。
また、子供だと思っていたアルフレッドのことを心配するなど、優しい一面も。
雰囲気:クールで、大人っぽい感じ。
補足:
・今までは周囲の悪評を信じアリスを避けていたが、実際は同じ赤を持つものとして、小さい時から希望と執着にも似たような思いを抱えていた。アリスの存在そのものが、癒やし。
・逆に同じ赤を持つけれど、真逆の生き方をしてきたセオドアとは折り合いが悪く、作中でもこの二人はなるべく、対になるように書いている。
(高貴な生まれで赤を捨てざるを得なかったウィリアムに対し、セオドアはスラムなどの汚い所で、生まれ持った自分の目を呪いながらもそれを惜しみなく活用し苦労しながら生きてきた、など)
・自身も魔力が高いとされる赤を持つことで『身体の傷が人よりも治りやすい』という太陽の子としての特徴を持つ。(義眼になって能力は半減した)
巻き戻し前の軸:自身が戴冠式を行って忙しくしている最中に、突然、妹が拘束され、弟の手によって、妹が殺されてしまったことで、全てが、寝耳に水であり、ビックリしたと共に、弟の暴挙に、どうするべきか悩むことになる。
アリスの亡骸を見て、絶望にも近い感情を抱くことにも……。
各キャラクターへの気持ち
・アリス
「大事な妹だ。
それと同時に、今まで、見てやれなくて、本当に申し訳ないと思っている。
もっと、早くに、置かれている現状に気付いて、助けてやることが出来れば良かったのにという後悔の気持ちを抱きつつも、俺と、同じように赤を持って生まれてきたアリスだけが、唯一、俺と同じ気持ちを共有できるからこそ、その存在に、ただ救われている。
過去を変えることは出来ないが、これから先は、兄として頼ってほしいし、甘やかしてやりたい」
・セオドア
「大事な妹の隣か、その後ろに、いつもくっついている、鬱陶しい番犬だ。
俺とは、全く折り合いが付かなくて、コイツを目にすると、苛々することの方が多い。
アリスのことを大切に思っているのは分かるが、如何せん、その距離が近すぎる。
もう少し、離れてほしいし、妹の傍に立つなと言いたいが……。
アリスのことを思う気持ちに嘘がないことは、俺自身がよく分かっているし、コイツ以上にアリスを護れる騎士など、この世には存在しないだろう。
そういう意味では、認めてやってもいいだろうな」
・アルフレッド
「割と、仲が良いかもしれないな。
精霊だし、別に、アリスの近くにいても不快じゃない。
長いこと生きていることもあって、精霊ならではの目線で、知識が豊富で、俺自身、先人の知恵として、アルフレッドから教えを請うこともあり、助かっている部分もある。
何より、能力を使用して寿命が削られるアリスのことを癒やすことが出来る唯一の存在だ。
アルフレッドとは、これからも仲良くしたいと思っている」
・ギゼル
「大事な弟だ。
俺のことを、兄として尊敬し、慕ってくれている。
母上が、俺を大切にするのと比例して、ギゼルのことを放置気味にしているのも分かっているから、俺自身がもっと、ギゼルのことを気に掛けてやらなければいけないと感じてるし。
素直じゃないだけで、良いところもいっぱいあるから、ギゼルはギゼルなりに、出来ることを頑張って、伸ばしていけばいいと思っている」
・ルーカス
「本人には、面と向かって、絶対に言えないが、大事な友人だ。
古くからの幼馴染みであり、悪友とも言えるだろう。
だが、いつの頃からか、明確に、皇太子の俺と、エヴァンズ侯爵家の嫡男として距離を取るようになってきて、俺は、そんなにも信用が出来ないのかと、苦々しく思っている部分もある。
恋愛関係に関しては、一時期、もの凄く派手で、自分が破滅するような危うさを持っていた上に、大切な人は絶対に作らないと言い切っていたことから、アリスの婚約者にルーカスが名乗り出てきたことについては、不服に感じてる」
・ローラ
「アリスが、心の底から信頼している侍女だな。
今までのアリスの境遇を知って、俺も、この侍女のことは信頼している」
・エリス
「母上からの推薦で、アリスのところに来た侍女だ。
今は、誠心誠意仕えているそうだが、鋭い観察眼を持っている犬っころが、疑っていたみたいだから、怪しいところはあったのだろう。
母上と繋がっていたのかというところで、俺も疑ってはいる」
・テレーゼ
「母上だな。一連の事件の黒幕として、俺も不審に思っている。
もしも、そうだった場合、覚悟も一応出来てはいるが、ギゼルはどう思うだろうな?
