表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

ああ、勘違い勘違い。(いつもの)

入江なつき様

いつもお世話になっております!


昔から私はどこか抜けていた。


自分自身では分からないのだが、どうも私の顔面偏差値は"しっかりしてそう"を皆に植え付けるぐらいには、まともに見えるらしかった。


しかし、実際の私は、かなり抜けていておっちょこちょい。

そして、よく勘違いをする傾向があった。


例を挙げてみよう。


私は昔あるコーヒー店に勤めていた。

そこに50代位のスーツを着た女性がコーヒー豆を買いに御来店された。


私はいつも通り接客し注文を伺った。

すると、その女性が唐突にこんな事を言出した。


「実は私、貴方のお兄さんにここを紹介されて買いに来たの」


「え? 兄、ですか?」


実は私には兄が一人いるのだが、私の兄は私が何処で働いているか知らない筈だ。私は一瞬脳味噌がフリーズした。


しかし、もしかしたら母か、もしくは兄の友人が私の働いている場所を教えたのかもしれない。


だが、しかし。


目の前の女性は見た目にも分かるほどエリート会社員といった感じの方で、普通に生活する上で私の兄と接点を持つ様な人種の方ではないと直ぐに分かった。とにかく、立ち振る舞いや、話し方で違いが分かるくらいには住んでる世界が違うのだと感じ取れる。


だから私は、かなり狼狽た。


「貴方のお兄さんには、いつもお世話になっています」


お世話に、なっている、だと?

()()兄に?お世話しているのではなく?


「そ、そうなんですか? こちらこそご迷惑をおかけしてませんか? 兄がお世話になっております」


この時、相手の女性はキョトンとした顔をした。

私は確かにその事に気が付いた。

しかし、自分が勘違いしていた事にまだ、気が付いていなかった。


それから数日後、私は自分の実家に帰り兄にその女性の事を聞いてみた。


「そういえば、この間私の仕事場にお兄ぃに紹介されたって女性が買い物に来たんだけど、お兄ぃって私の仕事場知ってたんだ?」


「は? 知らないし紹介なんてしてねぇけど?」


はい。

ここでやっと、私は自分の盛大な勘違いに気付いた訳です。


私、結婚しておりまして。

夫には兄弟がおります。


ええ。役所に勤める、お兄さんが。


血の気が一気に引いた、あの瞬間を私はきっとこの先忘れないであろう。


そうだよ。何故あそこまで違和感に気付いたのに"兄"と言われただけで実兄しか思い浮かばなかったのか。私は自分のポンコツ頭をかち割りたかった。

死んじゃうから、やらなかったけど。


冗談が通じなさそうな相手だったので、きっとそのやり取りは義理兄に伝わったに違いない。あの無口で滅多に表情筋が動かない、ある種面白おかしい義理兄様に。


ご迷惑をおかけしているのは、こちらである。笑


前置きが長すぎた。

そんな感じで私はかなり、おっちょこちょいなのだ。


さて、本題に入ろう。


その夜、私は数少ないユーザー登録されている作家様の活動報告を眺めていた。


その頃、なろう内で作家様達と仲良くするという感覚は全くなく、気になる作家様をちょこちょこ覗きに行ったり、来てくれた方の作品を見に行ったりと、影で静かに行動していた。


そもそも、なろうの方達とどうやって交流のきっかけを作り出すのかも全く分からなかったし、活動報告にコメントを付ける事も躊躇われた。


何故なら活動報告を読んでも、その内容がよく分からなかったり、コメントして突っ込まれたら返せないものが多く、なんてコメントを付けたら正解なのか悩んでしまうのだ。


だから、私はいつも活動報告は眺めているだけだった。


そんなある日、その作家様がこんな活動報告を上げた。


"誰か拙作に絵を描いて頂けませんか?"


はい。

もし、私がこの一文字をちゃんと読んで理解出来ていたのなら、きっと私は今もFAを人に贈ろうなどと思わず影でコソコソ活動していたと思います。


しかしこの日、私はまたやらかした。

何を?読み間違えたんですね?あ、予想つきます?


拙作を()()と読み間違えました。


・・・・・・嘘だろ?:(;゛゜'ω゜'):


夜のハイテンションもあり、この方面白い事思いつくなぁとか思い、どんな作品を書く方なのかも知っていた為、勢いに乗り描いて送った訳ですよ。


勿論勘違いしていたので、ご本人の容姿を少し聞いたりもしました。相手からしたら(?)疑問符が乱舞ですよ。


しかも送られて来たのがどの作品のキャラでもなく和装女子って!!_:(´ཀ`」 ∠):誰やねん!って事です!


そして、会話のやり取りでふと気付いた訳です。

あれ? これ、なんかおかしいぞ?笑


気付いた時には手遅れでした。


はい。もうキッチリ描いて送っちゃたからね?

そんな勘違いから生まれたFA第一号がこちら!



挿絵(By みてみん)


入江なつき様です。

作品傾向は時代ものファンタジーが多め。

活動報告を積極的にあげる方なのでよく見に行ってました。


今思えば、ほぼ初対面に近い方によく送り付けたと思います。はい。しかし、そんな私を嫌がらず快く受け取って下さった心優しい方でございます。


しかし、私は勘違いで見当違いのものを送り付けてしまった事を深く反省し、謝罪と応援の気持ちを込めて連載が始まったばかりの【風の音は君の調べ】を改めて描かせて頂きました!

書き直した作品がこちら!!


挿絵(By みてみん)


まだ話が進んでいなかった為、主人会が儚げな感じ。

転生した先で転生前に思いを馳せる風香さんです。


やったぜ!私はやり遂げた・・・やり遂げたぜ!

と、思っていましたら、なんと予想していなかった展開が。


なんと、入江様も私の作品の絵を描いてくれたとメッセージが送られて来たのであります。


え? うそーん。

しかも、続けて二枚も・・・。


それがこちら。


挿絵(By みてみん)


【最強薬師は絶対誰にも恋しない】

の主人公メリルちゃん。


作者よりもメリルの特徴を的確に捉えている!

可愛い!そして二枚目


挿絵(By みてみん)


こっちはもっと再現度が高かったぁぁああ!

そうそう!テニアはこんな感じ!


同じ作品でメリルの侍女兼護衛のテニアさん。

もう、これ本人ですよ。笑


お互い夜更かししながら描いた作品。

その節は入江様には、ご迷惑をおかけいたしました。


でも、とても感謝しております。

この出来事は私に勇気を与えてくれました。


入江様本当にありがとうございます(*´ω`*)

こんな私ですが、これからもお付き合い頂けたら嬉しいです!頂いた絵は大切にさせて頂きます!


如何でしたでしょうか?

え? イラスト置場なのに前置きが長すぎる?

すみません、次回は逆に落書きオンリーになりそうです。

(極端!)



では次回は活動報告に載せたイラスト集をまとめてご紹介!

【最強薬師は絶対誰にも恋しない】編

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 第二話もすっごい!面白かったです! 前置きも本題も(笑) 菁さまって、きっとすごく良い方なんだろうなという気持ちを新たにしました。 そして、本題のイラストお上手! それにしても…笑える………
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