機会を逃してしまって、父上には、どうしてもまだ、そのことを言えていないが。
一連の犯行が可能な人物として、父上自身も、その候補として、挙げていても可笑しくはない気がする」
・皇帝
「父上だ。一国の主としては名君だと言っても差し支えないほどに、尊敬出来る人だ。
だが、親としては、不器用と言わざるを得ない部分が、多々あって……。
良くも悪くも、勘違いされやすいタイプと言えばいいのか……。
俺は、父上が思っていることは、正確に読み取ることが出来るから困っていないが、ギゼルやアリスからは勘違いされていることも多いように思う。
母上に対しては、常にビジネスライクのような関係だったが、それでも第二妃として、何不自由なく暮らせるだけの手配もしてくれた上で……。
俺たちに対しては、不器用ながらも、愛情を注いでくれていたと感じるし、逆にアリスの方が、今まで、父上からの愛情を受け取る機会が少なかっただろう。
そういう意味で、俺は、最近父上が、アリスと二人で食事を取るようになったことを好意的に見ている」
・前皇后(アリスの母親)
「前皇后様のことは、正直に言って、俺もよく分からない。
身体が弱かったこともあり、その殆どを自室で過ごし、儚げな雰囲気を醸し出している記憶しかなく……。
今まで、病弱なことを理由にして、自分の娘である、アリスのことは、あまり見ていなかったということは、俺も分かってる。
そういう意味では、複雑な感情しか持てないが……」
✽ルーカス・エヴァンズ
人物紹介:シュタインベルクの皇族に、忠義を誓っている家柄である『エヴァンズ家』の嫡男。テレーゼに付き従う狗。
(ウィリアムの幼なじみで、アリスの母親以外の皇族とはみんな付き合いがあり、アリスの婚約者候補として名乗りを上げる)
性別:男性
髪の色:銀 瞳の色:銀
一人称:俺
あだ名等:ルーカスさん、ルーカス(様、殿)、アンタ
年齢:16歳
巻き戻し前の軸(22) 今の軸(16)
身長:176~179㎝くらい
性格:両親から、愛された環境で育ち、妹が生まれることも楽しみにするくらい元々の性格は優しい人間だったが、テレーゼに成熟しきっていない心の弱さに付け込まれ。
その手を取ってからは、汚い仕事に心を殺すようなことも何度もしており、他者に自分の本心を見せないことで、幾つもの顔を使いわけて演じることで、心の平穏を保ってきた。
そのため、長いこと本人も色々なキャラを演じてきているために、本当の自分は何なのかという核を失ってきている。
自分の今までの行いを後悔しながら、一生懸命に努力しているアリスという存在に、気持ちがぶれてしまうようなこともあり。
これから先の身の振り方なども考えつつ、どう動けば一番良いかなどを頭の中で計算しながらも、本来の優しさから、ただ、打算だけに生きられず、常に色々なことと葛藤している器用貧乏。
雰囲気:一見すると優しそうに見えるのに、目の奥は笑っていない参謀タイプ
目つき:切れ長の涼しげな瞳
髪型:髪の毛は長く、普段は長髪をゴムで一つに纏めている
補足:
・未来では、ウィリアムの側近中の側近だが、テレーゼに弱みを握られて仕えている。
・弱み:赤色の髪をした病弱な妹(魔女)がいること。
実際は、本当に血の繋がった妹だが、生まれた時から髪色が赤かったため、貴族としては生きにくいだろうという理由から家族も含め、従者ぐるみで、教会に登録していない。
エヴァンズ夫人が産んだということをなかったことにして、親戚に預けており、戸籍上では親戚関係にあたる。
・妹の能力は、『身の回りの小さな物を植物に変える能力』であり。
アリスのように自分で能力を扱えるタイプの魔女ではなく、常時能力が発動してしまうタイプ(上手く能力を扱えずそうなっている)で、常に命が削られていってしまっているため。
テレーゼから紹介された『触れたものを凍らせる力を持つ魔女』のおかげで周期を決めて、冬眠のように長期間、仮死状態にすることで延命している。
・妹の状態を診てくれた医者から『もしかしたら、魔女の中に、魔女の能力を治せる能力を持っている人間がいるのではないか』と言われたことから、長いこと妹を治せる魔女を探していた。
・自分の家族や妹のことは大切に思っており、常に、守りたいと思っていて……。
テレーゼの傍に付くと決めてからは、自分の行いがいつ白日の下に晒されてしまうか分からないため、大切な人は、これ以上、作らないと心に決めていたが……?
巻き戻し前の軸:ウィリアムの側近という立場でありながら、テレーゼに付き従い、裏でその狗として活動している。(この時点で、妹は、既に死んでいると思われるため、世の中の全てに絶望し、テレーゼに付き従うことも何とも思っておらず、闇堕ちしている)
各キャラクターへの気持ち
・アリス
「いつも一生懸命で、人の気持ちに敏感な子だと思う。
ひたむきに前を向いて頑張っていて、その姿を、眩しいと感じてしまうこともあるよ。
自分が、苦しい状況の中でも、どうして前を向けるのか、どうして、そんなにも人に優しく出来るのか、俺には分からないっていうか、お姫様は本当に凄いなって思う。
俺自身が暗い闇の中にいるからこそ、触れた途端に、壊してしまいそうな儚さも感じるっていうか、時々、本当に、無防備すぎやしないかって心配になっちゃうよね?」
・セオドア
「勘が鋭くて、ちょっとでも気を抜くと、冗談抜きで、喉元に噛みついてくるような恐怖感がある。
敵に回したくない人間なんだけど、そうも言ってられないかな……?
俺と同じ匂いがするっていうか、お姫様第一主義で、お姫様に何かあったら、なりふり構わず、いの一番に動いてくるだろうなっていうのはヒシヒシと感じてるから、相手にするのも嫌なんだけど、俺自身は、お兄さんのこと、結構好きだよ。
自分に正直なところとか、羨ましいと思う部分はあるよね」
・アルフレッド
「マジでよく分からない生き物。不思議。解き明かしたい人間№1。
天然かと思ったら、妙に核心を突いてくるようなことを言う時もあるし、ドキっとしちゃうんだよな。かと思うと、やっぱり、不思議なことを言い出しては、良くも悪くも、マイペースに場を乱してくることも多いから、調子が狂ってしまう。
陛下の親交があった国の、最後の生き残りの王子っていう情報があるけど、本当なのかな?」
・ウィリアム
「大親友でもあり、幼馴染みでもあり、悪友でもあるって感じかな。
……って、殿下は、品行方正で、悪いことになんて、決して、手を出したりしない人なんだけどさ。
普段、無表情だから、冷たいように見えるけど、本当は凄く優しい人だよ。
あと、不器用な一面も持ってるね。親友だからこそ、話せないこともあるっていうかさ。
特に、俺の悪い一面なんて、絶対に、殿下にだけは知られたくないなって思っちゃうよな」
・ギゼル
「良くも悪くも、本当に猪突猛進。
だけど、テレーゼ様が、殿下のことだけを見ていることが多くて、ギゼル様のことは、蔑ろになってる部分もあるから同情する気持ちもあるよ。
それに、凄く優しい面もちゃんと持ってる。
俺自身、家族仲が凄く良かっただけに、ギゼル様のことは、ちょっと心配かも……」
・ローラ
「お姫様に、誠心誠意仕えている侍女だね。
俺に対しても、臆することなく、お姫様のためを思って、色々と発言出来る人だし、中々凄い人だなって、感じてるよ。
お姫様の傍に、彼女がいて、良かったな、とも……」
・エリス
「テレーゼ様からの推薦で、お姫様の傍に付くようになった侍女だね。
侍女長と揉めているところに遭遇して、助けたことがあるから、その背景に何があったのかは、俺もしっかりと把握してる。
あのときは、誰も不利にならない形で助けることが、精一杯だったけど。
感傷に浸って、マジで、余計なこと言っちゃったなっていう自覚だけはあるよ」
・テレーゼ
「俺のことを、見えない鎖で縛り付けて、飼い慣らしているご主人様だね。
妹のことで恩義も感じているけど、それ以上に、危ない命令も沢山してきて、精神がすり減って、蝕まれていってるのは、自分でも理解してる。
どうしようもない程に、絶対的な意見の相違っていうか、壁みたいなものがあって、最近は、特に、テレーゼ様とは相容れないなって、思い知らされていくばかりなんだよな」
・皇帝
「陛下だ。
お姫様と俺の婚約を、親としては、内心でよく思ってなかったものの、国のために仕方がないって判断したみたいだね。
まぁ、俺としては、普通に助かったし、結果オーライって感じかな。
お姫様のことを溺愛しているのは伝わってくるんだけど、お姫様には、あまり陛下の気持ちは伝わっていないっぽい。
殿下と同じで、マジで不器用な人だと思う」
・前皇后(アリスの母親)
「テレーゼ様が、執着に近いっていうか、ライバル意識を持って、並々ならぬ感情を、前皇后様に向けていたってのは分かってるし。
テレーゼ様自身、前皇后様に対して、嫉妬みたいな気持ちは持ってたのかな……?
俺には推測することしか出来ないけど、それが今のお姫様に対しての感情とごっちゃになっているのは、どう考えても健全じゃなくて、宜しくないよな?」
・アルヴィン(ナナシ)(テレーゼの影として)
「マイペース。
アルフレッド君以上に、接していて調子が崩される人間№1。
基本的な、常識が通じないっていうか。
普段、おっとりしていて、ドジっ子みたいな雰囲気を醸し出しているから、それで上手くカバーされているけど、目的のためなら手段を選ばないような、危ない雰囲気も併せ持ってる。
油断ならない相手だと思うし、この雰囲気で『依頼達成率100%』を誇っているとか、どう考えても詐欺でしょっ!?
仕事が出来る時点で、普通に優秀だし、おっとりして隙があるように見せている姿も、本当なのかなって、疑っちゃうよな……?
ただ、あのマイペースさは作って出せるものじゃないと思うから、素のナナシがそうなんだとは感じるんだけど」